「私たちは偉大な誰かと戦っている」



*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

誰かと比較してしまうこと。
自分はいつも十分で無いような気がしてしまうこと。
他の人の方がずっとうまくやれそうな気がすること。
ほんとうはもっと○○でなければいけないのに、と思うこと。
こんなことで凹むなんて弱すぎる、と思うこと。
他の人はもっとちゃんとやっているように感じること。

その全ては、あなた自身が作り出した“幻想”との戦いです。


自分自身にかけている魔法。
自分自身に期待しているもの。

それは完璧で、十分で、優れていて、輝いていて・・・そんな私。

すなわち、自分の中に作り出された“偉大なる私”なんです。

それは幻想であり、エゴなのです。

いわば、自分を責めるための。誰かの愛を受け取らせないようにするための。

私たちはそんな偉大な自分と常に戦っています。
本当はこうあるべきなのに、と思ったら、「こうあるべき自分の姿」を描き出し、
そうでない自分を責めているわけです。

自分の中に作り出す偉大な自分は常に変化していきます。
だから、あなたはどれだけ頑張っていても、どれくらい努力をしたとしても、その自分には決して勝てません。
それはまるで100点満点のテストに120点を取ろうとしているようなもの。
そう、自分にそれを求めているんです。

「いいか、次のテストでは120点とらな、ぜったいに、あかんで」と。

それは苦しいばかりです。

そこに気付きましょう。
誰かと比較したり、自分を責めたくなったりしたら、「今見ている自分、今求めている自分は“幻想”なんだ」と。

心の処方箋

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