ストライクゾーンが狭いのは自己嫌悪が強いから!?



自分のことを嫌う分だけ、それを補う要素をパートナーに求めざるを得なくなり、相手に求める要素が増えてストライクゾーンが狭くなる、という仕組みがあるのです。

「私のストライクゾーンはボールより狭いんです」

とあるクライアントさんが吐かれた名言です。
思わず、うまいっ!と言ってしまいました(笑)

「なかなか人を好きになれない」などのお話をよく伺います。
彼氏がいない期間が長くなる人もいれば、言われたから何となく付き合うけどやっぱり好きになれなくて別れるパターンが多いという人もいます。

なぜ、ストライクゾーンが狭くなるのか???

一言で言えば「自己嫌悪が強いから」となります。


一見逆に思う人もいるかもしれません。
「自分に自信が無いからこそ『私のこと好きになってくれるなら誰でもいい』って思うんじゃないの?」って。

でも、私のことを好きになってくれる人のことを私が好きになれるかどうかは別問題なんです。
無価値感から「私のこと好きになってくれる人はこの人くらいしかいない」としがみ付いてしまうこともありますが、純粋に「彼のこと好きなの?」と聞いてみれば、「私を好きでいてくれる彼は好き」かもしれないけれど、純粋に好きかどうかって微妙ですよね?

逆に、自己嫌悪が強い、自信が無い、無価値感が強い、罪悪感が強い、そういう人ほど「こういう相手じゃなきゃ自分は幸せになれない」と言う制限が強くなって、ストライクゾーンがすごく狭くなるんです。
「こんなひどい私を愛せる人なんて滅多にいない」と思ってます、「心がすごく寛容で、優しくて、包容力があって、でも、ちゃんと自分の意見を持っていて、ユーモアがあって面白くて、この私を養えるだけの経済力があって、転勤族じゃなくて、英語がしゃべれて、海外旅行も好きで、趣味が一致して、お姫様抱っこをしてくれて、親の面倒は見なくて良くて・・・」とぎゅーんとストライクゾーンを狭めていきます。

自分はダメだと思う分だけ、それを補ってくれる要素を彼に求めるから、ストライクゾーンが狭くなってしまうのです。

そもそも私たちは「自分にないものを持っている人に憧れ、好きになる」傾向があります。
「違い」が「ロマンス」を作るんですね。(そして、やがてはその「違い」が「ケンカの素」になるわけですが)

だから、自己嫌悪が強く、自分には何もないと思っている人ほど、それを補うために相手に求める要素が多くなるわけです。

すなわち、自分のことを「私は寛容で、優しくて、穏やかで、男性を包み込む力もある一方で、ちゃんと自分の意見を主張する強さもあり、笑いも大好きで、また、仕事好きだからいざとなれば私が働いて彼を支えられるし、私はどこに行っても人間関係をうまく築けるし、語学だって大好きだし、海外へはいつでも行けるし、多趣味で好奇心が旺盛で、彼を膝枕してあげることが好きで、お姑さんともきっとうまくやれると思う。」という風に見ていたとしたら、先に挙げた彼に求めるものはなくなっていくと思いませんか?

ということで、やっぱり自分を大事にして、自分を好きになりましょう・・・というお話になってしまうのでした。

男と女の心理学

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