次の人が現れるまでは好きでいよう。



ラブ・カウンセリング

失恋をして、その人との復縁はあきらめたのだけど、好きな人がいないというのもまた寂しい。だから、次の人が現れるまでは好きでいよう・・・。

そんなケースに遭遇することもあります。

それが苦しくないのであれば特に問題はないと思っています。
好きな人がいることの効力ってとても大きいんです。女性として自分をキラキラさせてくれるし、魅力もアップします。
また、男の人のことをもっと知りたいと思ってあれこれ勉強したりもします。


実際、カウンセリングでも「彼のことはまだ好きなんですけど、もう平気になりました。先に幸せになられたらちょっと悔しい、と思いますけどね(笑)でも、またやり直したいとか、恨んでやる、とかそういう気持ちはないですね」というお話をちょくちょく耳にします。

なかなか大人です。そうなるまでには結構大変な時期もあったんじゃないかな、と思いますが大きな山を乗り越えましたね。

しかし、時にそれが苦しいこともあります。
「苦しいのだけど、次の人が現れるまでは好きでいる」
というのは“恋に生きる情熱の女”の証であり、また、彼の存在が日常に唯一彩りを添えてくれる花なのでしょう。

「彼のことを忘れてしまうと毎日が真っ黒になってしまいます。」

そんな話をしてくれた女性がいました。
仕事が忙しく、職場と家との往復。休日はかつてはずっと彼と過ごしていたのですが、いなくなった今は友達と遊ぶよりも一人で過ごすことが多い彼女。

だから、別れた彼のことを好きでいなければ、ほんと生活に色が無くなってしまうのです。

でも、一人は寂しいし、彼がしたことは許せないし、怒りも出てくる・・・でも、まだ好きだし、いなくならないで欲しい・・・苦しくても、彼の存在に助けられているのです。

「他に趣味を見つければいいじゃない」と色々と習い事をしてみたり、出かけて見たりしましたが、そこは恋に生きる女のサガみたいなものでしょうか。
イマイチ身が入らないのです。

そういうときに無理やり引きはがしても意味がありませんから、その時々の心情を伺っていくことが多いですね。

そういう方は「早く忘れなきゃいけないですよね」「いつまでも彼のこと引きずっている自分が嫌なんですが」「いつも同じ話になってしまってごめんなさい」等々のセリフをよくおっしゃるんですが、「まあまあ、気にせんといてください」と話を続けてもらうことにしています。

その上で伝えることはたいていいつも同じ。

「必要があって、今のような状態になっちゃってると思うんです。意味も理由もあるわけですから、気に病むことはありません。いずれここを抜け出せるから、それまでは彼のことどうこうしようと思わなくていいと思いますよ。今の自分のその気持ちでいましょうよ」

という風に。

すると「ほんとうにここを抜ける日なんて来るんでしょうか?」と聞かれることが多いのです。

「はい。来ますよ。気が済んだら、すーっと抜けて行くものです。」

と答えます。信じられないかもしれませんが。

その苦しいのにも、この寂しいにも、その色の無い生活にも何らかの意味があります。
それを必要としている自分がいて、そこから学び、成長しようとする自分がいます。
だから苦しくもあるのですが、必然でもあるのです。

だから、しばらくそこに居続ける許可を自分に出してあげるといいのです。
もしかしたら、立ち止まる、ということをレッスン中なのかもしれませんしね。

参考になりましたら幸いです。


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