野良猫系プレイボーイの心理~その傾向と対策~



野良猫系プレイボーイ君の心理をカウンセリングで説明してるときに、これはネタになるな、と思って写メしたのがコチラです。

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一人の人では満足できないから次々女を作る・・・というとかっこいい(?)感じがしますけど、
一人の女性に見捨てられたら生きていけないから次々女を作る・・・というのが案外ホンネなのかもしれません。

だから、複数の女性を一定距離で何人も作り、一人がダメでも、別の女がいる、という風にいくつもの「保険」をかけているのです。

根っこにあるのは
・見捨てられる怖れ
・嫌われる怖れ
・孤独になる(一人になる)不安
だったりします。

なんでそんなに女が必要なの?って思うときに、こんなシーンを思い浮かべてみると良いかもしれません。

「海外旅行に出かける。現地ではあれもいるかも?これもいるかも?あれないとヤバいかも?これ持って行った方がいいかも?などといつもスーツケース、ぱんぱんに荷物を詰め込んでしまい、それでも足りないから予備のバッグもいっぱいにしてしまう。結局現地ではあまり使わないものの方が多いけれど、ないと不安なのだ」

この気持ちだったら皆さん、ちょっと想像できませんか?

同じって言ったら失礼ですけど、彼らもまた同じような思いを持っています。
始めは一人女性を作ったのだけど、それだけだと不安になって、さらにもう一人、さらにもう一人と増えていく感じです。

だから、この一定距離から離れようとすると、寂しくなって、不安になって、引き留めます。
その時はとてもマメに連絡をして、サービスもよくして、自分を気に入ってもらおうとしますし、ときには脅したり、ひどい言葉を使ったりして無理やり引き留めることもあります。

でも、やっぱり彼ともっとお近づきになりたい!と思うものですが、それで距離を縮めようとしたら途端にシャッターが降りて拒絶されます。
そして、「定位置」に戻されるのです。

そんな中にも「お前は特別だ」という一人がいます。
いわゆる本命って奴ですが(図の中の「私」)、本命といってもふつうの恋愛のような親密感は当然与えられません。

他の女性たちよりは近いけれど、かといって近づきすぎわけではない、という感じです。
この辺の距離感覚は絶妙と言わざるを得ません。

ただ、この本命的女性は命綱になることも多く、一番サービスをして、一番甘え、一番弱いところを見せているにも関わらず、さらに彼女が近づこうとしたら、脱兎のごとく逃げ出したり、拒絶モードになったりすることも多いです。
だから、案外このポジションに入るのは、ある程度、男慣れした、経験値豊富な女性が収まることも多いです。
水商売してるのである程度男心も分かり、彼が嫌がる距離感に無理やり張り込まないし、かといって彼が不安になるような距離も取らない女性のように。

また、他に本命のいる女性、結婚してる女性で、自分に自信のある女性もこのポジションに入りやすいですね。
本命がほかにいる分、自分に必要以上に近付かないので楽なんです。

でも、一番近い女性が彼から見れば手に入りにくい(自分だけを見てくれるわけではない)ので、彼の怖れや不安はなくなりません。
それどころか一層強くなって新たな保険を手に入れたくなることもあるでしょう。

ただ、この本命ポジションですけど、器用なプレイボーイになると時期によって本命的女子を入れ替えることもあり、なかなかつかみどころがないことも多いですね。
ある時はすごく弱さを見せ、甘えて来たのに、しばらくそういうことがないなあ、あれ?という時期がきて、それで「どうなってるの?」って追求すると、また本命ポジションに戻してくれる、みたいな。

その感性はほんと天才的と言える場合もあります。

それだけ彼が魅力的ということでもありますけれどね。

ただ、面白いのはこの彼が必ずしもステキでかっこよくてダンディーでセクシーでモテそうなキャラではない、ということ。
「ええ?あの人がそんなことしてんの?」って感じの人も多いです。

