感情が先で、出来事は後。



「ひどいこと言われて傷ついた」のではなく「自分を傷つけたくてひどいことを言わせた」としたらどうでしょう?
自分を傷つけたい気持ち(自己嫌悪、罪悪感)を癒したら、ひどいことを言われなくなるんです。

少し今日は取っつきにくい話に聞こえるかもしれません。

私たちはふつう「出来事(事象)が起きて、感情が動く」と考えていますよね?
感情って物事に反応するもの、だと思っていませんか。

例えば・・・

「店員の態度が悪い!」→「ムカつく!」
「上司にひどく怒られた!」→「悲しいし、自分が情けない」
「抽選に当たった!」→「嬉しい!やったー!」
「遊園地に行った!」→「楽しい!」

という風に。


でも、もし、これが逆だったとしたら、どう思います?

「怒りがある」→「店員の態度の悪さに反応する」
「自分は情けない、悲しみがいっぱい」→「上司にひどく怒ってもらう」
「嬉しい気持ちがいっぱい」→「抽選に当たる」
「楽しい気持ちがいっぱい」→「遊園地に行く」

なんとなく、分かります?
それとも、ええ?そんなことないよ?と思います?

例えば、いつも呑み過ぎて自己嫌悪ばかりしている人がいるとします(注:私のことではありません。たぶん(笑))

ふつう、呑み過ぎて、気分が悪くなって、そんな自分が情けなくって、自己嫌悪に陥る・・・と考えますよね。

だから、飲み過ぎなきゃいいじゃない、気分が悪くなるって分かるなら辞めたらいいじゃない、と思います。

だから、本人も頑張ってお酒を減らそう、辞めようとします。
でも、なかなかそれがうまくいきません。
しばらくはいいんだけど、何かのきっかけでまた飲み過ぎてしまうのです。

でも、その心理の流れが逆だったら?と思うのです。

元々彼の中には強い自己嫌悪がありました。
その嫌悪感に気付かせるために、その嫌悪感を解放するために、それを感じる必要があるとしたら、彼が自己嫌悪に陥りやすい「酒を呑みすぎる」という事象を引き起こす、と考えるんです。

つまり、自己嫌悪が強いから、酒を呑み過ぎる、というわけです。

だから、酒を呑み過ぎる、というのは「結果」なので、そこを改善しようとしても、その「原因」である「自己嫌悪」が癒されない限り、その問題は続いてしまうのです。

これは真実だと私は思っているんです。
感情が先で、その感情を解放する(気付かせる)ために、出来事を引き起こす、のです。

起こることはすべて必然、意味があります。そして、目的があります。
世界は自分が創っています。

もし、夫が突然離婚を切り出したとしたら、それは妻であるあなたが「離婚を切り出させた」と考えます。

もし、あなたの会社の業績が急に悪化したのであれば、それは経営者であるあなたが業績が落ちるように取引先に持ちかけたのです。

もし、病気にかかったとしたら、それはあなたが必要としたのです。求めたのです。

成長のために、変化のために、自分の素晴らしさを知るために、愛を知るために。

だから、自分でそれを解決することができます。
もし、他人がしたことであり、あなたが無関係だとしたら、あなたは本当に無力です。
しかし、それを自分が引き起こしたのであれば、自分で解決することができます。

自分の感情が事象を引き起こすのであれば、その感情を癒せば、事象を変えることができます。

ある女性は離婚を切り出された夫とやり直すために、夫に感謝していることを毎日探して約250個のリストを作りました。
その作成の途中から滾々と愛が溢れて、本当にありがたく、幸せな気持ちで満たされるようになりました。
夫に無視され、冷たい態度を取られ続けても平気になりました。
そして、自分がこれほど深く夫を愛していることに気づいた頃、夫は前言を撤回します。

その間、彼女は夫に対して何ら働きかけをしていません。
やり直すための方法は一つも実行していません。
でも、そういう出来事が私の耳にはよく届いてきます。

従業員に対する感謝の気持ちを持ち続けた社長さん。気が付けば社内の雰囲気がガラッと変わり、自主的に行動する従業員がどんどん増えていました。

自分自身を愛すること、自分を褒めることを日常的にしていった結果、気が付けば自己嫌悪が消えていました。
そして、驚くことに今まではギスギスしていた職場の空気が変わり、みんなが助け合う環境になっていました。

同じく自分を褒めて、愛することを続けた方は、今まで何年も婚活がうまく行ってなかったのに、ふと出会った男性と数か月後に入籍しました。

こういう話に向き合うたびに、表面的なテクニックの無意味さを感じるのです。

感情が先で、出来事は後。
とすれば、どんな状況になっても大丈夫ですね。
だって、相手は関係なく、ただただ自分と向き合っていけばいいのですから。

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