忘れられない恋の理由~彼は私の心を埋めてくれる存在だったから~


「どうして彼のことを引きずってしまうんでしょうか?」

幾度となく問いかけられた質問です。
つい先日も、面談カウンセリングの中で尋ねられました。
「自分ではもう手放してすっきりしたいと思うのに」と。

そういうとき、「彼はあなたにとって天使のような存在だったのかな」とか「あなたを救ってくれるヒーローだったんですね」とか「ホッとできるオアシスのような存在だったんですね」とか伝えることがあるんですね。


例えば、とてもハードワークをしていた女性のケース。
好きな仕事とはいえ、朝から晩まで猛烈に働いていたんです。不況の風も厳しく、頑張ってもなかなか業績が上がらず、さらに自分を追いつめていたとき、ふとしたことで恋に落ちました。
出入り業者の営業マンで、明るく、元気な年下の男性。人懐っこい笑顔にふと癒されて、気が付けば恋に落ちていました。
でも、相手には彼女がいて、きちんと告白するまでもなく、あっさりと失恋したんです。
彼女としても「デートする時間もないような女だし、いまさら告白しても面倒なだけ」とそれほど傷つかなかったんですが、数か月経ってもその彼の存在はなくなりません。それどころか日々、大きくなってしまうような始末。
なぜかな?と心の中を見ていくと、味気のない生活に彼の存在が貴重な色合いを添えてくれていることが分かりました。
まるで、殺風景な部屋に飾られたかわいい花のような存在だったんですね。
彼を手放してしまったら、忘れてしまったら、またモノクロな世界に戻ってしまうのです。
ある意味、彼の存在は慰みのようなものなのでしょう。

こんなケースもあります。
家が厳しくて自由のない生活をしていた彼女。そんな時に知り合った、とても情熱的でアクティブな彼。
結局、2、3回デートしただけで自然消滅。大人の彼女だけど、両親ともども一人娘の彼女を過保護に守っていたんです。
彼と話をしていると、自然と笑っている自分がいたそうです。元気になれて、明るくなれて、すごく楽しかった、と。
家は閉塞的で窮屈な場所。
だから、彼は私を助けてくれるヒーローだったんです。
彼を忘れてしまうことは、笑顔を失うこと・・・。彼女の心はそんな風に捉えていたのです。

また、平凡な主婦としての生活に退屈していた奥さんが、無意識に刺激を求めて浮気をしてしまう・・・なんてケースもよく耳にしませんか?
そして、浮気相手となかなか別れられなかったり、別れたとしても忘れられないってご相談もとても多いんですね。

あなたの日常を彼が鮮やかに、明るく、楽しく、刺激的に、面白おかしく彩ってくれるとしたら、その彼の存在は「恋愛」を超えて、生活必需品になってしまいます。

忘れたら、あの味気のない毎日がまたやってくる・・・。
その恐怖心が、彼を忘れさせないこともあるんです。

上に紹介した事例は事実を元にしたフィクションで、分かりやすく脚色しているのですが、もっと様々なケースがありますね。

こういうカウンセリングって少し難しさを感じます。
なぜ、彼のことを忘れられないのか、その理由が明確で、かつ、理解や共感できるものだからなんです。

「そりゃあ、彼を忘れてしまったら、しんどいよなあ」

って言ってしまうくらいにね。

でも、幸せになるためには一時的に痛みを通過する必要があることだってあります。

味気ない毎日がやってきたとしても、その先に明るいヴィジョンが見えたとしたら、きっと耐えることができます。

逆に言えば、そんな彼を手放せないのは、その先の人生に希望が見えないからなのかもしれないですね。

そういうときは、自分自身の存在、可能性を否定している、あまりに低く見ていることが多いのです。
仕事ばかりしている女だから、私はこの厳しい家から出られないし、私はとりえのない普通の主婦だから、と自分を卑下していませんか?

「女性としての自信、取り戻しませんか?(育みませんか?)」と提案します。

彼らの存在が忘れられないということは、あなたは紛れもなく女であり、彼の存在によってそれを思い出してしまったのです。
つまり、あなたの潜在意識は自分が女であることを望んでいるのではないでしょうか。

だから、女としての自分を受け入れ、よりそこに磨きをかけるときだと思うのです。

また、こんな提案もします。

「幸せになりましょうね。そういう許可を出しましょうね」と。

今の生活に幸せを感じられないのではないかな、と思うのです。
しかし、そこから抜け出せないとも感じていますよね。
仕事が自分のアイデンティティ、過保護なご両親、主婦であるということなど。

彼の存在は刺激であり、オアシスでした。それはあなたが「冒険したい」「変化したい」「この窮屈で退屈な日常から抜け出したい」という思いが引き寄せたものです。

だから、自分の幸せ、についてきちんと向き合っていきたいな、と思うのです。

私のことだ、と思った方。
女である自分について、幸せについて、見つめなおしてみませんか。

参考になりましたら幸いです。

 

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