お酒を飲むとキャラ変しちゃうのはなぜ?



お酒を飲むと本性が現れる、なんて言いますが、ほんとにそうなんでしょうか?
長年酒場にて酔客を観察してきた研究成果を発表しましょう(!?)

根本さん、こんにちは。お久しぶりです。
今回は、お酒を飲んで酔うと、キャラが変わることについて聞きたいです。

最近わたしは、酔うとキャラが変わるようになってきました。
普段は(自分で言うのもなんですが)
人見知り、おとなしい、話すの苦手、真面目、恥ずかしがり屋、臆病、頑張り屋、マイペース(のんびり屋)、ふわふわしてて癒し系、省エネ(テンション低め)、優しい、自己主張が苦手な人間なんですが、
お酒が少し入ると、若干テンションが高く人に馴れ馴れしくなります。

そこまでは以前からで、そんなに気にしていなかったのですが、ここ最近はそれに加えて
毒舌になる、男性のような言葉づかいが出てしまうようになってきました。
(例)「えー、うざーい」「ああ、あの人評判悪いよね」「は?嘘つくなよ」

・・・そのときはお酒に酔ってるため、制御できず、
でも記憶を失うタイプではないので酔いが醒めてから「ああ、またやってしまった・・・」となります。
お酒を飲むと本性が出る、とか聞いたことがあるので、わたし本当は性格悪いのかなぁ、と落ち込むし、一緒に飲んでいた人から嫌われたんじゃないか、と不安になったりもします。

なので、わたしが知りたいのは、
わたしが本当はどういう人間なのか、
どうしてこうなってしまうのか、
(人から嫌われたくないので)どうしたらこうならずに、楽しくお酒が飲めるのか、
です。

お忙しいと思いますので、お時間あるときにネタにして頂けたら嬉しいです。
お身体ご自愛くださいませ。
(Yさん)

この話題に私以上に相応しい人はいるでしょうか?
このYさんからのご質問に答えるために何年もの間、身を削って自らが酔っ払いになり、各地の酒場にて酔客の動向を観察して参りました。

そう、あくまでYさんのご期待に応えるため。
そう、あくまで研究のためです。

ちなみに今週も大阪・福島で打ち合わせと称した飲み会を開催しておりました。鴨がうまかったっす。

さて、このYさんのテーマはいくつかの角度からお話しすることができるのですが、まずはスタンダードなところから。

>お酒を飲むと本性が出る、とか聞いたことがあるので、

そうですね。確かにそう言われますよね。で、それはあながち嘘ではないと思ってます。
けど、出ちゃうのは「本性」というよりは「隠してた気持ち」かな、と思ってるんです。

で、もう一つの角度ってのが、さりげなくYさんが書いてくれてる

>(人から嫌われたくないので)どうしたらこうならずに、楽しくお酒が飲めるのか、

ってところの(   )内に注目するんです。

油断してたでしょ?
まさか、そこをツッコまれると思わなかったでしょ?

Yさん、普段から「嫌われたくない」と思って行動してると思うんです。
人への意見も、関わりも、待ち合わせの仕方も、メールの返信も、基本線に「嫌われないように」てのがあるんじゃないかと思うんです。

この「嫌われないように」というのは人によっては「迷惑をかけないように」とか「浮かないように」とか「見捨てられないように」という風になりますね。

で、「嫌われないように」と思って振る舞っているときに、「こいつは嫌われるな」と思う態度は表面化することなく振り分けられ、潜在意識に溜まっていくことになります。
この振り分けをするのも潜在意識です。

つまり「ここで怒っちゃったら相手の気分を害して嫌われるかも」と思ったときは、すでに「怒り」はあるわけですが、それを巧妙に抑え込んで「全然、へーきだよっ!!」って態度を取るわけです。
でも、そのとき感じてる怒りは解放されることなく潜在意識に蓄積されていきます。

で、お酒を飲むと「気が緩む」わけです。
「気が大きくなる」し、「抑えが利かなくなる」わけです。

そこで、これはチャンス!とその時抑え込まれていた怒りが出て来るんです。

「そうは言うけどさー、ぶっちゃけ、むかついてんのよね、あたし。おやじ、、、もう一杯・・・」ってな感じです。

ということでもうお分かりですね。

Yさんが本質的に悪人だとか、性格悪いとか、ではなくて、嫌われないように、とか、迷惑かけないように、とふだん抑圧してる部分が酔っぱらうと「あ、で、でちゃう」というわけです。

で、なんで最近それが顕著になってるか?というと、やはり「それだけ我慢してきたものが多くなってきてあふれ出してきてる」んじゃないでしょうか。

「いい人道」も10年やれば相当「悪人」が心に溜まってるはずですからね。
酔っぱらった拍子にボン!と出てしまうわけです。

ということで、やはりここは本音と向き合ってみるのが良いかと思うわけですね。

・馴れ馴れしくなる→甘えたい気持ちを抑え込んでない???

