「ベストなことしか起こらない。」



私達の元にやってくる問題。
それは、すべからく自分自身が変化し、成長するためにやってくるギフトでもあるんです。(信じられないかもしれませんが)
だから、多くの問題は、自分自身が停滞したり、成長を止めようとしていたり、あるいは、間違った方向に向かっている最中に湧き上がってきます。

「そっちではなく、こちらの方向に進みなさい・・・」という深い心の声なのかもしれません。(その「こちら」ってのがどこかがいつも分からないのですが)

でも、実は私達はそのとき、ある“選択”をしています。

それは、その問題と向き合い、乗り越えていくことを選択するか、あるいは、被害者となって誰か(あるいは神様)を攻撃し続けるか。


こころが折れてしまいそうなとき、どうしようもなく絶望の淵をさまよってしまうとき、あるいは、望んでいるとは思えないできごとが起きたとき、つい、私達はだれかのせいにしたくなります。

でも、そういうときこそ、この格言を思い出してみてはいかがでしょう。

「ベストなことしか起こらない」

それは、自分自身がより成長し、パワーアップし、魅力的になり、輝くための新しいプロセスなのです。

「どうやら、これを私は望んでいるらしい」
「なるほど、こうまでして自分を成長させたいんだな」
「さて、僕はどうやって、ここを乗り越えていくんだろう?」

そんな客観性を持って問題を受け止められたら最高です。

感情が邪魔してなかなかそう思うことは難しいですが、でも、ちょっと頑張ってそう考えてみると、大局観というか、視野を広げて今を見つめることができるようになります。

特に大きな問題にぶつかると、私達は怖れ、不安、自信の無さ、怒り、理不尽さ、不条理さ、罪悪感、無力感などの様々な感情から自分の殻に閉じこもってしまいがち。

でも、そうやって視野が狭くなってしまうと、なかなか解決しないばかりか、よりひどい感情に包まれてしまうようになります。

そのとき、今起きている問題がベストであること。
あわよくば、自分にとって、それが必要なものであること。
そして、それを乗り越えることで、あなたには新しいギフト(プロセス、才能、魅力、輝き、ヴィジョン)が与えられるということ。

それを信頼してみませんか?

そのとき、顔を上げれば、新しい扉があなたの前に開かれているはずなんです。

さて、この問題から、あなたは何を学ぶのでしょう?

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(補足)

「問題」と書いてますけれど、「良いこと」は当然「ベストなこと」ですよね。
望んでいることが叶うときなんて、まさに「ベストなこと」と理解しやすいです。
それと同じように、「問題」というのも、実はあなたのために用意された「良いこと」と言えるのです。
それは乗り越えたときに分かります。

問題と向き合い、それを乗り越えようとしていくと、徐々に、この問題が起きた意味、目的が分かってきます。
どんなに苦しい状況にあったとしても、「それがギフトである」ことが分かってくるんです。

「その問題がなかったら私は今もわがままで、世間知らずのままだったと思う」
「その問題が起きたお陰で、改めて自分自身を見つめなおすことができた」
「その問題が起きなかったら、今も私は父親を許せずにいたと思う」
「その問題があったお陰で、かけがえなのない親友にめぐり合えた」
「その問題があったから、私は変われたし、自分に自信を持てるようになった」

そう思えたときに、問題というのは、やっかいだけれど、排除すべきものではないことに気付かされます。

これは経験してみないと分からない・・・というのが本音なんですが、明らかに、昔の自分とは違い、確実に成長した自分を感じる、という体験はとても素晴らしいものなんです。
そして、それは誰もが経験することができることだと思うのです。


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