なぜ夫や子供がよく手伝いをしてくれるのに主婦の私は全然休めないのだろう?~母親から受け継いだ「主婦に休みなし!」の思い込みを手放すとき~



最近は家事や育児を良く手伝ってくれる夫やお手伝いをよくしてくれる子どもが増えてきているのですが、「なのに全然休んだ気になれない!休めない!」と感じている主婦の奥様はとても多いようです。
それは「何をするか?」という目に見えるものではなく「主婦は年中無休」という思い込みが影響しているのかもしれません。

こんにちは、根本さん。かなりお久しぶりのメールです。ちょっと煮詰まってしまったのでネタになれば幸いです。

最近、休日に家事に疲れる事が多いです。
旦那と一人息子(小3)には休みがあるのに、私は365日家事があって休みなし。主婦はそういうものかと思うのですが、時々嫌になります。
旦那も息子も手伝いはよくしてくれる方だと思いますが。
私は、亭主関白的な父を見て育ち、ぜってーあんな旦那は嫌だ!と思って選んだ旦那は、基本優しい人です。言えばやってくれる。言わなきゃやらないけど。
なので、よく言う旦那を育てるというのを気にかけているので、たまに言わなくても進んでやってくてることもあります。
じゃあ何が不満なんだ!って言われそうですが、正直何なのかよくわかりません(笑)
時々無性にイライラして、一人になりてー!って思います。だから結局、家事がどうこうとかではないのかも知れないのですが、大体休みの日にあれこれ重なって、もぉーー!とイライラしてしまいます。
そんな私を見て、旦那もイライラするらしく、最近よく「こんな家出て行きたい」と言います。でもお金がないので出来ないそうです。現実的。

休日は旦那も息子も好きなことをしていることが多いので、羨ましいのでしょうか。
私の好きなことは、コロナのおかげで全くできていません。週3でパートで働いていますが、休日といえば、家のことばかりのように思います。

コロナでもできる好きなことを見つけたら、少しは気が紛れるのでしょうか?
(Aさん)

家庭の主婦のみなさまは専業であろうと兼業であろうと「家事ならびに育児」の責任者になるもので、休日であっても気は抜けない、そして、休めない、そして、疲れが溜まる、そして、爆発する、そして、家庭内が険悪な空気に包まれる、そして、子どもが立派な武闘派に成長する、というプロセスを繰り返していらっしゃるように思われます。

ほんとうにお疲れ様です。

主婦の方に限らない話ですけれど「具体的に何が忙しいってわけではないのに忙しい」とか「何が不満なのか?と言われると困るけど、とにかく不満が溜まってる」とか「なんで疲れてるのかは分からないのになぜかいつも疲れてる」という状態になりやすいものです。

そういうときって具体的な何かが原因ではなく、精神的なものに理由があると考えましょう。

「ハードワーカー」と言うと、朝から晩まで土日もないほどに働く人をイメージされると思いますが、私はよく「子育て中の主婦」の方はもちろん、「在宅勤務で18時には仕事を解放されるOL」にも、「あんたはハードワーカーだからねえ」なんて話をしています。

実際に手を動かしている時間はさほどでもないけれど、頭の中でずーっと仕事のことを考えていたり、仕事に気を取られていたりしたら、それもまた実質的な“労働時間”に含まれます。

仮に仕事は朝10時から昼休憩挟んで18時に終わるとしても、オフタイムであるはずの20時に仕事のことをあれこれ考えていたら、それはオンなのです。

主婦であれば年中無休体制なわけですから当然ですよねー。

旦那さんから「お前はいいよな。三食昼寝付きで」と揶揄されたとしても、昼寝しながら「晩御飯何にしよう?今月も家計は厳しいなあ!あ、そろそろ旦那のスーツをクリーニングに出さないと!あ、塾の夏期講習のしめきりいつだっけ?そういえば来週お義母さんの誕生日だった。何かしないとマズいな。」などと考えていたら、精神的には勤務中なのですな。

そんな風に自分のことをそっちのけにして家、家計、夫、子供たち、実家、ご近所、PTA等に意識を取られていたとしても、目に見えるものでしか判断できない夫にはなかなか理解されにくいものですねー。

夫の仕事に置き換えれば、自分の仕事をそっちのけにして職場の環境、予算・経費、職場の人間関係、親会社との付き合い、同じビルに入っている別会社との付き合い、労働組合との折衝、地域の商店会への協賛金支払い等に配慮し続けながら日々を過ごしている総務部員みたいなものですから。

ちなみに、この主婦のマインドは案外フリーランスならびに経営者も似たところがありまして、風呂に浸かりながらも人事を考えたり、来期の新規事業案件について思案したりしているならば、それもまた勤務中と言えるのです。

でも、夫に限らず本人もそのことは自覚せず、「大したことはしてないのに何でこんなにいっぱいいっぱいなんだろう?」と思うものですから、余計に“原因不明な疲労”に悩まされることになりますし、“理由不明な不満の爆発”に家族もろとも吹き飛ばされることになるものです。

要するに「実働」だけを追いかけてたら、主婦も経営者も暇人に見えるもんだけど、「マインド」を見てたら、主婦も経営者も休日なき日々を送るハードワーカーと言えるのです。

これ、まず御自覚ください。
で、「なるほどー」と思われました方は旦那さんにこの記事をチラ見させてあげてくださいませ。

特に時間で仕事されてる方にはなかなか理解しづらいことだと思いますので、この記事を元にお互いの理解が進めば幸いです。

ということで、Aさん、あるいは、同志のみなさま、ちょっとは自分の理由なき不満について理解されましたでしょうか?

