本当に結婚したいの?



このところ「婚活」に関するご相談も多く、「婚活カウンセラーです!」などとセミナーでは名乗ってるのですが(でも、なぜか、笑いが起こるんですけどね!)。

さて、様々な相談所に登録していて活動しているのにうまく行かない、パーティやお見合いもしたけど先に進まない、コンパも散々行ったけどいい人と出会えない・・・そんなご相談を頂きます。

そして、数年前から増えてきたのは「婚活疲れ」。
始めは調子よくやっていたメールのやり取りもあまりに数が増えると億劫になります。
会う人、会う人、残念な結果に終われば、期待を持つことすらしんどくなります。
そういう状態でお会いすることも少なくありません。

そんな婚活のご相談でいらしたとき、必ずお聞きすることがあります。
「ほんとうに結婚がしたいの?」という質問です。


女性の場合、出産年齢がありますよね。そうすると子供が産みたい方は年齢と共に焦りを感じると思います。
また、周りの目を気にされる方もとても多いです。友達が次々結婚・出産していって取り残されるような気持ちになったり、会社やサークル等でも周りの「結婚しないの?」という視線を気にするようになったり。
もちろん、親の目線や期待もあります。「早く孫が見たい」という一言が多大なるプレッシャーを与えることもありますね。

でも、それらは外側からの要因なんです。私が聞きたいのは内側から湧き上がる要因。
もし、出産年齢がなかったら?子どもを産みたくなかったら?周りが結婚していなかったら?親が何も言わなかったら?

もちろん、「それでも結婚したいです!」と力強く宣言される方もいます。

でも、

「パートナー(恋人)は欲しいと思います。でも、結婚したいかどうかは・・・」
「子供は産みたいのですが、結婚となると・・・」

という答えもあれば、

「しなくて済むのであればしたくないのかもしれないです」

という答えもあります。

「まるで車みたいだよね!」なんて話をすることがあります。
あると便利だし、行動範囲も広がるけれど、あれこれ面倒なこともあるし、無きゃ無いで生活できる(もちろん、大都市圏での生活限定ですが)・・・みたいに、結婚を捉えている感じ。(伝わります?)

しかし、「じゃあ、婚活辞めたら?」というつもりはありません。
その自分の気持ちを受け入れた上で、婚活するならOKなんです。
そのほうが地に足が着いて活動できます。
空回り、期待外れはぐんと減ります。
身の丈にあった婚活ができますし、疲れたら休むこともできます。

でも、結果を焦ってしまうと、とにかく頑張らなきゃ、何とかしなきゃとやっているうちに、どんどん負のスパイラルに陥ってしまいます。
そして「もしかしたら次は・・・」と期待しては、外れて落ち込む、という状態になりやすいんですね。

それは見ていても辛いものがあります。

性格上向いていないと分かっているのにパーティに出かけるのは辛いでしょう?
インターネットが苦手なのにネットの相談所で頑張るのは無理があるかもしれません。

地に足を着けることが何よりも大切なこと。
なぜかというと、一生のことを決めようとしてるわけですものね。

婚活のカウンセリングで気になるのは「結婚する」ということが目的になってしまっていること。

つまり「結果さえよければ(結婚できれば)何でもいいの?」という疑問が湧くんです。

結婚生活ってふつうならその後何十年も続きます。だから、ちゃんと愛し、愛される関係を築いていくことが大切です。
でも、結婚に意識を取られ過ぎると、そこがゴールになってしまい、その後の人生については何も考えられなくなります。
その結果、どんな結婚生活になるかは想像に難くないと思います。

ちゃんと愛せる人を選ぶ。愛を受け取れる人を選ぶ。
ここは幸せな結婚生活を送るためには外せないんじゃないかな、と思います。

当たり前で分かってることだけど、焦りの気持ちの前にはその思いはかき消されてしまうものかもしれませんね。

「焦らずに、自分のペースが大事ですよ。マラソンみたいに。」
だから、このセリフを本当によく伝えます。

パートナーに求める条件を100個。
パートナーと一緒にしたいことを50個。
パートナーにしてあげたいことを50個。

宿題に出すことが多いです。

100個出すうちにイメージが固まっていきます。
そして、その人との結婚生活をイメージしていきます。
「愛すること」もちゃんとイメージします。
そして、考えているうちに、わくわくしてくること。(←ここが肝心)

そのわくわくのエネルギーがヴィジョンです。引き寄せが発動します。

もし、わくわくしない時は結婚を望んでいないか、望んでいるけど、疲れている時。
思い切って一回、婚活をお休みしてみるのもいいと思います。

そして、好きなこと、楽しいことをして、精神的に立ち直ってからもう一度結婚について考えてみましょう。
ずるずると行くよりも、ずっと効率的なんですよ。勇気は要りますが。

男と女の心理学


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