彼のことは手放せてるけど、幸せな関係に執着している。



不思議なんですけど・・・とある女性がこんな話をしてくださいました。
カウンセリングでも元彼に執着しまくっていた彼女。
セッションのたびに涙して、まだ忘れられない、諦められない、恨み辛みもあり、好きな気持ちもバンバンあって・・・という状況だったんです。

それがあるきっかけで再会することに。

当然、緊張しますよね。
テンパりますよね。

どうしよう・・・って前夜は眠れぬままにその日を迎えたそうですが、、、。


ところが、意外と平気。
ふつうに話をして、笑うこともできたし、気遣うこともできたし、彼が他の女性としゃべってるのを見ても全然嫉妬しないし。

彼女としては「???」みたいな感じだったんですね。

だから、「今度のカウンセリングはぼろぼろで来ます」と宣言されていたのに、開口一番「私、どうしちゃったんでしょうか?」というお話から始まることとなりました。

こういうケースは言わば「彼には執着していないけれど、幸せだった頃の関係性に執着している」という状態です。

一瞬「ん?」となっちゃいますよね。

彼女の心の痛みをよく見て行くと
「もうあんなラブラブな二人にはなれない」
「もう二度をあんな風に私を愛してくれる人は現れない」
「あの幸せな時間はもう二度と戻って来ない」
という“関係性”に関するものだったようです。

以前もここで書いたことがあると思いますが、そんな風に「彼」と「恋」は時に別物になるんです。

「彼」には執着はないけれど、
その「恋」には執着がある・・・。

そんな状態なのかもしれません。

その彼女も、彼のことが平気って気付いてだいぶ意識が変わりました。
もちろん、彼とうまく行っていた頃のことを思い出すと辛いし、街でカップルを見かけるとすごく痛い思いがするそうです。
だから、まだまだ失恋の痛みは手放していく必要があるのですが、でも、彼と会っても平気だったという事実は彼女をだいぶ勇気づけたようです。

だから、そのカウンセリングは「次」を見越したものとなりました。

さて、彼女は元彼と再会したからこの事実に気付けたわけですが、そうでなく「彼」に執着してるのか、「恋」に執着しているのかを見分けるにはどうしたらいいでしょう?

カウンセリングの中で「もしかしたらそうかな?」と気付くのは、話題が「彼」のことから、徐々に「次の恋」に話が移っていくところ。
上にも3つほど書きましたが、
「もう次に好きな人ができるような気がしない」
「たとえ、次の人が出来てもまたうまく行かなかったらどうしよう」
という風に。

ご自身でも、彼のことを思い出して辛くはなるけれど、一方で、別の恋に意識が向き始めたら、もしかしたらそうかな?と思ってみるといいでしょう。

「彼」ではなく「恋」に執着してると気付くとプロセスは進みやすくなります。
だってその「彼」でなくても“次の彼”でもいいことが分かりますからね。

今日は少しニッチなお話をさせて頂きました。
ピンと来てない方は、そういうこともあるのか・・・という風に見ていていただければ幸いです。

ラブ・カウンセリング


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