自分が苦労した分野には娘には厳しくしたり、不安に感じたりしてしまいます。



なぜそう思うのか?というと愛情があるからですよね?
それがまずは第一歩です。
そして、癒着を少しずつ手放していきましょう。
そのためにも「自分の愛に自信を持つ」、さらには「娘の価値にフォーカスする」ということを意識してもいいでしょう。

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小1の娘(長女)をもつ母親です。
娘への心配をどの様に考えたらいいのか相談です。
まず自分ですが、小学生のころ、いじめにあっていました。
小さいころから人とうまく付き合えなかったのですが、小学校から、中学、高校、と成長するにつれ、徐々に友達もでき、また、ここ最近では自分の環境の変化に加え、根本さんに出会えて、ちょっとづつ人付き合いが苦にならなくなってきました。

しかし、自分がお友達関係で苦労してきたぶん、娘への心配事は学業等ではなく、とにかく自分の苦労したお友達関係のことだけ過敏に反応してしまいます。
小学生低学年なので、娘のお友達を観察していると、コミュニケーション能力はまだ未発達の部分があり、みな「私が、私が」と相手への配慮に欠ける年齢であることは十分にわかっており、からかわれたり、時折喧嘩したりしてしまうのも、しょうがないことととわかってはいるつもりなのですが、
どうしても「昼休み一人だった」とか、「お友達にからかわれた」などと聞く度、私の心がざわざわしてしまいます。

自分を娘にみてしまっていることもよくわかっていて、自分ではあまり苦労しなかった学業に関しては、まったくもって心配ないのに(勉強ができてもできなくても)、自分が苦労した分野だけ過敏になっているとわかるものの、
娘に対して、お友達とうまくいかなかったときにどう対応してよいのやら、これからいじめに発展したらどうしよう、等、自分の無駄に過敏に心配してしまう気持ち(ざわざわがとまらなくなってしまう)もどう折り合いをつけたらいいのか・・・。
もっとどーんとした母親になりたいのですが・・・。
同じような立場のお母さんも沢山いると思いますので、よかったらブログの記事にしていただければ幸いです。
よくよく考えてみると、お友達関係に限らず、自分が苦労した分野には娘には厳しい気がします。
子育てに悩むお母さんにむけて、どうぞ宜しくお願い致します。
(Yさん)
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Yさんのおっしゃるように「あるある」だと思うんですよね。
特にママにとっては「娘」というのは、まさに自分の潜在意識を映し出す鏡ですから、娘の失敗=ママの責任みたいに捉えやすいのです。

でも、それって娘さんへの愛情故なんですよね。
このブログを読んで下さってる方の中には親からずっと構われずに育った方も少なくないですが、そういう方からすれば、ここまで心配してもらえるなんて羨ましい、と思うかもしれません。

それだけYさんの愛情が深くて大きいことの証だと思いますから、娘さんのことでおろおろするたびに「それくらいこの子は大切な子で、私はこの子を愛してるんだ」と思い出していただければ幸いです。

これは「自分の愛を信頼すること」の一つのトレーニングになります。

さて、学業では全然不安にならないのに、友達関係に関しては敏感になってしまうのはなぜなのでしょう?
そう、お気付きのように「自分自身がその時うまく行っていなかったから」ですよね。

つまり、娘さんに小学生時代の自分をバンバン投影してしまっているわけです。
でも、それは自然現象ですからね。何ら悪いことではありませんよ!
学業に対して全然心配にならないのも投影ですから。

以前も書いた記憶があるのですが、特に母親は長女に自分自身を投影しやすいんです。
そして、その頃の癒されない記憶がよみがえって来て苦しくなるんですね。

だから、娘さんの学校での話を聞いて痛い思いをするのは、自分の古傷が疼いている、と思ってみるといいでしょう。
それで実際娘に「それって辛いでしょう?寂しいでしょう?」て聞いても、本人はケロッとして「え?全然平気だよ」だったりするわけです。でも、それが信じられなくてモヤモヤしちゃったりするんですね。

「投影を取り戻す」って言いますが、これって私の気持ちなんだなあ・・・ってしっかり自覚してあげることが大切です。
それでどうこうなるというわけではありませんが、「娘ではなく私の感情」ってきちんと線を引くことで癒着も切れやすくなります。

そう、なぜ、娘の学校での様子を不安に思うか?というと癒着してるからですよね。
だから、私は私、娘は娘、ということできちんと癒着を手放していきましょう。

今の状態だと「私ってかわいそうなんだ。寂しく思わないとダメなんだ」って娘に教えてるようなものですからね~。

そして、やはり子ども時代のYさんが人間関係に悩んでいた傷を癒していきましょう。
でも、大事なのはYさんが傷ついているのは「今、この瞬間」であることを忘れないようにしたいですね。

傷ついたのは子どもの頃だとしても、その傷が疼くのは「今」ですから、傷ついているのは「今」だってことです。
だから、今、癒させるわけですね。

インナーチャイルドワークなどの手法が代表的です。
小学生時代の自分にお手紙を書くようなイメージを持ってみるといいでしょう。
もちろん、時々はその頃の自分にお手紙を書いてあげてください。

何が苦しかった、何が辛かったと思います?
友達と仲良くなれなかったことが辛かったのでしょうか?
1人ぼっちで寂しかったのでしょうか?
親に言えずに一人で悩まなきゃいけないことが辛かったのでしょうか?

自分自身の対話をぜひ続けてみてください。

そして、娘さんときちんと「私は私」という意識で向き合うことを大切にしましょう。
自分の先入観や思い込み、感情、過去の体験を横に置いて、娘の言葉を信じるレッスンをしていきましょう。

娘を信頼する、ということを学ぶのです。

「いじめにつながるんじゃないか?」って不安にフォーカスして話を聞いてしまうと、どうしてもその方向に話を持っていきやすくなりますし、娘も期待に応えていじめられなきゃいけないのかな?なんて思うようになります。
不安にフォーカスするのではなく、可能性や魅力に意識を向けましょう。

娘さんに対してできることは「その存在を全面的に認めてあげる」ということですよね。
ただただ承認してあげます。

そして、その価値や魅力、才能をできるだけありのままに認めてあげます。
娘さんにはどんな可能性があるのでしょうね?

変な話(光景)ですが、娘の話をちゃんと客観的に聴くためにメモを取ることも時には役立ちますね。

そして、娘を一人の人間として自覚できるようになると(頭ではなく、心が自覚する、ということね)、娘さんが学校でコミュニケーションで問題を抱えても「この子は自分でこの問題を解決して行ける力がある」とか「コミュニケーションはうまくないけれど、絵という表現力をこの子は持っているから大丈夫」などの思いを抱けます。

まずは癒着を切るところから。
愛情故ですが、抱え込むのはしんどいですからね。

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