５年に渡る社内不倫が終わったあとの気持ちの整理の仕方と、不倫の恋が苦しくなる心理について。

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感情は吐き出すことで解放されます。
けど、自立している人ほど思考に支配されるし、体裁を保とうとするので、感情が溜まってしまい、どんどん苦しくなります。
弱い自分を出しましょう。辛い自分をちゃんと守ってあげましょう。
今はそれを学ぶ時期なのかもしれません。

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根本さん、こんばんわ。最近、根本さんのことを知り、YouTube、ブログ等拝見して参考にさせていただいております。
実はとても、苦しい状態にあり、相談させていただきたいです。
私は5年ほど社内不倫をしていました。
私は独身で彼が既婚です。不倫の恋ながらも、彼は私のことを愛してくれているとずっと思っていました。信じたかった、が正しいかもしれません。
毎日連絡をくれ、愛の言葉もたくさんくれて、会うたびに心も体も満たされていました。

私は婚約していましたが、婚約破棄し既婚彼を選びました。
彼との立場が変わってしまったことにより、嫉妬、自爆が止まらなくなり、君と離れる方が君のためだ、とだんだんと距離を置かれるようになり、ここ2年ぐらいは2人きりで会うということがめったになく、仕事終わりに2～30分ほどお話するような状態が2年ほどありました。キスするぐらいはありましたが。ラインは最後まで毎日くれていました。

その辺りで、既婚の同僚女性が既婚彼と仲良く話しているのが気になり始めました。
最初はやきもちで済んでいました。しかし、その同僚女性の彼に対する態度、目線で好意があるのが分かりました。私が何度も嫌だ、と伝えても何もない、業務上彼女を無視することは出来ない、と言いました。
一応彼女である私が嫌だと言う以上に同僚女性と仲良くしたいのか？関係はどんどんピンクな感じになり、最終的に自爆してしまい、取り乱して彼女と話さないでほしい、と言うとそんなに言うなら別れようと振られてしまいました。

その3週間後、コンビニで2人が同僚女性の車に乗っていたのを見てしまいました。
ああ、やっぱりそうだったんだ、、と。この違和感や嫉妬は勘違いでなかったんだと気づきました。顔を近づけていたのでキスしていたように見えました。あまりのショックに涙もでず、呆然と見ていました。そこのコンビニは私たちが良くデートしていたコンビニで、車の位置も同じでした。
デートというと車で会うのがもっぱらでした。

見てしまったものは見てしまったので、彼にラインでいつから嘘をついていたの？会って真実が知りたいと聞くと、私と別れてから話すようになっただけ、それ以上のことはしていない。それにそんなことしても意味もないし、真実なんてもうどうでもいいんじゃない？とバッサリ切り捨てられました。
あまりのショックに前に進める気がしません。起きている現実は思考が先とのことですが、私が呼び起こした現実なのでしょうか、、。
またどういう心持ちで日々過ごしていけばいいのでしょうか、、。誰にも相談できず、眠ることも出来ずにいます、、。自業自得なのは分かっていますが、根本さん助けてほしいです、、。よろしくお願いいたします。
（Ｓさん）

うちのブログはけっこう「慢性的な問題」を扱うことが多いので、Ｓさんのようなリアルタイムで「どうしたらいいのか分かんない！」というネタはけっこう珍しいですよね？
きっと「どうせ送ったって採用されるまでに時間がかかるから」とみなさまが配慮してくださってると思うのですが、最近は根本先生もオワコン化しているのか、Ｓさんのネタは５日前に送っていただいたものなんですよ。（要するに頂くネタが意外と少ないですよ、チャンスじゃね？というお知らせです。）

さて、カウンセラーならば、いきなりそんな話などはせずに「さぞつらい思いをされていることでしょう。少しでも気持ちが和らぐようなお話をさせていただきたいと思います。ご自愛くださいね。」ととても優しく対応するものだと思うのですが、きっと根本先生は共感が苦手なんですねっ！笑

