わたしたちは誰かを愛したくてしょうがない・・・



ラブ・カウンセリング

カウンセリングをしているときだけじゃなく、例えば、飲みに行った先で色んな世間話をしているときもよく感じるのですが、どうも私達の心は常に愛するものを求めているようです。

好きな人がいない寂しさ、夢中になれるものがないときの虚しさ、感じたこと、ありませんか?

確かに愛してくれる人がいなくて寂しい思いをすることもありますが、愛する対象がなくて感じる寂しさもこれまた強いものです。

むしろ、私としては後者の寂しさの方が強いのかな、と思うほどです。

だから、失恋というのはまた辛く、寂しさ、悲しみが深まるものなのでしょう。


セラピーの中で愛する人を失った方に「寂しい」と告白してもらうセッションを作ることがあります。
イメージの中で、あるいは、人を立てて。

愛する人がいなくなって(それは失恋でも、死別でも)、心には愛するものがなくなった寂しさが募っていきます。でも、その人はもういないんだ、と思って、その寂しさを抑圧するようになるんです。

それだけではありません。ハートブレイクが強ければ強いほど、寂しさと同時に、その人への愛情も抑圧していくことになります。

だから、その人をイメージしながら「寂しい」と声に出して言ってみるだけで、心の中に溜め込んでいた寂しさも、悲しみも、そして、愛情も流れ出していきます。

たくさん涙を流しながら、「寂しいだけじゃなく、あの人のことをこんなにも好きだった自分に気付いてしまいました。まだこんな思いが残っていたんですね」とおっしゃる方も、とても多いのです。

そのとき、「そのままの気持ちをただ感じて見ましょう。一つ一つ感情を拾い上げるように」とお願いします。

せっかく開いた扉が、閉じてしまわないように。

そうして、そのとき感じた気持ちをただただ声に出して表現していただきます。
「寂しい」「悲しい」「とても怒っている」「辛い」・・・そういう感情と同時に、「今でも大好き」という気持ちも受け入れていきます。

私たちは感情をコントロールしようとすると、そこで苦しくなります。
欲しいものを我慢するときや好きな気持ちを押さえるときのように。

だから、ありのままにただ、そこで感じていくのです。
そうすると、なぜか、心は落ち着いていきます。
ふっと安心感に包まれたりします。
表情が和らぎ、同時に、不思議そうな顔をされる気持ちがあります。

「抜ける」と私たちが言う瞬間の訪れです。

感情をありのままに感じていくと、心は平安に包まれます。
心と繋がったとき、深い安心感がやってくるのです。
そうすると、失恋した痛みも、その瞬間は忘れています。

そして、感情が解放された分、確実に、それまでに悲しみも寂しさも少なくなっていくのです。

そうすると、純粋な愛だけが残っていくようになります。
私たちが大好きな「愛」だけが残るようになるのです。

そのとき、更に深い安らぎを感じられるのです。

大きなハートブレイクをしたはずなのに、不思議な感じがするでしょう。

このとき、実は、私たちは、自分自身を愛しています。
ありのままの感情を受け入れているわけですから。

私たちは誰かを愛したくてしょうがないのです。

それは自分も含めて。

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