万馬券な恋~損得勘定に走ってしまう2つの恋のパターン~



今までこんだけ頑張ったんだからそれを取り戻さなきゃ損だよね!!そんな競馬の最終レースのような心理が働く恋があります。
それぞれの傾向と対策をまとめてみました。

JRAの競馬は1日だいたい12レースが開催される。
11レースがメインレースで、ダービーとか有馬記念とかのGI(ジーワン)レースを始め、その日でイチオシのレースが開催される。
売上としてはその11レースが圧倒的に大きい。
しかし、その11レース終了後、負けが込んでいる客はそれを取り戻そうとして最終12レースで勝負をかける・・・。
例えば、もし、その日、11レースまでで10万負けているとして、最後、手元に1000円しか残っていないとしたら?
そう、万馬券(100円が一万円以上の配当になる勝馬投票券のこと)を買うしか手はないのである・・・。

こんな思いに駆られている恋が、確かに存在している。

Aちゃん曰く。
「今までずっと頑張ってきたんだから今さらその辺の男じゃ満足できないよね。ここはバシッと選りすぐりのイケメンかつエリートで、バリバリ稼いでくれるレベルの男じゃないとほんと報われないわ。もちろん、家事だってこなすし、オシャレなレストランのエスコートも完璧で、英語くらいはふつうにしゃべれて、笑いのツボも体の相性もばっちりの男!そうじゃなきゃ割に合わないよね」

そんな男、何人くらいいてると思いますか?
もし、そんな男がうようよ周りにいる環境ならまだしも、出会ったことある?

・・・ということで、万馬券の恋、確定。

Bちゃん曰く。
「お父さんがダメンズでほんとうにお母さんが苦労したんだけど、私もけっこう同じようなタイプの男ばかりで。結局なんだかんだ助けてあげたくなって、支えてあげたくなって、もちろん、遊ばれてるとか、この人ダメだって気付くんだけど離れられなくて。今度の男も今までの男に輪をかけてダメな男なんだけど、この男をついつい何とかしてあげたいって思っちゃうのよね」

一見、私の主要顧客層である“ダメンズメーカー兼コレクター”の発言ですが、ちょっと悲しい万馬券パターンなんですね。

ずっと助けたい人を生きて来て、それが全然できなくて。
だから、次々と助けが必要な男ばかりに惹かれて来て、その行きつくところが今の男。
潜在意識的には「今の男を助けてこそ、今までの頑張りが報われる」的な思いがあるのかもしれません。
だから、ダメと分かっていても執着しちゃう、手放せない。

・・・ということで、どうしても万馬券にしか目が行かない、という点で万馬券の恋、確定。

ドキッとされた方、何万人くらいいます??(笑)

Aちゃん、Bちゃん、ちょっと極端な書き方をしてるんですが、似たようなケースはほんとうにその辺に転がっています。

恋愛についつい「損得」を持ち込んじゃうことってありません?
男もよくやってるもんですけどね。
「あの女にはいくらかけた」みたいな。

女性はお金もあるけれど、もっと精神的な面で損得勘定しちゃったりするんですね。

Aちゃんパターンの場合。
婚活していて頑張って嫌な人ともメール交換してきたし、第一印象が良くない人とも頑張って3回は会うようにしたし、誤解されて気持ち悪い思いもしたけど幸せな結婚のために何とか耐えて来たし、という「我慢、犠牲」があると、それが“損”に見えてくるんですね。

今まで我慢した分、これからは楽したい、とか。
今まで犠牲した分、これからは相手に頑張ってもらいたい、とか。

だから、それができる相手を探したくなるんです。
要するに、婚活疲れであり、恋に疲れちゃってる状態なんですね。

そういうときってほんとの恋心は隠れちゃってることが多いので、まずは休息が必要なんじゃないの?って言います。

「半年間、恋愛禁止!その間は趣味と遊びに精進すること!なんかやってみたいけどやってないことないの???」

という課題を出すこともあります。
「えーーーっ!!」なんて言いながら、まるで逃げ回っていた犯人が捕まったときのような安堵感を浮かべる人もいます。(ほんとに!)