ということで、こういうときはとりあえず何をしたらいいのかをお伝えすべきかと思いますが、まずは「気持ちを吐き出そうぜ！」ということを日々やっていきましょう。

方法は３つ。

１つめは友達を呼び出したり、友達の家に転がり込んだりしてたくさん気持ちを吐き出すこと。ただ、テーマ的に話せる友達もいないかもしれないのでここは飛ばしてもいいです。

２つめは伝家の宝刀である「御恨み帳」を日々書きまくること。御恨みだけじゃなく、とにかく気持ちをノートに吐き出すってことをやっていきましょう。
とりあえず、毎晩泣いて悔やんで怒って暴れても良いので、感じてる気持ちを書き出すことにエネルギーを向けていきましょう。

★【保存版】御恨み帳（お恨み帳）の書き方～心の健康を維持するための素敵なノート～

もし余力があれば、白装束を見に纏い、ろうそくを掲げて、藁人形と五寸釘を持って裏山に登るのもいいでしょう。
ただこの季節、蚊が多いと思いますからその対策はちゃんとしといてくださいね。

３つめはカウンセリングを受けること。アドバイスはいらないから、ただ話を聴いてもらうこと。そして、落ち着いてきたら少しずつ内面を掘り下げていくこと。

＊お弟子さんを検索する！

でも、ここにネタを下さるのはありがたいのですけれど、もっと早急にカウンセリングを受けてみるのがいいと思うんですよね。
藁をも掴んだらいいと思うのです。

やっぱＳさんも自立し過ぎなのかしら？
ひとりで何とかしようとする癖がついているのかしら？

そうすると「自分で何とかする！」とか「人に相談するのは恥ずかしい！」とか思っちゃうので、まずはそこをぶっ飛ばすところからでしょうか。

少なくても「自分を責める」ということは絶対やっちゃいけないことなので、まさに「ご自愛」を体で学んでくださいませ。
お風呂にゆっくり浸かる。それで泣く。
早めにお布団に入る。そこで泣く。
スマホをだらだら見たり、ネトフリで泣ける映画を観て号泣する。
甘いもの食べるし、ワインも牛飲する。

今はそうやって自分を甘やかすときです。

＊「今日こそ自分を甘やかす」（大和書房）
＊セミナー動画「○○すぎる人のための自分を徹底的に甘やかす講座～もっと深く自分を許し、愛する～」

例えば、Ｓさんと似たような状態の方はカウンセリングでずっと泣いてました。
「ちゃんと話せなくてすいません」とおっしゃるので、「アホか。今は泣いとけ！」と言ってひたすら泣いてもらいました。

私はその間、ただ彼女を見てるだけ。よく言えば見守っているだけ。

何度かそんな状態が続いたのですが、徐々に涙よりも笑顔が増えてきました。
そして、いつの間にか独身の男を掴まえてきて「結婚します！」とか言ってました。

彼女にはたぶんほとんどアドバイスらしいことはしてません。
ただ、その気持ちが回復するのに付き合っただけのような気がしています。

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こういうしんどい、辛い、苦しいときはまずは「自分で自分を守る」ということに全精力を向けたほうがいいんです。

職場に行けばその彼女と顔を合わせるわけでしょう？
それは傷口にレモンと塩と梅干を塗り込むようなものですから、逃げたほうがいいんです。

自立系な方々は「敵前逃亡は死をもって償え！」というポリシーを掲げやすいのですが、そんなときに無理して会社行って辛くなるなら余計にこじれて回復が遅くなるだけです。

そういうときは有休をとるなりして会社に行かないようにした方がいいです。

「逃げる」ということをぜひ選択肢に入れておいていただきたいのです。

＊ギリギリまで我慢してしまうあなたへ『逃げる技術』（徳間書店）
＊セミナー動画：逃げる技術～今よりもっと自由で自分らしく生きられるスキルを習得する～

いっそのこと「失恋旅行」に出掛けちゃってもいいくらいです。

ちなみに「そんな辛いときに会社に行くなんてアホちゃう？」と根本先生からは本気でバカにされますからやっぱりカウンセラーは選んだ方がいいと思います。笑

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感情ってウンコと同じ、と言います。本にも書いてます。

だから「出したらすっきりする」んです。

今のＳさんの状況であったとしても、感じてる気持ちをとにかく吐き出し続けることでビックリするくらいすっきりして楽になります。

でも、そこで無理に前に進もうとしたり、我慢したり、平気なふりをしたり、強がったり、頑張ったり、早く良くなろうとしたり、あれこれ考えたり、意地や見栄を張ったり、我慢したりした分だけ感情は心の中に溜まっていきます。

