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「女として扱われない」「女として見られない」という話をよくいただきます。
「なんでなんだろうね?全然女なのにねー」と思う方が少なくないのですが、もしかすると、日々の生活の中で接する相手が圧倒的に女子に偏ってるのかもしれません。
あるいは、セクシャリティを封印してしまって「中性的」に振舞いすぎてるのかもしれません。
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18歳くらいから20代前半の今までいつも楽しみに読ませていただいている者です。
根本さんの文章はとても優しいので、心が弱ったら読みにきています。とてもありがたいと思っております。
リクエストですが、私は男性から女だと見られている気がしないのが悩みです。
男性から告白されたことは一度もありません。ナンパも人生でたった二度しか経験がありません(しかも一回は70過ぎであろうおじいさんからでした)。
彼氏は数年前マッチングアプリで無理やり作り、キスさえせず半年で別れました。半年間笑っちゃうくらい進展ゼロでした。
あと、痴漢された経験も、いわゆるセクハラにあった経験も、人生で一度もないです。
痴漢・セクハラ被害に遭わないのは非常に幸運だと思います。ですが正直、このような人生経験によって、私は男性から女だと見られていないのでは、色気のようなものがないのでは・・・と思ってしまっています。女性性が足りないのでしょうか、、、
中学生の初め頃からお洒落に興味を持ち、ファッション雑誌を毎日読み、センスないなりに外見には気を使っていました。
しかし当時かなり太っており、塾の男子数名に容姿の悪口を言われていました。そのトラウマが関係してたり?
またかなり長らく女子校に通っていたので「男性」自体が遠い存在になっているかもしれません。
彼氏も全くできず、男友達すらできず、周囲の男性から透明人間のように見られている気がします。
このように、男性から全く女として見られている気がしないという状態はどのような心理から来ているのでしょうか。
何かご意見がありましたら採用してくださると幸いです。
(Rさん)
ナンパとか痴漢の数とかで女らしさを議論するのはどうかと思いますが、そういうのがなかったらないで気になるものかもしれません。
あったらあったですごく嫌な気持ちになるわけで、その辺が難しいですね。
うちの武闘派な読者さまの中にも「なんであたしを女扱いせえへんねん!」とぷりぷり怒ってらっしゃる方がいるのですが、そりゃあ、肩に担いでる武器を見たら男どもは恐れおののくわけで、私なんかはサラッと「自然現象っすね」と言ってしまって背負い投げを食らったりしております。(おかげで受け身が上手になりました!)
さて、ファッションにも気を使い、女の子っぽくしていて、そりゃあ、かつては太ってたかもしれないけどだからってあたしを女扱いしないのはなんでなん?なぁ、なんでなん?と詰め寄りたくなる気持ちもよく分かります。
で、たぶん、こんな感じなんちゃうかなあ?という話をいくつかさせていただきたいと思います。
〇心の人口比率は??
「男ができん!できんのじゃ!」とのたまう女子たちの話を伺っていると、
【「心の人口比率」が女90%、男10%(うち、おじさん、子どもが9%)】
という現象に出会うことがあります。
Rさんもふだんの生活を振り返ってください。
職場の人、友達付き合い、買い物するお店等を思い出しながら、そこで出会う男女比をざっくり計算してみてください。
「職場は男の人が確かに多いのだけどおじさんばっかりで恋愛対象となり得る男ってあんまりいないのよねー」
「ふだん連絡とるのも女友達ばっかりで、買い物行っても女子ばかりがたむろする店ばかりで、確かに男っ気が全然ないのよねー」
そんな話をよく耳にします。
つまり、日常生活で「恋愛対象となり得る男の人」との接触回数が極端に低いんですよね。
特に女子校育ちの方は多感な思春期を「ほぼ女子」で過ごしてきているので、自然と意識が女子向けになるんです。
〇あなたのファッションは女子向け?男子向け?