・男みたいになる→うすうす気づいていただけど私も自立系武闘派女子なのかしら?

・毒舌が炸裂する→そうよね、あたしもそれなりに年食って世間が見えてきたのよね?

みたいな感じですね。

で、やはり普段から嫌われないようにして隠してきた自分、というのを今一度見つめてみるといいですよ。

それは人との間で親密感を作るときにも大切なことなんです。

だって、隠してる自分ってお酒に酔わなくても距離が縮まったら出てきちゃいますよね。
とすると、その部分を隠し通そうと思ったら、人と距離を縮められなくなっちゃうんです。

さて、ふだん人に見せない私ってどんなんでしょう???=普段私が我慢してることって何でしょう???という見方をしてみるのもアリですね。
そして、それを自分が嫌うのではなく、ただ受け入れ、愛してあげること、がお勧めです。

ちなみに毒舌が出て来るということは、普段、怒りや不満などを抑え込んでる証拠ですから、その辺はお恨み帳に書きなぐるのがよろしいですわね。

そんな武闘派女子の皆々様からはこんなお話も伺います。

「あたしの好きな人、例によってロックマンなんですけど、お酒に酔うとデレデレ甘えて来て、私もそれが嬉しいからその時は恋人みたいな雰囲気になるんですよね。でも、やっぱりお酒が覚めると、そんなこと嘘みたいに冷たくなって・・・。」

おそらく、スマホやPCの向こう側で思い切り頷いている方が5万人くらいはいると思うんですけど(笑)

そのロックマン氏。今まで各地で触れてきたようにミスター・チキンハートなわけで、甘えたい、頼りたい、という気持ちを「抑圧」して生きて来てるわけです。
それが良いと共に緩んで「あ、ぼ、ぼく、で、でちゃう」と甘えん坊になるんですね。

(皆さん今、何を想像しました???(笑)やらしーわねえ~(はあと))

で、武闘派女子とすれば、よっしゃっ!!ちゃーんす!!!じゃないですか。
そのまま彼とイチャイチャしたり、押し倒したりして、その時はいい感じになるんです。
でも、当然、良いが覚めたら「人に甘えたり、頼ったりする奴は最低でちゅ」という普段のロックマン氏に戻るわけです。

でも、それが彼の生き方でもあるんですよね。
だから、それを否定しちゃいけないわけです。

そして、もう一つ大事なのは、彼からすれば間違いなくあなたは“そういう時の都合の良い女”としてカテゴライズされてしまう、ということなんです。
「酔っぱらう→甘える→受け入れてもらえる」ということを満たしてくれる相手。
だから、甘えたいほどにストレスが溜まってきたときだけ声がかかるようになります。

この関係を一度作ると、男性心理からも「恋人モード」に移るのは大変です。(確率がグッと低くなります。)

それでOKならいいんですが、恋人を目指すならば、このモードでの付き合いはやめたほうがいいんですよね。本当は。

ちょっとショッキングな話でしょうか。

また、お酒を飲むといつも限度を超えて飲み過ぎてしまう、という癖がある人もいるでしょう。
それって「それくらい飲まないと吐き出せないものがある」ということの証左だと思うのがいいでしょう。

普段いい人をして、ネガティブな自分を隠してきた人は、お酒によってタガを外し、ふだん溜め込んだストレスを吐き出そうとします。
けれど、そのネガティブな自分があまりにも多すぎる場合は、よほど緩めなきゃいけなくなって、お酒の量が増えるんです。
そして、後悔するほどお酒に飲まれます。

「楽しいお酒」ならばいいけれど、「楽しくないお酒」になる場合は、とても注意が必要です。

よく言いますよね。

「お酒は飲むものであって、飲まれるものではない」と。

ということで、心とお酒はかなり密接につながっている、というのが、私の20年来の研究成果でございますので、今日もその研究に没頭してみたいと思います(^^)

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