忙しい彼は仕事モードでいる時間が長いので音信不通になりやすいのです。



このところ、とある事情で男女の違いについて研究する機会があり、頭の中はすっかりその話題で持ち切りなので、今日はその角度から失恋クリニックを開講したいと思います!

男女の違いの一つに「○○モード」があります。
男性は「仕事モード」「くつろぎモード」「恋愛モード」「友達モード」など、さまざまなモードをギアチェンジしながら生きています。
だから、「仕事モード」の時にメールを送ると「了解しました。」などのビジネス調の返事が返って来て面食らうことがあります。
一方、多くの女性は1つのモード。たとえ「仕事モード」のときでも、プライベートな友達からの返信はいつも通りです。
車に例えれば、男性はミッション車、女性はオートマ車と言えるでしょう。


また、これは男性が機能性を重視したカバンを持ち、携帯は左ポケット、財布は右ポケット、手帳は真ん中のポケット、そして、パソコンは専用のポケットとあれこれ細かく分けるのに対し、女性はトートバッグに携帯、財布、化粧ポーチ、ハンカチをひとまとめにして入れているのと似ています。

これを知らないと、仕事モードの彼からの素っ気ない返事に傷きますし、くつろぎモードで一人の世界に入ってる彼に話しかけて無視されたような気がしてしまうのです。

さて、そんな男性ですから、仕事と恋愛というのは別モード。それぞれバランスを取ってこなそうとします。
もちろん、女性は一つのモード。だから、恋が仕事の励みになりますね。

男性も恋が仕事の励みになる(あいつのために頑張ろう!)ことも多いのですが、仕事がハードになればなるほど仕事モードでいることが多くなり、彼女のことが負担になってきます。
女性ならば仕事がすごく忙しくても「5分だけでも声を聞けたら嬉しいし、元気になる」と思うのに対し、5分声を聞くために仕事モードから恋愛モードに切り替えなければいけない男性にはむしろ苦痛に(めんどうに)感じてしまうのです。
(だから、そういう彼に「何で連絡くれないの?私の声聞いても元気にならないの?」と言ってしまうのはかなりのマイナスポイントですね。)

だから、仕事が忙しいときの彼は連絡が無くなるわけです。

「仕事の目途が立たないから君を幸せにできないと思う。だから別れて欲しい」という気持ちになるのも、仕事が超ハードな彼から自然消滅的に連絡が途切れる(メールをしても返事がない、電話をしてもコールバックが無い)という状態になるのも、そんな男性心理が影響しています。
(そこに男性の「こうあるべき」というルール化の性質や、罪悪感を感じやすい心理も重なります。)

猛烈に仕事が忙しい彼から連絡が途切れた場合、その間、残念ながらあなたのことはほとんど思い出してもらえません。
時々思い出すことはあっても罪悪感を感じ、「なんとかしなきゃな」と思うものの、開きかけた本をそっと閉じるように見ないようにするでしょう。
だから、その間、彼のことを一生懸命考えて、どうしたらうまく行くかをあれこれ悩むのもちょっと切ない話になってしまうのです。

なので、そういうご相談を頂いたときは、できるだけ「自分磨き」に意識を向けるようにお勧めすることが多いです。
「連絡が取れない彼のことばかり考えて辛い」という状態はますます依存心を強めてしまい、ますます彼のことばかりを考えるようになっていきます。
だから、その気持ちを意識的に切り離し、「自分自身」に意識を向けることは心のためにはすごく大事なことなんですね。

もちろん、深層心理では「なぜ、そういう彼を選んでしまったのか?」「なぜ、こういう状況を招いたのか?」というパターンを見て行くこともできます。
ただ、それはある程度専門的な見方が必要になりますから、気になる方はカウンセラーに聞いてみてくださいね。
今日はそれ以外、日常生活の中で出来ることを紹介したいと思います。

自分磨きの一番は「好きなことをする」ということ。
「好きな人と連絡が取れないのに、好きなことなんてない!」と思ったあなたはだいぶ依存が進んでるかも。
彼のことを考えない時間を作るために、彼以外に好きなことにぜひ取り組んで下さい。

私はよくこういう問いをします。
「こういうときだからこそ、できること、したいことってありませんか?」と。

普段ならできないんだけど、彼と連絡が取れなくて“ある意味自由になった”or〝ちょっとやさぐれ気味”の今だからこそできることってないでしょうか?