そうすると「ファッション誌を見て研究してる!」際も「女子ウケの良いファッション」に自然と目が行きます。
女友達に「かわいいー」「センスいいよねー」と言われるとすっごくうれしくて、だから、そんな女子ウケする服を好むようになります。
また、街を歩く際も視線は自然とすれ違う女子のファッションになります。
仮に電車の向かいの席にカップルが座ってたとすると、男をチェックするんじゃなくて、女の子のファッションや所作をチェックします。
つまり、自分の中の意識が常に「女子向き」になってしまうんですね。
要するに、私が最近お気に入りの「島」に例えるならば、Rさんは「女子ばっかりが生息している島」の住人で、その島に住まう男はおじさんか子どもばかりってわけです。
そんな島に住んでいたら「男がおらん!ほんまおらん!どこにおんねん!」と思ってしまうのも無理はないかと思います。
一方、「なんでお前は男が切れへんねん」という女子もいるんですけど、そういう人に話を聞くとこんな声が返ってきます。
「男がいない飲み会はいかない」
「合コンでは、その中で一番いいと思う男にとりあえず近づいておく」
「恋愛感情がなくても男の人とご飯行ったり、買い物行ったりするようにする」
「男の人が出入りする場所(ジム、習い事、飲み屋など)に自分も遊びに行く」
つまり、「恋愛対象となり得る男の人がいる島」の住人になるか、あるいはそういう島に出かけていくことを習慣化しているわけですね。
だから、彼女の中の人口比率はその分、男性の割合が高くなるんです。
なので、「男がおらん!出会いがない!」という方はふだんの自分の行動を変えることをお勧めしています。
ジムや英会話やテニス教室やスポーツバーで出会いがあるかどうか?というよりも、そういう場所に出向くことで男との接点は確実に増やせます。
会話とかできなくても視線の中に男がいて、声が聞こえて、というところからでもだいぶ意識は変わっていきますね。
〇あなたは男好き?
「男好き?」という質問をされると嫌な気分がする人とか、「ええー、なんかはしたない感じがするー」と感じるかもしれませんが、けっこう重要なことだと思うんです。
出会いがない、彼氏ができない、という話を聞いていると、先ほどの人口比率じゃないですけど「男があんまり好きじゃないの?」と思わせる話題になることが多いんですよね。
また、ある人に「理想のパートナー像を書いてこーい!」て宿題を出したんですけど、そのリストを見たら「これって別に男じゃなくてもよくね?」という項目がたくさんあって、本人もびっくり!な展開がありました。
「男が嫌い」だと、人は嫌いなもんには近づかないですから、やはりその意識は女子に向かいますね。(似たようなことは「お金」や「仕事」にも言えます)
「彼氏はほしいけど、男は苦手!嫌い!」なのは、「ハイソな生活をしたいけど、お金は嫌い!仕事も嫌だ!」と言ってるのと似ているかもしれません。
だから、好きなもんは好きよねー、と認めちゃうことをお勧めしています。
因みに「苦手」なのはまだ大丈夫です。「好き」なら苦手なことも克服していけますからね。
〇そして、やはり色気の元は・・・。
人口比率で女子が圧倒的多数を占めている島に住んでいて、女子ウケするファッションを好んで身に着けている場合、おそらくTバックのパンツは必要なアイテムではないと思うんですね。
女子力がめっちゃ高くて女子ウケするファッションでキメてたとすると、逆に男性が近づきにくいってことも少なくありません。
かわいくて、きれいで、女子から見ればすっごく魅力的なのに全然男っ気がない!!ということもあるんです。
そんなカギはやはりフェロモンとも言えますが、セクシャルエネルギーなんですね。
それってふつうにしていたら勝手にでてくるもんなんです(もちろん、人によって多少はありますよ)。
勝手に出てくるはずのものがなぜ出てないのか?と言えば、そりゃあ、扉が閉まってるからじゃないっすかねー???
女子ばかりが住む島にいたら、そんなフェロモンは邪魔でしょうがないですから、クローズします。
あるいは、性的トラウマがあったり、性的嫌悪感があったり、あるいは、そもそも男嫌いだったりするならば、扉を閉めるだけじゃなくカギまでかけて厳重に封じ込めてしまうでしょう。
なので、そうした部分についてちょっと話を聞いてみたいと思います。
また、もし、そうした性的なことに興味があるなら、自分なりにあれこれ行動してみるといいと思うんですよねー。
(オナニーしたり、色っぽい下着を買いそろえてみたり、道具を買ってみたり、動画を見てみたり)
今までの女子向けサービスはそのままでいいので、そこに「男向け」のアイテムを揃えていくイメージですね。
そうして、リアルに「男」を意識できる状態にしてあげると、徐々に扉は開いていくものです。実際、男に見てほしくなったりするしねー。
ちょっと露出高めや体のラインが出る服を着てみるだけでもちょっと違うと思います。
仲のいい同志的な女子がいるならば、同じテーマを持って一緒に「男にウケるファッション研究会」を立ち上げてもいいと思います。
(友達と一緒にやるのってめちゃくちゃいいアイデアだと思うんですよね)
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つまり、お気づきかと思いますが「女として見られない」というケースのほとんどは、「女としての自分を出していない」からなのです。
それは「女としての自分がない」のではなく「倉庫にしまっていて出してなかった」という状態なので、今のRさんにも十分備わっているものかと思います。
また機会があればセッションでもセミナーでもご利用くださいませ。何かしら得られるものがあると思いますので。
ということで、これからのRさんの変化と成長を楽しみにしてますね~♪
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