「根本さんが男作るなっていうから、最近友達と遊びまわってるの。なんか、その方が楽しくて、もう男なんていらないって気分になりそうで、そうなったら根本さんのせいだからね」

と嬉しそうに報告してくれる方もこの間いました。
根本さんのせいにするのは勝手だけど、そう思うってことは、ずっとそうしたかったってことじゃん。
友達と遊ぶのが楽しいのに、それを我慢して結婚、結婚、結婚ってやってただけじゃん。
修行か??

だから、一旦好きなことしてもう一度自分を輝かせて心を軽くして、それから出会いを探してもいいと思うんですよね。
「結婚しなきゃ教」に捉われすぎていると後悔する選択をしやすいんです。

それでこのパターンの方にはいったん結婚を手放して自分を取り戻していく、それで本当に自分が欲しいものは何?ってのを見つめて行ったり、リフレッシュして改めて新鮮な気持ちで婚活に励む、という方向性を見てるのです。

ただ、今までそれだけ頑張ってどうしてダメだったの?というのは興味の尽きないところですよね。
何か心理的な原因が隠れている可能性も少なくありませんので、その辺はセミナーやカウンセリングでじっくり見ていくことにしましょう。

Bちゃんのパターンってどんな損得が働いているか?ていうと、助けたい症候群、という、助けること、役に立つことしか自分にはできない、という犠牲、我慢なんです。

元々は「助けたい」という純粋な愛からスタートしたこのパターンも、だんだん「ほかには自分には与えられるものがない」と思ってしまうんですね。
しかも、助けたいと思って助けな必要な男にところに行くんだけど、やっぱり助けられないわけです。(そもそも論として助けられるのか?という議論もありますよね)

そうすると、自分には助けることしかできないのに、それすら満足にやり遂げられない、とますます自信を失うことになるんですね。
それで、その“自信の損失”を埋めるように、もっとダメンズを探してアンダーグラウンドに潜る、なんてことをしちゃうわけです。

「助けたい、という気持ちは愛だけど、助けなくてもいいからね。まずは自分を助けなきゃだよね」

という話をします。

「自分がどれくらい素晴らしい存在なのか、受け取れてないでしょう?あなたのおかげでどれくらい周りの人が助かっているのか?分かってないでしょう?お母さんだって本当は感謝しているはず。周りの友達だってあなたの存在に感謝してるはず。それ分からないよね?」

与えることばかり頑張ってる人は、受け取ることに意識が向きません。

だから、どれくらい感謝のメッセージが届いていても耳に、目に、そして、心に届かないのです。
そうすると、せっかくの他者からの愛情をドブに捨てるようなことになってしまいます。

与えることばかりしてきた人が、受け取ることに意識を向けるには少々のトレーニングが必要です。
こういうのはセミナーに出るのが一番早いと思うんです。
セミナー中の実習を通じて受け取るレッスンができますし、何よりも自分と同じように「受け取れない人々」の所作がよく見えるので、「ああ、自分はこういうことをしてきたんだ・・・」と気付くことができるんです。

自分でやりたい方には宿題を出すんです。
1.友達、知人、家族合わせて20人以上に「私のいいところを教えて」というメッセージを送ります。
2.それぞれ送ってきてくれた人たちに感謝の手紙を送ります。

与えて、受け取り、受け取って、与える、というサイクルを作るための“トレーニング”です。

それに「助けたい」のはお父さんであって、目の前の彼じゃない、ということに気付くことも大切です。
お父さんの代理人として、その後の彼氏たちを見立てているわけで、ほんとうに助けたい人かどうかは???なのです。

だから、この点はお父さんとの関係を癒すことは大切なことではないでしょうか。
お父さんを手放した途端、今までとは全然違うタイプの人とお付き合いすることになった・・・なんて事例が多数あるんです。

※なお、これがお父さんではなく、お母さんのケースももちろんあります。

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