というのも、女子の方も「寂しさ」とか「不安」とか「怖れ」とかを持っていることも多いのです。
つまりは、お互い同じ感情で引き寄せ合ってるようなもんなんですよね。

「え?あたし、そんな距離ある関係ヤだし」って言える人がこの関係性に加わることはほとんどありません。
親密感への恐れがあり、でも、一人になるのは怖くて、また、自信もないから1対1の本命には立候補できず、という女性が多いですね。
あるいは、離婚する(別れる)気はないんだけど旦那(彼)との関係は冷え切ってるし、恋のようなことがしたいし、という「お互い様」な風にこの関係性が成り立つこともあります。
遊び目的で割り切って付き合ってるってこともあるでしょう。それはお金やセックスなど、彼女の目的に合致するものを彼が提供してくれてるからです。

じゃあ、この彼を私一人に向けさせるにはどうしたらいいの??とカウンセラーはよく聞かれるわけです。

そうするととあるカウンセラーは「その孤独感を癒しなはれ」とか「旦那と離婚して彼と1対1で向き合う勇気を持ちまひょか」とか「もっと女としての自信をもって彼を選ぶ側の自分になったらよろしいがな」と、彼の心を掴むテクニックではなく、「自分を変えろ」と言ってくるのでめんどくさいでしょ???ね?どう?やっぱり俺、ウザい?ええーっ?そんなことないよねえ??

関係性って50/50ってよく言うんです。
だから、この関係にハマって苦しんだけど、何か自分にもメリットがあり、この関係を必要として同意してる自分がいるんです。
さあ、それはなぜなのでしょう?

自分が「5人いる女のうちの1人でいい」と思ってしまう理由って何なのでしょう?

「彼を本命にする」というのは「彼を変える」「彼を自分の思い通りにコントロールする」「彼を私の支配下に置く」と似たニュアンスを持つことに気付いてください。
彼は変わらないし、変わる必要もありません。
彼がしてることを「おかしい!」と言ってそれを改めさせる権利を持つ人はどこにもいません。
彼もあなたも自由ですから。

だとするならば「彼が本命になるくらいの女になる」という方が良いってわけです。
そもそも彼と付き合ってからだいぶ自分が成長した、強くなった、タフになったと思いません?
女としてもずいぶんと刺激を受けて変わったと思いません?

そういうメリットをすでに享受しているわけです。

彼の態度が野良猫的でつかみどころがないし、近付くと逃げるし、逃げると近づくおかげで、だいぶ、自分の芯が固まってきた(地に足が着いてきた)ところもあると思いません?
彼に振り回されたお陰でいろいろな世界を知り、自分を磨き、必死に頑張っていい女になった自分がいると思いません?

彼の行動や心の動きにばかり注目してしまうと、そうしたギフトが受け取れませんよね。

あなたはそういう彼を自ら「選ぶ」ことによって、そんな風に自分を成長させようとしている、という風に解釈するんです。
「嫌だったら別れたらいいじゃん」ととあるカウンセラーはあっさり答えるでしょう(あ、これ、たぶん、僕のセリフじゃないですよ、きっと、たぶん)。

そういう彼がいいと思っているということは、そういう彼を通じてメリットがあるってことですから、そこに目を向けたいです。

そして、その成長や頑張りや変化や魅力的になったことを「自信」に変えていきます。
そうすると関係性は「次の段階」に移っていきます。

もし、あなたにとって彼が本当の本命だったならきっと彼はほかの女性を捨ててあなたの元にやってきてくれます。
でも、それは結果論ですが。

そして、その時あなたに本当の選択が訪れるんです。
「うーん、彼、私だけにするって言ってくれてるんだけど、今度は私がええっ?って感じなんよね。どうしたらいいと思う?」
って風に。

そう、忘れてたけど、野良猫系プレイボーイを追いかけるのは、紛うことなき野良猫系プレイガールなのです。
ほら、似た者同士ってことですよ。

ということで、やっぱり自分に意識を向けて、成長を感じ、自信を付けなさいっていつもと同じ話になるってことですね。
まあ、根本さん、いつも同じことしか言わないよねえ、ほんと・・・とか思わんでもええからな!


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