パートナーシップの問題はつい“他人事”にしてしまいがち。自分自身と向き合うきっかけにしたいものです。



今日はパートナーシップをテーマにお届けしましょう。
私のカウンセリングでも一番多いテーマです。
失恋や離婚問題だったり、セックスレスだったり、浮気だったり、お金や仕事の問題だったり、何かしら自分では抱えきれない問題がやってくるのですが、どちらにせよ、それを自分が選んでいる、という真実に変わりはありません。

問題というのは嫌なんだけど、成長のために、気づきのために、自分を磨くために、自分を浄化するために必要としてしまうことなのです。

パートナーももちろんお互いに選びあっています。


熱烈に口説かれて仕方なくOKを出したとしても、その二人はそういう風に付き合うことを約束していたわけです。
付き合って1年経つけどなかなか好きになれない、むしろ、付き合っているのが苦痛な相手を今回はなぜか選んでいるし、もっと情熱的な恋をしたいのにとても穏やかで静かなパートナーが目の前にいるのもなぜか自分自身の選択なのです。

もちろん、そんな風には思えないですよね。
相手がいることですし、自分はそのつもりはないですし。

ただ、自分が選んでいる、という自覚はとても大切な当事者意識を作り出します。
他人事ではなく、自分のこととして問題と向き合うことができます。

とかくパートナーシップでは相手がいるが故に、相手の問題だからと自分には関係ないふりをしてしまうことがよくあります。
これも非常によく引っかかりがちな罠の一つです。

それが問題だと気付いているのが自分自身である以上、自分自身の問題である、という自覚を持つことがとても大切なのです。

例えば、パートナーが浮気をしている、という問題の場合、世間一般的に悪いのは相手です。
だから、あなたはそれを盾にとって被害者になったり、相手を責めることが許される・・・わけではありませんよね?
そんなことをしても余計相手はあなたの元を去って行くだけです。

パートナーが借金をしていて、しかも、ただならぬ額である・・・と分かった時、なぜ、そんな人と結婚してしまったのか?と嘆いて、金策に走り回ることもできます。
しかし、そこで、当事者意識を発揮して、なぜ、自分はこの問題を必要とするのだろう?と自分の心と向き合うこともできるのです。

自分自身と向き合い、自分が成長し、変化することでその問題たちをクリアにしていくことができます。
そこで生活費の問題、子育ての問題、愛情の問題など再び新たな壁が立ちふさがるかもしれません。
でも、それもまた自分自身の観念を示しているのに過ぎないのです。

パートナーがいなくなったら生活に不安がある、ということはそこに依存してきた自分、自分で生活していくことの不安という自分自身の問題を教えてくれます。

片親になってしまう不安を抱えるのは当然のことなのですが、その背景には両親は揃っていた方がいいという常識が邪魔してることに気付けるでしょう。

また、大好きだから、愛しているのであれば、浮気や金銭の問題を抱えるパートナーのことも愛せるのではないでしょうか?
自分だけを見てくれる、金銭的に安定している、そんなパートナーの一部分だけを愛そうとしていませんか?

パートナーが引き起こした問題であったとしても、当事者として、自分自身と向き合うことが大切です。

よくセミナーでもこんなお話をします。

「結果、離婚になろうが、ならまいが、あまり関係ないんです。自分が幸せである、ということの方がはるかに重要なのです。」

パートナーシップは自分自身を磨いてくれる、強力な研磨剤です。
自分自身の成長を感じながら、向き合い続けたいですね。

男と女の心理学


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