ということは結局は実働の問題ではなくマインドの問題ということになると、

>コロナでもできる好きなことを見つけたら、少しは気が紛れるのでしょうか?

ってことでは「気は紛れます」がそれは一過性のもので、問題そのものの解決にはあんまりなりません。もちろん、やらないよりはやったほうがいいですけど。

じゃあ、どこに注目するかと言うと、ココ、です。

>私は365日家事があって休みなし。主婦はそういうものかと思うのですが、

>私は、亭主関白的な父を見て育ち、ぜってーあんな旦那は嫌だ!

一部を切り取りましたので日本語としては不都合がありますがご容赦ください。

まず「365日休みなし!」という意識でいるので、仮に「ママの休日」を夫・息子から提供されたとしても、完全に気は休まりません。

だって、休みなし!と思ってるんですもの。

だから、久々の美容室で美容師さんに愚痴をこぼしていてもきっとその会話は家のことになるでしょうし、岩盤浴で爆睡しながらちょっと家族に罪悪感を覚えたりしますし、久々に新しい服を買いに行っても家計のことが気になって値札とにらめっこしてしまいますし、友達とランチに行っても息子の進学について話をしてしまうのです。

「休みなし!」という覚悟を持っているので、どこに行っても「家事・育児」が頭の中を支配するようになるのです。

だから、そんな家庭の主婦ならびに仕事のことで頭がいっぱいの経営者は、その仕事と全く関係のない世界を持つ必要があるのです。

例えば、、、、推し事、とか、、、、ゴールドジムでバッキバキの肉体を作り上げる、とか、、、焚火やBBQやトレッキングやハイキングやキャンプ、とか、、、日本秘湯の会を制覇する、とか、、、インド舞踊にハマる、とか、、、。

つまり、「休みの日は仕事のことを頭から抹消してひたすらネトフリを見まくる」的なことを自分に与えてあげる必要があるわけで、だからこそ「365日休みなし!」という思い込みは邪魔でしかないのです。

で、それはたいがい育った家庭環境に端を発することが多く「亭主関白的な父」が偉そうにしていたということは「365日休みなし!」を実践していた母がいるはずで、同じく母となったAさんはその実母の影響を多分に受けているということになります。

旦那選びとしては「亭主関白的じゃない人」という条件を見事に成功させたAさんですが、まさかそこで「亭主関白の夫の妻じゃない人」という条件を自分に与えなきゃいけなかったとは思わないでしょ?

つまり、Aさんの旦那さんは家事・育児に協力的な優しい人であるのに、Aさん自身は実母同様の「亭主関白な夫の妻」のままでいらっしゃるわけです。

私はこれを「良妻賢母な実母の呪い」と呼び、また「スーパーおかんの娘は苦労する」という法則を主張するのです。まあ、Aさんのお母さんがどんな方かは存じ上げないんですけど、そんなズレてはないと思います。

なので、Aさんが「365日休みなし!」という思い込みを手放すことは、「亭主関白な夫の妻」を卒業することとイコールとなるのです。

ということで、Aさん、お母さんと向き合いましょうか。

「あたしはあたし、母は母。」ときちんと線引きすることです。
そして、お母さんに対して今現在、あるいは、子ども時代に感じていた感情を思い出して解消すること(例えばノートに書き出すとか)や、母への労いと感謝の手紙を書いてみることなどをしてみてください。

そして、自分とお母さんは違う人生を歩むことを自分自身に宣言するんです。

それは自分自身に次のことを教えてあげることでもあります。

・もう時代が変わったこと

・母のような「亭主関白な夫の妻」を勤めなくて良いこと

・夫は父と違い、優しく、家事を手伝ってくれる人であること(すなわち、それは自分自身の成功であること)

・良い夫を手に入れたことで、実母に対して罪悪感を覚えなくて良いこと(意外とこれ、あるんですよー)

・365日休みなし!の価値観からまずは「週休2日制」を導入することを自分に許すこと

・個人的な楽しみ、喜び、趣味、嗜好のための費用を家計から胸を張って拠出すること

・もし今の自分の主婦業・育児業を外注した場合の月額費用を調べること(地域にもよりますがおそらく80万から100万以上はかかると思われます)(つまり、それだけの費用を浮かしていることを知ること)

・夫や子供に「新時代の妻・母になること」を宣言し、承認を得ること

そうして、「主婦に休みなんかない!」という思い込みを手放すことができればずいぶんと気持ちが楽になり、素直に夫や子供たちの援助を受け取り、休日を作ることができる上に、心から日常を楽しむことができるでしょう。

今までの自分に「おつかれさま!」と言い、新しい自分に「これからよろしく!」と宣言しつつ、ひとつひとつできることから取り組んでいきましょう。

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