あれこれ考えちゃうと思うけれど、大事なのは気持ちの方。

だからどんな方法を使ってもいいので、その気持ちを吐き出すことに意識を向けてください。

大人で、自立している人ほどこれが難しいです。

「考える」ということがクセになってしまい、「考える」ことで「感情を抑える」ということをしてしまうからです。

また、世間的、社内的な立場を気にしてしまい、意地や見栄を張って強がってしまうことも少なくないでしょう。

「あたしは大丈夫！」と思い込もうとするんですけど、大量の血を垂れ流しながら前に進む姿は勇ましいというより痛々しいものです。

自立してる人は弱い自分を嫌いますから、失恋して凹んで辛い思いをしている自分のことが許せません。

だから、気が付けばそんな自分を責めてることが多いんです。

傷ついた自分をさらに自分が傷つけてどうすんねん？と思うのですが、他にやることが思いつかないのです。

だから、普段通り過ごそうとしたり、職場では笑顔で仕事しようとしたりするんですね。

「会社にプライベートを持ち込むな！」という考えは昭和のものだと思ってます。
そういう上司がいたら「ああ、昭和の人だもんな」と冷たい目で見てあげましょう。

そんなことを気にするよりも、まずは自分を大事にすることです。

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でも、たぶん、自分を大事にするとか、自分で自分を守るとか言われても、今までがそうじゃなかったからいきなりできるはずもないんです。

今までずっと自分を責めてた人が、失恋した途端、自分に優しくなれるはずもなく、いつものクセで、自分をまた責めてしまうんです。

だから、そういうときの根本先生はとても厳しいんです。

「また自分を責めてるやん。アホちゃう？」「なんでそんな状態で会社行ってんねん。そんなのテキトーにウソついて休めや！」とか平気で言っちゃうらしいです。

たぶん、Ｓさんも「自業自得」だと思ってそんな自分を責めてるわけですけれど、自業自得だろうが、彼のせいだろうが、彼女に呪いの言葉を吐こうが、何でもいいんですよ。

とにかく自分の気持ちを楽にしてあげることを最優先すべく、プライドを捨てて人に泣き付くのが正しいやり方です。

ということで、さっさとカウンセリングを受けたほうがいいと思うんですけどねー。
オンラインで受けられるカウンセラーもたくさんいるし、ヒマこいてる奴もたくさんいますから、とりあえずの応急処置は受けられると思います。

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みなさん心のことを蔑ろにするのでこういう質問をよくします。

「Ｓさん、今の状態を怪我に例えたらどんな状態だと思う？」

それこそ、コンビニの駐車場で暴走車に突っ込まれて全身骨折してるような状態だと思いません？

もし、体のあちこちの骨が折れてるとしたら、今日の生活できますか？

朝起きて顔洗ってメイクしてメシ食って車を運転して出社して仕事して・・・ということができると思います？

体がそんな状態だったら入院して絶対安静を命じられると思うのです。

けど、心がそんな状態でも頑張っちゃうんですよね。

それくらい心は強いとも言えますが、けど、そこで頑張った分、回復は長引いちゃいますから、さっさと安静にした方が良いと思うのです。

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さて、個別論（Ｓさんのお話）は感情が解放されて“自然と前を向く体勢”が整ってからにしたいと思いますが、何も言わないのもアレなので軽く触れておきたいと思います。

社内不倫ってとても多いわけですが、実に苦しい状態に追い込まれるものです。
始めの頃はとても幸せを感じられることが多いですが、早ければ１か月、遅くても１年くらい経てば苦しみの方が強くなっていきます。

