彼の言う通りにするとあなたは必ず魅力的ではなくなっていく。



以前、こんな話を伺いました。
元々女を強調する服が好きだった彼女。でも、彼氏に「そんな肌を出すな」とか「スカートはあまり履くな」と言われ、大好きな彼のためならと自分はあまり好きではないファッションにしていたんですね。
うまく行ってる時は良かったのですが、ある時、彼に他に気になる女性がいることが発覚。つい携帯を見てしまうとそこにその女性とのツーショットが。

どんな女性だったと思います?

そう、以前の自分のようなミニスカートを履いて、デコルテ全開の女の子でした。
一瞬目が点になり、猛烈な怒りと何とも言えない虚しさが襲ってきたそうです。

彼はそんな女を出してる女性が好きなんですよね。だから、彼の言うとおりにして、その要素を排除してしまったら、彼からすれば魅力に感じる要素がなくなってしまっているわけです。

彼の都合のいい論理に振り回されちゃったわけですね。


これは「服」の話なのですが、「服だけ」の話ではありません。
分かりやすい事例としてよく紹介しているのですが、内面も全く同じなんです。
特に正論を振るう彼にはご注意ください。確かにそうだ、と思わされ、とても影響されてしまいます。

例えば、「お前は気が利かない」と彼によく怒られたとします。
自分でもボーっとしていて気が回らず、仕事はもちろん、飲み会の席などでもあれこれ配慮してサッと動ける女性にコンプレックスを感じていました。
だから、何とか気が利くようにあれこれ意識するのですが、なかなかそれは直りません。
いつも彼に怒られるたびに凹んでしまうんですね。

でも、そんなあなたがもし「気が利く女性」になれたら彼はあなたをもっと愛してくれるのでしょうか?

それはおそらくありません。
たぶん、違うところをまた指摘して来るでしょう。
だって彼は「文句を言う、怒ることで自分が優位に立ちたい」のですから。

「気が利かない」人のいいところってどんなところだと思います?

人をホッとさせたり、のんびりした空気感が癒し系だったりするんじゃないでしょうか。

では、彼はあなたの癒し系要素をそもそも嫌だったんだけど我慢して付き合おうと思ったんでしょうか?

おそらく違います。
そういうところもいいな、と思ったんじゃないでしょうか。

なんか安心するなあ、落ち着くなあ、みたいに。

でも、付き合ってみるといいな、と思ったところが逆に気になってしまうということは良くあります。

少し理屈っぽく説明しましょう(笑)

そもそも人は自分と違う要素に惹かれます。
自分には無いものを持ってる人に魅力を感じるんですね。
だから一般的に女は男に惹かれるんです。「違う」からです。

その違いがロマンスを作るのですが、関係が安定して来るとその違いが今度はケンカのタネになります。
違うことが受け入れられなくなり、自分が正しいと思っている方向に、すなわち自分と同じように相手を変えようとするんですね。

それで正論をかざしたりして「それは違う。こういう風にしろ」と言いたくなるのです。

特に主導権を握りたい人(男性でも女性でも)はこの傾向が強いです。

でも好きな彼に「ここが悪い。直した方がいい」って言われたらやはり悩みますよね。
嫌われたくないし、ましてや捨てられたくはありません。
だから、一生懸命それを欠点だと思って直そうとしてしまいますよね。

はい。そう、お気づきの通りそもそも自己価値がめちゃくちゃ低いわけです。
だから、彼が正しいと思っちゃう、説得されちゃう、言うとおりにしちゃうわけです。

だから、いつもこのブログでお話ししているように、自己価値を上げる、自己肯定感を高める、ということをまずはテーマにしたいんですね。

同時に彼の愛情をちゃんと受け取る、愛されてることをちゃんと受け取る、自信を持つ、ということもすごく大事なことですね。

目標は・・・
「え?そう?いけないの?でも、そういうところが好きなんじゃないの?」って相手の目をいたずらっぽく見つめながら言う、、、です。
(例えば、です。正解がコレ、ではありません!)

要するに彼のその言葉は聞かなくてもいいってことなんです。
自分も悪いと思って直そうとすると、あなたの魅力が一つ消えます。
時にそれは彼がいいと思ってくれてた魅力だったりするんです。
もったいないと思いませんか?

それで失恋・離婚になってしまったら・・・ほんと残念ですよね。

 そもそも長所と短所はウラオモテ。同じもの。だから、直さなくていい。

そう思っていてくださいね。

では、素敵な恋を!

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