「そっかー、そんなにも好きなんだからしゃあないんじゃない?無理に手放そうとか、次に行こうとか思わなくても、もう少し好きでいていいんじゃない?」
失恋でのカウンセリングで、つい、そう言ってしまうことがあります。
それは別れた彼への思いがとても大きい場合もそうですし、何とか次に行こうと頑張ってる場合もそうです。
私たちは時に「今の辛さを感じないようにするために次の恋に向かおうとする」こともあれば、「手放す、という新たな目標を掲げることで今の辛さから目を逸らそうとする」というややこしいことをします。
でも、そういうときって本当は手放したくないし、忘れたくないし、次には行きたくない、から全然手放しのプロセスはうまく行きません。
結果、忘れられない、ということになるのです。
どんなに頭で考えてコントロールしようとしても、感情は言うことを聞いてくれないものです。
無視をすることはできても、いなくなることはありません。
今度出る本に「感情は3歳児」という話を書きました。
私たちの思考は理性的で、論理的で、効率的なのですが、感情って3歳児なんですよね。
だから、そんな理性的な話は分からないんです。
でも、それを無理やし抑え込もうとしたら?
わーーーんっっっ!!!って大泣きします。
皆さんの心、そうなっていないですか?
だから、その心の状態をただただ受け入れることしか、私たちはできないのです。
彼と失恋して辛くて、苦しくて。
彼の迷惑になりたくないし、自分も前に進みたいから、早く忘れたくて。
だから、次の恋に進むためにも、彼を手放そう・・・
でも、その一方で、あなたの心の中の3歳児が、「だって好きなんだもん。離れたくないんだもん。いやいや」をしていたとしたら、一旦立ち止まって、その声を聞いてあげましょう。
抱っこして、そうだよね。大好きだもんね。と共感してあげましょう。
そうして、その子が納得するまで付き合ってあげるんです。
時間が無い、は大人の都合です。
だから、むしろ、それを手放しましょう。
その方がすんなり、あっさり、そして、思ったよりも早く抜け出せるようです。
早ければ、この話をして1か月後にはもうすっきりされてます。
そのために私が言うのが今日のタイトル「好きなんだからしゃあないよね」です。
好きでいてもいい、という許可が下りればすごく軽くなります。
そして、その気持ちをちゃんと抱きしめてあげるのです。