なぜ、隠れファザコン妻は夫の愛情に胡座をかきやすいのか?


「好きの反対は嫌いじゃない」という言葉にあるように、好きでつながれなかった場合、嫌いでつながろうとするのが人の心理。
お父さんのことが大嫌い!という人は不思議なことにお父さん大好き!な人と同じような人生を辿ることが多いのです。その理由と対処方法を解説しました。
お父さんのことが嫌い!という方はドキッとしながらお読みいただければ幸いです(笑)

根本先生はじめまして。
いつもブログを楽しみに拝見させていただいています!

よければ夫婦関係修復と自分軸構築についてアドバイスを頂けないでしょうか。

私はたぶん、自立系武闘派女子兼、隠れファザコンで、それでいて旦那さんの愛情に胡座をかきまくっていました。
胡座をかいておきながら私の人生=旦那さん と思っていた重たい女でもあります(笑)

結婚3年目で子供もいないのですが、私の態度にストレスを溜めた旦那さんから去年の7月に離婚したいと言われてしまいました。
旦那さんに謝罪し、なんとか結婚生活は続いているものの、旦那さんからはビクッとなるから触らないでと言われ、旦那さんは7月から1人リビングで寝ている状態です。

私自身の自己肯定感を高めた方が良いんだろうなと思い、自分褒めや、その日あった嬉しかった事をメモしたり、旦那さんから愛を感じた事をメモしたりしていますが、不安感が拭えずにいます。

趣味でも作って楽しくニコニコしていたいのですが、なかなか見つかりません。
旦那さんを愛しつつ、自分を満たせる方法についてアドバイス頂けないでしょうか。

よろしくお願い致します。
(Yさん)

隠れファザコン妻
→夫の愛に胡座をかく
→反乱(クーデター)を起こされる
→慌てふためき夫軸になる
→夫軸のまま何とかしようとするので何も変わらない
→「根本さん、何とかせえや!」と怒鳴り込んでくる(笑)

という流れは私の中では「王道中の王道」と言えまして、たいへんよくある事例でございます。

順番にご説明いたしましょう。

1.隠れファザコンとは?

「お父さん大好き~♪」というのが表ファザコンならば、「親父なんて嫌い、クソ、最低な奴、顔も見たくない、何年も話してない、嫌悪感しかない」等々のネガティブな感情が満載な方を私は「隠れファザコン」と認定し、証明書を発行しております(!?)。

隠れファザコンの方はそんな指摘を受けるとまさに苦虫を噛み潰した表情になり、「えっ・・・」と絶句されるか、「そんなことない、そんなことない」と全否定されるか、もしくは、「うぇぇぇぇ・・・」と嫌悪感を示されるかのどれかになります。

最近ではYさんのようにブログやセミナー等の情報で「もしかして、あたし、隠れファザコン??やだ。。。」と気付かれる方も珍しくないのですが(ありがとうございます!)、やはりあまりいい気分ではないと思います。

よく「“好き”の反対は“嫌い”じゃない」という言葉がありますよね?
「好き」で繋がれなかった場合、「嫌い」で繋がろうとする心理なのです(それくらい好き)。

例えば、「親父のことがめっちゃ嫌い、クソだと思う」という感情があるとするでしょう?そうすると、考えないようにしても、無視しても、否定しても、感情は強力ですから心のどこかでその存在をアピールしてきます。

特にネガティブな感情というのは防衛本能的にも重要なものですから、考えないようにしても何かの折に思い出してはムカつくってことを繰り返すようになります。

もちろん、「親父のことなんて10年以上、考えたこともないわ」という方もいらっしゃるかと思いますが、そこでは「投影の法則」というものがあって、上司、彼氏、先生などに親父を投影して、同じパターンを繰り返されていることと思います。

もちろん、お母さんやきょうだいを通じてお父さんの話を耳にして、そのたびに心がざわつくこともあるでしょう。

つまり、意識上は「あんな奴とは関わらない」と決めていても、心の中では常に「意識している状態」となるわけですね。

それは常にお父さんのことを考えているのと同じ状態となり、お父さん大好き~♪なファザコンと同様の心理を作り出すんです。

例えば、年上の男性に抵抗がなかったり、年上の男性から可愛がられたり、女性よりも男性といる方が楽だったり、彼氏が途切れなかったり。
あるいは、仕事に没頭しちゃうのもその傾向の一つになります。

だから、「お父さんのことが好き」という意識がなく、「ほんとうに嫌いなの」と思っていたとしても、その行動パターンが「お父さん大好き!」と同じものになってしまうということなのです。

2.なぜ、隠れファザコンが夫の愛情に胡座をかきやすいのか?

