*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*
カウンセリングをしているときはもちろん、例えば、飲みに行った先で色んな世間話をしているときもよく感じるのですが、どうも私達の心は常に愛するものを求めているような感じがするんです。
好きな人がいない寂しさ、夢中になれるものがないときの虚しさ、感じたこと、ありませんか?
確かに愛してくれる人がいなくて寂しい思いをすることもありますが、愛する対象がなくて感じる寂しさもこれまた強いものです。
むしろ、私としては後者の寂しさの方が強いのかな、と思うほどです。
だから、私達は愛する対象をいつも探すのです。
好きになれるもの、夢中になれるもの。
例えば、子どもが巣立ってしまった後のお母さんがペット(特に犬が多い)を飼い始める姿を目撃された方もいらっしゃるでしょう。
新しい愛する対象(=ペット)を求めたのかもしれません。
また、ハートブレイクした後、すごく心が虚しくて、辛くて、それを忘れようと何かに夢中になろうとすること、ありませんでした?
そういうとき、仕事や勉強、趣味に打ち込もうとするのは、必ずしも忘れようとするだけでなく、愛する対象があったときに感じていた情熱を取り戻ろうとしているのです。
だから、私達は言うんです。
「そのまま愛し続けてもいいんですよ。好きでいることは幸せなことですから。でも、手に入れたいと欲を持つと苦しいんです。その欲は手放したいですね」と。
あなたもきっと、誰かを愛したくてしょうがないんですよね。
それを認めてあげると、心のどこかのコリがほぐれるかもしれません・・・。
良いお年を・・・。