・思い切って休みを取って旅行に行く。
・前から興味があった習い事を始める。
・仕事をスキルアップさせるための資格を取る。
・社内の興味あるプロジェクトに応募してみる。
・今までにないジャンルの服を購入する。
・メイクを勉強しに行く。
・料理教室に通う。
・ジムやエステに通う。等々。

それから「心地よいことをする」ということも大切です。
「好きな人と連絡が・・・(以下同文)・・・。

彼から与えられた自分をメンテナンスする時間、と捉えられるといいな、と思います。
上記に含まれること以外では、
・マッサージに通う
・ラグジュアリーなホテルのレディースプランを利用する。
・部屋の模様替えをする。
・友達とオシャレなレストランで食事をする。等々。

もちろん、習い事や仕事のスキルアップなど「ちょっと頑張ってみたいこと」があれば、それにチャレンジすることも悪くないことです。
ただし、オーバーペースには気を付けてくださいね。

こうして「自分自身」に意識を向け、「彼と再会したときに『お前、なんか変わったな』とびっくりさせてあげる」ことをヴィジョンにしていきましょう。

音信不通は自分磨きのチャンス!くらいに捉えられたら最高ですね。
彼のことは好きなままでOKです。もちろん。

じゃあ、彼に対して何かできることないの?と思われますよね。
彼と彼女の性格や関係性から「押し掛け女房」的なアプローチが有効な場合もあります。
彼の家に押しかけて、勝手にあれこれ世話を焼く方法です。
でも、リスクも当然高いので、一般的にはお勧めしていません。

なので、まずは「返事のいらないメール」を時々送ることをお勧めしています。
もちろん、明るい内容です。
「○○でこんなの食べたよ。ここ○○くんも好きだったよね?美味しかったよ」
「同期の○○覚えてる?いきなり大阪転勤になってビビッてる!(笑)」
「今日観た○○って映画、なかなか良かったよ」

そして、彼の領域を侵さないように注意が必要です。
「また行こうよ」→行動を束縛される気がする。
「○○くんも仕事がんばってるよね!」→干渉されてる気がする。
「一緒に観たかったな」→罪悪感を煽られる。

もし、SNSでも繋がっているならば、そうした呟きを繰り返します。

ただし、LINEでのやり取りは・・・時には微妙です。
何か返事を催促されてる気がしてしまうかも。
それに彼の返事がないまま、自分から送った内容ばかりがずらずら並んでるってのも寂しさを煽るでしょう?
だから、こういうのは普通のメールの方がベターかな、と思っています。

さて、そんな呟きを繰り返していると何かの拍子で彼がメールや投稿を見たとき(彼がちょうどオフモードになっているとき)、いいね!してくれたり、何か返事が返ってくることがあります。

もちろん、それでも調子に乗って「いいね!ありがとう!嬉しい!待ってたよ~!」みたいな反応はNGです。即引かれますから(笑)

その後もしばらくは同じ調子で続けます。
すると、再び、ふとした調子に「飯でも行こうか」みたいな誘いがやってくるんです。

苦労が報われる瞬間です。
ただし、その時、すでに魅力的になった私を素敵な男性が狙ってる可能性もありますから、そこは選択ですね。

参考になりましたでしょうか。

男女の違いを知っておくとすれ違いが無くなる・・・てこういう感じのことなのです。
もっと知りたい!という方は・・・なんと、本が出てるんです!!(笑)
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