さて、表ファザコン(ふつうのファザコン)の場合、お父さんから愛された分、「私は男性に愛されるの」という意識を持ちます。
だから、男性からの愛情を当たり前のものと捉えて、その愛情に胡座をかきやすくなります。

お父さんが何でも言うことを聞いてくれるので、それを夫にも求めちゃうわけですね。
また、お父さんから何かをしてもらえる、と思っているので、夫から受け取ることはできるわけですが、与えることが苦手になります。
(正確にいうと、夫からの愛情を「奪う」ことになるので、受け取ってもいないのですが)

また、「お父さんは私のことがずーっと大好き」なことを知っているので、「夫も私のことがずーっと大好き」だと思い込みます。

つまり、夫と対等な関係を築くことができなくなり、夫との関係がまるで「父・娘」のような状態を作り出します。

「裏ファザコン」な皆さんも、結果的に同じようなパターンに陥るものですが、その心理が「表」とはちょっと違います。

ネガティブな感情でお父さんと繋がっているので、上記のパターンと感情的には違ったものになります。

「お父さんは私の希望を何も叶えてくれなかったので、夫はそれを叶えるべきだ」としてあれこれ要求します。
これも「奪う」ことになりますし、「なんでお父さんに与えなきゃいけないのよ!」とお怒りモードなので、与えることもできません。

また、お父さんからの愛情が感じられなかったので、夫の愛情にも疑いを持ち、繰り返しテストをしてしまいます。
「ほんとに私のこと好きなの?それならこのハードル飛んでみなさいよ」という風に。
そのテストに夫氏が頑張って応えてくれると、だんだん安心して「この人はお父さんとは違う、私のことを愛してくれている」と思うようになります。

つまり、この辺から胡座をかき始めるわけですね。

そもそも「お父さんとは違う」という感覚を得ている時点で「お父さん基準」で男性を見ていることがよく分かりますよね?
それがファザコン認定される要因の一つになるわけです。

そうして、表のファザコンと同じように夫婦関係が「父・娘」のようになっちゃうわけです。

3.夫の反乱によって夫軸が表面化する

ここまでのお話で、実は愛情に胡座をかいてる時点で十分「夫軸」なのですが、当然ですけど、そのことは意識されません。

「旦那は(お父さんと違って)私のことをとても大切にしてくれるし、愛してくれている」という思いがあり、お父さんの代わりに甘えてきたわけですから。

そんな時に「離婚だ!」「女ができた!」などのクーデーターを夫氏が命がけで敢行するわけですね。

それを時には「飼い犬に腕を噛まれる」と感じられたりします。

そうすると、今までは水面下にあった「夫軸」が表出して、ヤバいことになります。
大慌てで何とかしようとするし、反省するし、謝るし、脅すし、宥めるし、頭を下げるし、なんやかんやするんですけど、たいてい優しくて頑固で我慢ばかりしてきた上に、命がけで反乱を起こした夫としては後に引けませんので、問題は膠着します。

そういうときにGoogle先生などで状況を検索したり、友達に相談した結果、まんまと私のブログに誘い込まれることになるわけですな。うししししし(悪い顔で)

4.夫軸から自分軸へ

それで「おー、あたしは裏ファザコンなのか!夫軸なのか!」と気付き、自分軸を確立しようとするのですが、なかなかうまく行きません。

思い返せば「夫軸」の前は「元カレ軸」や「野良猫軸」だったわけですし、遡れば大嫌いなお父さんのせいで「父軸」になっていたわけで、もしかすると、人生で「自分軸」なんて体験したことがないのかもしれません。

となると、どうしていいのか分からずに途方に暮れることになるのです。

・・・これが今のYさんの状況かもしれませんね~。

もし、当てはまるところがあるなあ、と思われた方は、ぜひカー用品ショップなどに出向いて「初心者マーク」を購入してみてください。

自分軸初心者です!という意味で。

Yさんは運転免許持ってますか?
自動車教習所で初めて車を動かしたときのこと、覚えてますか?
初めて路上に出たときは怖かったですよね?
免許を取って一人で運転するのってこれまためちゃくちゃ怖くなかったですか?