部署が同じならなおさら。
雑談ついでに彼の家族の話を耳にすることもあるでしょうし。

しかもＳさんは婚約を破棄してまで彼を選ぶってことですから、相当情熱を傾けられたんだと思います。

けど、そこで知っておいていただきたいのは「奥さんの他に彼女を作る人なんだから、自分以外の女に手を出す確率はとても高い」ということです。

不倫って奥さんの存在を薄々と感じていながらもそこは見ないようにして、彼とあたしだけの２人の世界を創るようになります。（つまり、それがアンダーグラウンドという奴です。）

そうすると「一応奥さんはいるけど」という前置きは付くものの、アンダーグラウンドの中では「ふつうの恋人と同じような関係」を築こうとします。

だから、彼が他の女に手を出したら「浮気された」と思いますし、独占欲も強くなりますし、結婚したい気持ちだって出てきますし、何なら子どもだって産みたくなることもあります。

奥さんの存在を意識したら辛くなるから、好きになればなるほど、彼が特別な存在になればなるほど、ふつうの恋人だと思い込もうとするんです。

確かにアンダーグラウンドでは二人きりの世界ですからそこでは可能です。
しかし、表の社会では彼は既婚者であり、自分は独身なので、立場が全然違います。

それで表とアンダーグラウンドのギャップが大きくなってそれも苦しみとなります。

しかも、それが二人の間の温度差を作ります。

もちろん、彼の家庭が破綻していて別居中かつ離婚協議中とかならまだ話は別ですけれど、彼自身が奥さんと別れる気がない状態でのお付き合いは、立場がまったく異なるんです。

彼はあくまで浮気相手として彼女を見ます。
けれど、彼女はあたしだけの恋人として彼を見ます。

だから、徐々にその温度差が二人の関係を潰しにかかるのは言うまでもありません。

ちなみにこれはＷ不倫でも起こり得るものです。

「自分として割り切って付き合っているつもりだった」という話も大量にあるものでして、ここがアンダーグラウンドの問題の非常に複雑なところです。

そのすれ違い、温度差から不倫はどんどん苦しくなっていくものです。

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さて、そういう状況にあるならばカウンセリングでどう掘り下げていくのか？をお話します。

「なぜ、そういう恋にハマってしまったのか？」というところから、育った家庭環境、以前の恋愛（結婚）、クライアントさん自身の価値観などをお伺いしていきます。

離婚直後は不倫しやすいですし、隠れファザコンもまた既婚者に手を出しやすいものですが、そこに何らかの問題を見出だすことが可能です。

だから、その問題と向き合っていくことをお勧めすると思います。

また、一方では「そんな過酷な状況に自ら飛び込んでいくってことは相当情熱の女なんすね！」という見解もできます。

つまり「ノーマルな恋愛じゃ物足りないから、刺激たっぷりのアブノーマルな恋愛をしたいってことだよね？」ということです。

ってことは、その有り余る情熱の「平和利用」を推進すべく、そこを考えていくでしょう。

たいていのケースでは、その膨大な情熱を持て余しまくって封印してることが多いので、「我を知る」ということでその封印を解いていくことを目指します。

これがいわゆるセクシャリティの解放と言われるものになるんですけれど、そうして自らのエネルギーを体感しつつ、それをどこに向けていくかを考えるわけです。

そうするとライフワークをデザインしていくことになりますから、恋愛だけでなく、仕事も趣味も日常生活も含めて「自分らしさ」を追求していくんです。

失恋の痛みを解放したあとはそんな道もありますので、とりあえずＳさんはカウンセリングを受けつつ、日々御恨み帳に呪いの言葉を書き連ねていくことをお勧めしたいと思います。

★セミナー動画：『本気で幸せになりたい大人のための恋愛心理学講座１０回コース』

★セミナー動画：応用心理学講座「自立すればするほどアンダーグラウンドが必要となる理由～なぜ、経営者はお姉ちゃんのいる店に行くのか？～」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/46456

★セミナー動画：応用心理学講座「旦那もいるけど彼氏もいる問題～分裂したマインドがもたらす現代社会の問題～」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/46448

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