<リクエスト>
自分を好いてくれる人がどーしても嫌なのです。
好きな気持ちはいいのだけど、男の人があれこれして「女の人を落とす」というのが、なぜかすごく嫌。絶対ひっかかるか、つきあうものか、と思ってしまいます。
(だまされた経験とかはないのに、なぜ~)
でも今 彼氏がずっといなくて寂しくて さらに困ったことには、大変モテます。
「そんな積極的に来なければ 私から行くかもしれないのに!」
と思いつつ、ラブ攻勢に耐えられずキレて切ってる感じです。(感じ悪ぃな)
こんな私が彼氏をつくるすべはあるでしょうか。
(K9(30歳)さん)
<根本からの回答>
白旗を揚げる、というのはどうでしょう?
これは頂いた文面から感じた事です。
もしかしたら、そうなのかな?って読んでもらえると嬉しいです。
K9さんは何を認めることを怖れているのでしょう?
あるいは、何を恥ずかしがっているのでしょう?
「ええー、そんなんじゃないよー」と思う前に、ちょっと「何かな~?」という思いで見て欲しいんですね。
例えば、彼氏がずっといなくて寂しいということ。
K9さんの周りの人(特に男子)はどれくらい知っているんでしょう?
いま、とてもモテるということは、K9さんがとても輝いていて、魅力的だってことですよね?
持ってるお金や地位に興味がある、とかでモテてるわけじゃないですよね?
「彼氏が欲しくて、ちょうどモテ期」というのは、いわば、釣堀を貸し切って一人で釣りをするようなもので、入れ食い状態なわけです。あたしさえ「Yes」といえば、日替わりメニューでいけるわけですよね。
でも、それに対してキレて、ぶった切ってるってことは、「いやーん、そんなにじっと見つめないでよ。そんな、みんなに見られたら恥ずかしいじゃないの。あっち向いててよ。そしたら、あたしからそっと近付くのに!」って感じがするくらいなのです。(例え話ね(笑))
まあ、それが「おもしろくなーい、もっとスリルがほしいー!やっぱ、命懸けたマグロ一本釣りやなきゃいややー!」という気持ちはワカラナイでもないですが、その好意を素直に受け取れずに蹴飛ばしてしまう背景には「彼氏がいない寂しさ以上に大事な何か」があるんだと思うんです。
その一つは、男性からの好意を受け取ることの恥ずかしさ。
みんながみんな「落とす」というつもりじゃないと思うんですね。
中には、K9さんを落とそうという恐れ知らずもいないわけじゃないと思いますが、そんなテクニカルな近付き方にはきっとK9さんだって敏感なはずです。
だから、純粋にK9さんの魅力を見て、素敵な女性だな、こんな女性とロマンスを楽しみたいな、という気持ちで近付いてくれる人だっているはずなんです。
でも、それに対して切れてしまうということは、もしかしたら、愛されること、好きになられることが、「イヤ」なんじゃなくて「恥ずかしい」んじゃないのかな、と思ってしまうわけです。
K9さんは・・・けっこうアクティブで、元気で、パワフルなところがあって、で、笑い声も明るくて、さっぱり、あっけらかんとしていて、堂々としていて・・・という顔を外では見せてませんか?
内側には自信のない、怖がり・恥ずかしがりな女の子が隠れてたとしても、決してそれを出さないような。
・・・まぁ、これは大げさな例えなんですけれど、要するに、表に出てる自分について、どこかで「これは本当の私じゃないのに」という思いがあるのかな?と思ってしまうんですよね。
でも、僕の知ってる限り、そういう女性の場合、内側を見せると自分で思うのとは逆にすごく魅力的で、さらにモテ期が延びることがよくあります。
男らしくて、自立的で、すごくかっこいい人が、ちょっとかわいいところ見せると評価がさらに上がるように。
だから、勇気を持って「ほんとうの自分」を見つめ、表現する、ということに意識を向けてみてはどうかな?と思うんです。
それだけで、彼氏を作る際のハードルは相当下がるはずです。
もちろん、いきなり表現する前に自分の心を見つめることは大事です。
「寂しいよなー、このまま一人で三十路を突っ走るのは辛いよなー、誰かいい人いないかなー」なんて嘆き節も大事です。
*
さて、ここまでは第一話。
ちょっと違う角度(まじめな角度)から見つめてみましょう。
次のことについて心当たりがないか内面をチェックしていただけませんか?
(1)男性とつい何でも張り合ってしまう。競争意識、負けたくない気持ちは強いと思う。
(2)男性が怖い、という思いが心のどこかにある。特に潜在意識など、深いところにある。
(3)思春期はけっこう激しかったでしょうか?お父さん嫌い、あるいは、異性に対して強い嫌悪感を感じた事ってありましたか?
(4)ちょっと専門的ですが、男性性に対して潜在的に怖れ、抵抗、恐怖心、嫌悪感があるとしたら、どうしてでしょうか?
(5)もし、男性に対して「罪悪感」があるとしたら、どんなことだと思いますか?(最近男子を振りまくってることは別にして)
(6)男らしい人、と、中性的な人、ほんとうに好きなのはどっち?
先ほどの男性に対する感情(嫌悪感、怖れ、抵抗、でも、寂しいから彼氏は欲しい)を見ていくと、こんな感じで聞きたいところが出てくるんですよね。
(カウンセリング風な見方です)
これは僕の直感なんですけどね、K9さんは何らかの理由(怖れ、恥ずかしさ、罪悪感など)から、ほんとうの自分、特に「女らしい自分」を表現しにくくなっているのかな?という気がするんですよね。
だから、そこを解いてあげると、より男性に対して受け入れ易くなるのかな?という気がしました。
だから、上の6つの質問をああでもない、こうでもない、と考えていただけると、何らかのヒントが得られるんじゃないかな?と思ってください。
ただし、この質問にはマジメに答えないで下さいね(笑)
ちょっと遊び感覚じゃないと、なかなか潜在意識、無意識の答えは引っ張れませんから。
できれば、通勤時間などに電車に揺られながら、なんだろなー、とぼーっと頭の隅に入れておくとよいですよ!
*
で、そうして、内面を見つめつつ、周りの好意に対して素直になれることを目指しましょう。
「ありがとう」って笑顔で受け取れるように(もちろん、受け取る、と、付き合う、は別物です)
それば、いわば、恋愛に対して「白旗を揚げる」という感覚なんです。
競争を手放し、自立を手放し、あらゆる観念から自由になり、相互依存のステージに入る。
そのための白旗です。
幸せなパートナーシップが築けますように、僕も陰ながら応援しています!
=お勧め!エクササイズ=
【パートナーがいらっしゃる方へ】
パートナーに対して、恥ずかしさや怖れから伝えられないことはないか探して見ましょう。
付き合う前より、付き合った後、さらには結婚後の方が恥ずかしいことは増えていきます。
もし、それが見つかったら、今日は勇気を出して、それを伝える日にしましょう。
【パートナーがいらっしゃらない方へ】
「あたしは出会いすらないわ。K9さんが羨ましい!」というあなたも、すぐ上に書いた(1)~(6)の質問をゲームのつもりで考えてみてもらえませんか?
いろいろ気付きがあるのでは?と思うんです。