うまくいかないんです。当然ながら。

だから、鬼教官にあれやこれやと指導してもらう必要があるんです。

さて、ほんとうは優しい教官はこんな話をするんです。

>旦那さんを愛しつつ、自分を満たせる方法についてアドバイス頂けないでしょうか。

まず、この順番がおかしいわけです。バリバリ夫軸なわけです。

大事なことは「夫は放置してよい」ということです。

なんせ、今の状態って何をするにしても「夫と関係をよくするため」でしょう?

それは下心なんです。
厳しい言い方をすれば、それは「私のエゴ」なんですよね。

「旦那もそれを望んでる」ならいいんですよ。

でも、「夫婦関係を修復したい」のは、私が勝手に思っていることです。
旦那さんはそれを今の時点では望んでないわけですから、それはかつて「旦那さんの愛情に胡座をかいていた頃にやっていた、私の希望を旦那さんに叶えさせようとすること」と全く同じなんですな。

>私自身の自己肯定感を高めた方が良いんだろうなと思い、自分褒めや、その日あった嬉しかった事をメモしたり、旦那さんから愛を感じた事をメモしたりしていますが、不安感が拭えずにいます。

やっていることは全然OKだし、素晴らしいことですし、ぜひ継続して頂きたいのですが、なぜ不安感が拭えないか?というと、それは「夫からの好意的な反応を得るため」にやっているからなんですね。

それは夫がやることであって、自分ではどうしようもないことなので、不安感が拭えないのです。

自己肯定感をあげるのも、自分を褒めるのも、嬉しかったことをメモするのも、旦那さんからの愛情をメモするのも、すべて「自分の喜びや幸せ、そして、自分が成長するため」のものです。

旦那さんとの関係を修復するため、ではないのです。

よくある事例としては、そうした自己成長の結果、そう、あくまで結果として「旦那さんとの関係がよくなった」だけです。

だから、「旦那のことは放っておいて自分のことをやりましょ」とお伝えするのですね。

私としてはYさんが幸せになることが重要であって、(申し訳ないけれど)旦那さんとの関係が修復されることはあまり重要ではない、という見方をします。
別の人と幸せになれるんだったらそれでよくね?と思うのです。

つまり、第一志望は「夫」だけど、第二志望は「別の男」という選択肢を持ちたいわけですね~
選択肢がある=自由ですから、気分も随分と楽になります。

というわけで、この辺の話題になると「夫を手放しましょう」「自分軸になりましょう」「自己肯定感あげましょう」という話をじゃんじゃんするいつもの流れになるわけです。

そこで「私は私、夫は夫。私は夫と関係なく幸せになるし、夫は私と関係なく幸せになる。私は夫の選択を支持し、私は私で幸せになる」というアファメーションを唱えるといいですよ、と言ったり、「手放しワーク」を何度もやってみましょう、提案したり、自分が好きなことをやってみましょう、という話をします。

また裏ファザコンが原因ならば、お父さんとの関係を見つめ直すことも有効な手段であることは間違いありません。

そうした結果、自分で自分の幸せを創造できるようになり、夫やお父さんに感謝できるようになり、「私が私でよかった」という思いを日々感じられるようになったとするならば、今回の夫の反乱に「感謝」ができるようになるでしょう。

それがほんとうの意味での問題の解決だと思うんですね。

・・・なんか今日はオンラインスクールレベルの話をしてしまいましたね。ご機嫌なんです、きっと(笑)

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★お父さんとの関係にも深入りできる本。

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)


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