彼と私の間を阻む壁。どうしてそれが必要なの?(後編)



いつも好きになる人には別の人がいる・・・というパターンの女性の実例を紹介。
その背景にあったコンプレックス、過去の恋、そして、両親との関係・・・。

いつも好きになる人には別のパートナーがいる、というパターンがある女性がいました。
自分ではそういう恋は嫌なのに、なぜかそんな人ばかりを好きになる、と。
そして、今、好きな人も実は婚約者がいるのです。

なぜ、そんな壁を必要とするのか?
1対1では向き合えないのか?

もちろん、彼女はそんなつもりはありませんから、「えーっ!?分かんないですよ」と始めは言っていましたが・・・あれこれ話を伺ううちにいろんなことが分かってきました。


1.中学時代から外見にコンプレックスを持っていたこと。
2.大学生の時に付き合った人に二股をかけられてすごく傷ついたこと。
3.お父さんが力で家族を支配するタイプの人で怖かったこと。
4.お母さんがお父さんとのことを悩んでいたこと(今もお母さんの味方、仲良し)

こうした背景から、次のような思いも浮かび上がってきます。

・結婚しても幸せになれる自信がまったくない!
・一人の人にずっと愛される自信がまったくない!
・また裏切られるんじゃないか?と思ってしまう!

壁が必要・・・という理由も納得がいきますね。

なので、その心の傷を癒していきます。

1.今まで付き合ってきた人はあなたのどこが好きだったの?あなたの友達はあなたのどこを長所だと思ってるの?などのように、自分の魅力を受け取る実習をしていきます。
また、インナーチャイルドワーク的に、当時の自分を今の自分が愛してあげる方法も用います。

2.この痛みは大きいですね。なので、じっくりその感情と向き合います。
その彼と向き合い、手放していきます。

3.おれも影響大です。お父さんと向き合うこと、お父さんの人生を理解することで、心の距離を縮めて行きます。

4.お母さんとの癒着の問題を手放していきます。お母さんと仲良くするのはいいけれど、彼よりも優先してしまうのは・・・問題でしょう?
お母さんを信頼し、手放せるようになるのが一つの目標です。

そんなプロセスを描いていくうちに、ふらっと彼氏が出来たりするのです。
今度はちゃんとした人と。

もちろん、まだまだ癒しは完了してないのだけど、でも、それは新しい彼氏とのパートナーシップで癒せますから大丈夫。

「幸せになること、祈ってます!そして、結婚したら、ハガキ、送ってね!」と報告してくれた彼女にメールを返信しました。

そういうとき、〆の言葉が難しいんですよね。
「また、会いましょう!」とか「またのご縁を楽しみにしてます!」って、なんだか不謹慎でしょ?(笑)

「ますますその笑顔が輝いて幸せになりますよう、草葉の陰から祈っております。」

男と女の心理学


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