(3/27)犠牲と愛情と。



久しぶりに飲みに出かけた先で、マスターと季節の話になりました。
「最近、寒いですよね?3月ってこんなもんでしたっけ?」
「うーん。毎年分からなくなりますよね。どうなんでしょうね?」
「桜も咲くというし、あったかいのかもしれないですよね・・・。でも、寒いですよねえ」
「まだ夜は冷えますよね・・・。毎年、今年は異常気象みたいなこと言いますからね(笑)」

そんな微妙な今日この頃ですね。
昼間は公園でお弁当を広げられるような陽気ですが、朝晩はまだセーターが必要な感じで。

マスターとはその後、音楽の話になりました。
昔、おじいさんがジャズ喫茶をやってらしたようで、ジャズ、ボサノヴァ、レゲェなどを彼は愛しているようです。
その遺伝子を引き継いだせいか、その店は居心地のよいジャズがいつもかかっています。
しかも、レコードで。
やはり、酒を飲むときはジャズが一番だなあ・・・と思いながら、マスターお勧めのカクテルを頂いてきました。

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僕たちはよく恐れから物事を選択することがあります。
「浮気されないように、いつも気を使ってました」
「彼に嫌われないように、イヤだったけれど、体を許したこともありました」

恋を続けるための必死なその行動も、時には犠牲になってしまいます。
「本当はイヤだけど・・・、○○が怖くて・・・」という行為のほとんどはそんな犠牲です。

最初はいいんですよね。
気力も体力もあるし。
でも、だんだんそれが当たり前になってくると、やってる方も犠牲をしている分だけ余裕がなくなってきます。
それが余裕のない状態だと気付ければ、まだ、マシな方。
多くの場合は、彼への不満として感じられてしまうものです。

「これだけ○○してるのに、どうして分かってくれないのよ」
そんな気持ちです。
でも、それを彼に訴えると、決まってその答えは、
「俺はそんなこと頼んだ覚えがない。俺は好意でしてくれてるものと思ってた」
だったりして、思い切りハートブレイクしてしまいます。

誰かの顔色を伺ったり、気を使ったり、良かれと思って犠牲したり。
最初は「好きだから」はじめたものが、いつしか、辛くなってしまう裏にはそんな「犠牲」が隠れているようです。
恋愛だけでなく、仕事や趣味でも見受けられることですよね。

本当に自分がしたいこと、好きなもの、に目を向けていく意識が必要なんですよね。
でも、その切り替えって思い切りが必要ですし、長い間、相手に意識を向けてきた分だけ、なかなか切り替えもうまくいかないものです。

もし今しんどいなあ・・・辛いなあ・・・と感じるとすれば、あなたが今現在、誰に、どんな犠牲をしているんだろう?って見つめなおしてみて下さい。
そして、その次に自分に問いかけてみて下さい。
「私が本当にしたいことって何だろう?」と。
答えが出なくてもかまいませんよ。
でも、問い続けてみることがとても大切なんです。

そうすると、あなたの心の奥にある、本当の愛に気付けるかもしれません。


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