「やさしさが欲しいとき」



*「こんなとき、どうしたらいいの?」にお答えする心の処方箋シリーズ*

疲れていたり、余裕がなかったり、気力がなかったり、どうしていいのか分からなかったり、不安や怖れでいっぱいになってしまったり、ネガティブな感情に支配されてしまっていたり・・・

そういうときには、人からのやさしさが心から欲しくなるものです。


でも、素直になれない私達は、欲しいと言ってもらうやさしさには感動を覚えません。
あるいは、やさしさを送ってもらっても、素直に受け取れずに、一度ならず、二度三度と拒絶してしまうこともあるでしょう。
自分のしんどさ、苦しさを分かってもらうために。

だから、もう少し、気長に、そして、時には強く、あるいは遠くから、その場にあったやさしさを送ってほしいと思うものです。

でも、傷ついた分だけ私達は、もう、そんな人はいない、現れたら苦しいから目の前には来ないで欲しいと願う気持ちすら、心の深いところに隠し持っていたりします。

でも、あえて、そういう自分の心に素直になれば、やさしさが欲しくて欲しくてたまらないのかもしれません。

もし、あなたの近くに誰か甘えられる人がいるのであれば、素直に「やさしくしてください」とお願いしてみましょう。

そして、そのときは自分のやり方を手放して、相手に委ねる勇気が必要です。
あなたのやり方ではなく、相手のやり方に任せるんです。

やさしさの表し方は人それぞれ違うのですから、やり方ではなく、心を受け取ろうとしてみましょう。

もし、そんな人もおらず、勇気もでないときは、黙って誰かにやさしくしてあげましょう。

ない気力を振り絞り、不安を越え、そして、疲れを乗り越えて。

私達は与えた分だけ、受け取れます。

やさしくしてあげた分だけ、人はやさしさを返してくれます。
もちろん、それはその人なりの方法で。

そして、あなたが与えなかったら、相手はあなたの喜ぶやり方を学べません。
だから、誰かにやさしくしてあげるということは、あなたにどうやさしくしたらいいのかも同時に教えているのです。

まずは、自分から、やさしくしてみる。

それが一番簡単に早く、確実にやさしさに触れられる方法なのです。

心の処方箋

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