皆さんは、言葉の持つパワーをどれくらい信じていますか?
我が家でも何度か実験したことがあるんですが、例えば、みかんを二つ用意して、一つには「愛」とか「ありがとう」という言葉を書き、もう一つには「ばかやろう」とか「死ね」とか書いておき、その二つのみかんを同じ場所に置いておきます。
同じ場所にあるから、同じように萎れていく、腐っていくと思うのですが、でも、全然、違うんです。
「ありがとう」と書いた方は水分がなくなって萎れていくだけですが、「ばかやろう」と書いた方は、明らかに腐っていきます。
我が家では「水に入れたお米」とか「ひょうたん」などでも実験したんですが、どれも同じ傾向がありました。
また、コーヒー(苦味のはっきりしているもの)を2つ用意して、一方には「私の体にやさしいコーヒーになってね」と3回くらい言うと、明らかに二つのコーヒーの味が違う、そんな実験もあります。
(これはだいたい7割くらいの方が実感できるようです。)
もちろん、この味に関していえば、「そんな気がする」という思い込み効果(プラシーボ効果)もあるかもしれませんが、でも、言葉には何らかのパワーが宿っている証拠の一つかな、と思います。
そういえば、水の結晶が言葉によって変化することを書いた本もありますね。
さて、皆さんが普段意識せずに言っている言葉に注目してみませんか?という提案です。
友達や家族とお話している様子を1時間ほど録音した場合、皆さんはポジティブな言葉とネガティブな言葉のどちらを多用されていると思います?
ああ、けっこうあたし、ネガティブな言葉使ってるわ・・・という方も少なくないのでは?と思うんです。
さて、ここから失恋がらみのお話です。
失恋から立ち直るスピード、次の恋に向かうパワーのありかって、この言霊に左右されるところが少なくないのかな、と以前から感じていたんです。
自己嫌悪が強かったり、罪悪感にまみれていたり、自信がなかったり、どうしてもネガティブな言葉を使う機会が多いと、そのネガティブな言葉に心が、体が支配されてしまいます。
「私なんてどうせダメ」
「きらいなんでしょう?」
「全然、いいところなんてない」
「彼にはふさわしくない」
「きっと私よりいい人がいる」
「彼を傷つけてしまう」
等々、そんな自分を責める、傷つける言葉を使っていると、お望み通り、そんな風に物事が流れていきます。
でも、そういう言葉を使わないようにすることも難しいと思うんですよね。
声に出さなくても心の中で思ってしまうものだし、そういう言葉を使わないようにすることがストレスとなり、逆効果になることも少なくないと思います。
だから、「言い直し」「思い直し」を私は勧めたいんです。
10回ネガティブな言葉を使っても、10回ポジティブな言葉を使えば中和されます。
さらにもう1回ポジティブな言葉を使えば、ポジティブな方に傾きます。
要するに、51%ポジティブな言葉ならいいんです。
むしろ、100%ポジティブよりもよほどやりやすいと思うのですが、いかがでしょうか。
そして、そのポジティブな言葉は必ずしも本音じゃなくても構いません。
「そうは思えないんだけどなあ」と思いながら「私はとても魅力的!」と声に出して言ってもいいんです。
声に出すと、その言葉を自分の耳で聴きますし、体に響きます。
それがやがて効果を表してきます。
ただ、「私はとても魅力的!」と言ったら、そんな気分(魅力的な私の気分)を味わってくださいね!これはとても大切なこと。
違うんだけどなあ、わかんないんだけどなあ、と葛藤しながらも、ぜひ、想像・妄想・空想してみてください。
気分が良くなったらOK。
逆に、気分がよくなるまで続けてほしいなあ、と思うんです。
カウンセリングの見方でいけば、ネガティブな言葉を発してしまうにも理由や原因があり、その原因を癒していくことでネガティブな言葉を減らしていく、というアプローチがあります。
もちろん、これも大切な方法ですし、今回紹介した方法で、どうにも気分が良くならない、想像できない、という場合には、カウンセリングの方が有効です。
しかし、もし、言霊の力で気分が良くなるとしたら、とてもお得ですよね!(笑)
だから、今年はぜひ、意識的にポジティブな言葉を使ってみようとチャレンジしてみませんか?
きっとその言葉に乗せられて、より明るい気分で過ごせる日が増えると思うんです。
ぜひ、実験してみてください。
新年ということで、ちょっと違う角度からお話させていただきました。
参考になりましたら幸いです。