不安や怖れはつながりが癒してくれる。


つながりがあるところで私たちは傷つくことはありません。
手を握り、そっと背中に手を当てるだけで私たちはつながりを感じ、安心して緊張がゆるみます。
しかも、お互いに、なんです。

“手当て”という言葉があります。
“治療”という意味で使われますが、元々は本当に手を当てて傷を癒すこと。
動物が傷口を舐めて治すのに似ているかもしれません。

小さいころ、不安で怖いときにお母さんが来てそっと手を握ってくれる・・・背中に手を当ててくれる・・・それだけで安心して眠れた記憶がある方も多いでしょう。

「手の真ん中からはエネルギーが出てる」ってことを聞いたことがあるかもしれません。
エネルギーという言葉は波動とか愛とか光とか言い換えられますが、あまり言うと怪しくなりますね(笑)

触れる、触れられる、は安心感を与えてくれます。
不安なもの同士は自然と体を寄せ合い、相手のぬくもりを感じて一人じゃないことを感じて不安を消して安心を得ます。
その感覚のことを“つながり(繋がり)”と呼んでいます。

つながりがあると私たちは癒されるのです。

日本人はお辞儀の文化です。
だから、相手とちょっと距離を置いて礼を示します。
外国の方は握手が基本だし、男同士でもハグをします。
日本人はハグの文化がないので(特に男性に多いのですが)触れられることが苦手な方が多いです。

皆さんは恋人以外の異性とどれくらいハグをしたことがありますか?
なんか「変な感じ」がしちゃうかもしれませんね。
誤解されないようにしなきゃ、とか、緊張しちゃう、とか、恥ずかしいとか。
それにいきなり男性が女性の手を握ったり、肩に手を置いたりしたらセクハラになって訴えられちゃうかもしれません。

でも、私たちはみんな抱っこされて育ってきてるんですよね。
お母さんのぬくもりを感じられないと赤ちゃんはぎゃんぎゃん泣きます。
そんな経験を私たちはみんなしてきているのではないでしょうか?

私が心理学を学んだセミナーでは米国発ということもあってか、ハグをしたり、肩に手を置いたり、背中をさすったりして“ヒーリング”をすることが当たり前でした。
涙が出てくれば手を握ってくれ、その後、ギュッと抱き締めてくれます。
安心して涙が次から次へと溢れてきます。

問題がそれで解決するわけではありません。
でも、そこにつながりを感じた分だけ、心は不思議と安心し、そして、スッキリしていきます。

そう、問題を創っているのは「現実」ではなく「感情」ですよね。
感情が現実を問題と捉えているんですよね。
だから、感情が癒されてしまうと、今まで問題だと思っていたことも大したことがなくなっていきます。
「どうでもよくなってしまう」んです。
私はそんな状態を“癒された状態”って呼んでいます。

そういう経験をたくさんしてきたし、私も長年そういうセミナーをしてきたので、今でもその手法を採り入れています。
女性が多いからやりやすいのもありますけれど。

リトリートセミナーでは長い時間を取ってペアでお互いを癒し合う時間を作りました。
肩に触れ、背中や頭を撫でるだけ。
ただ、優しくハグするだけ。

私たちの体(潜在意識)は幼少期にそうして安心感を得たことをちゃんと覚えています。

「頑張ってきたね」
「よく我慢したね」
「寂しかったよね」
「辛かったよね」
「よく頑張ったね」

そんな言葉をそっとかけてあげます。
それだけでなぜか胸が熱くなって涙がこぼれます。

寂しかった自覚も、我慢して来たとも、頑張ったとも思っていなかったのに、その言葉で気付かされた人もたくさんいます。

問題解決セミナーでも私はそんな時間を作ることがあります。
問題解決なのになぜ?と思われるかもしれませんが、理由は上記に記した通り。
問題を解決するには「つながり」は不可欠です。
もちろん、成功するにも、幸せになるのも、「つながり」は不可欠だと思っています。

最近は4時間のワークショップでも場合によってはそんな時間を作ることにしました。
女性が多いセミナーだし、男性に比べて女性はまだ触れ合いに抵抗が少ないからです。
(もちろん、人によりますけれど)

短くてもそんなセッションをすると、セミナー会場の空気が一変します。
すーっと落ち着いて、穏やかで平和なエネルギーが場に広がります。
気が付けばさっきまでより息が深く吸え、そして、安心感が広がっています。
皆さんの表情が柔らかくなり、そして、自然な笑顔が増えます。

ま、そういう体験をすると「来て良かった」と思ってくれるので、次のセミナーへの集客にもつながるわけですな。ぐふふふふふ(悪い顔をして)(笑)

この、つながりを使った癒しのやり方はとても簡単な上に道具も使わないし無料です。
しかも、自分から行くことができるし、専門的な知識もまったく要りません。

不安だな、寂しいな、辛いな、と思ったときに近くにいる人の手をそっと握ってみてください。
慣れていない相手だとびっくりして固まってしまうかもしれません。

「しばらくこのままでいてもらえませんか?」って言って、ただその手を握り続けてみてください。

相手が安心してその手を握り返してくれる頃につながりが生まれ、あなたの心に少しずつ平安が広がっていきます。

もし、あなたの近くで不安そうな人がいたら、そっと背中に手を置いてみて下さい。
できれば手を当てるところは肩甲骨と肩甲骨の間くらい、そう、ハートのチャクラの裏側のあたり。心臓のある辺り。赤ちゃんを寝かし付けるときに優しくトントントンとするところ。
その瞬間にあなたはヒーラーになります。
あなたの手からは愛がいっぱいあふれ出てその人のハートに運ばれます。
愛は枯れることなく滾々と湧き出てくるものですから、あなたがしんどくなることもありません。

そして、あなたがそこで愛と繋がると、あなたの心もとても穏やかに優しくなっていきます。
もしかしたら、その人と共鳴してその人のために泣いてあげることができるかもしれません。

不安そうな人に手を差し出したら楽になるのはその人だけじゃないんですね。
自分自身もまた深い安らぎに満たされるのです。

もし、可能ならば今度は抱きしめてあげてもいいですね。
ハグはハートとハートをつなげます。
ハグをするには両手を開き、ハートを開かなければいけません。
お互いのハートが開き、そこで愛の交換が行われます。
それが深いつながりをもたらして深いヒーリングが起こります。

もし、その人がしんどいところがあるならば、そこに優しく手を当ててあげるといいでしょう。
お腹が痛いというならばお腹やその裏側の背中にそっと手を当ててあげるんです。
時にはお医者さんの薬よりもよく効きます。

そして、その人はあなたから学んだ方法を今度は別の人に与えていくようになります。
自分がされて安心して、嬉しかったことを人は伝えたいと思うから。
そうしてつながりの輪が広がっていくとその場は状況の如何を問わず平和で穏やかな空気で満たされるようになっていきますね。

不安や怖れを溶かすには人の手、つながりがとても役に立ちます。

1人の時はどうしたらいいの?というのは昨日も触れました。
でも、どうでしょうか。
今日の文章を読みながら想像するだけでも、あなたの潜在意識はそんな体験を思い出していて、不思議と安心してくるかもしれません。
神様という代理人を立てなくても、体中の細胞にインプットされたつながりの体験があなたをホッとさせてくれるかもしれませんね。

誰もが赤ちゃんのときに誰かに抱っこされ、手を握られ、背中をさすられてきているのですから。

 

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