彼がいない、という状況に慣れ過ぎていませんか?~彼がいるってどんな感じだったっけ???~



ラブ・カウンセリング

カウンセリングの中で、彼氏がなかなかできないというご相談を伺っていて、あることに気付かされることがあります。

それは「彼氏がいる」というイメージがなかなか浮かばないということ。

カウンセリングでこんな宿題や課題を出すことも多いんです。
「彼氏ができたら一緒にしたいこと」
「彼氏ができたら、彼にしてあげたいこと」
「彼との理想のデートプラン」
さらに「彼氏ができたら、彼にしてほしいこと」は、自立女子で受け取り下手な方限定で考えてもらいます。


それぞれ50個~100個くらい。

・・・。
・・・。
・・・。

2,30個は快調に書けることが多いのですが、それ以上となると手が止まってしまいます。

過去の記憶をたどり、ドラマや映画のシーンを思い出し、理想を描き・・・でも、出てこない・・・。

固まってしまう方も少なくありません。

長らく彼氏がいなかったり、ほとんどお付き合いした経験がなかったり、辛い恋ばかりだったりすると、彼氏がいて、うまく行っている、というイメージがほとんど描きにくくなります。

「今、隣に彼が座ってるってイメージできます?どんな感じ?」

えーっ、なんか変な感じ・・・。嫌じゃないけど、違和感ある・・・。

「彼と街を歩いてると思ってね。手をつないで。どんな気分だと思う?」

嬉しいような、恥ずかしいような。でも、やっぱり変な感じ。ありえないって思っちゃう。

「彼とちょっとおしゃれで夜景のきれいなレストランで食事。どんな気分になる?」

・・・。わかんない。想像もできない。自分じゃないみたい。

そんなカウンセリングを幾度となくしてきました。

いわゆる「彼氏が切れない」って人いますよね?彼女たちにとっては「彼ができることが問題なんじゃなくて、長続きしないことが問題なの」というかもしれませんが、ほんと、見事に常に彼がいる方もいます。

何が違うんだろう??って彼女たちを比較してみたところ、外見や性格などをトータルしてみれば、ほとんど違いはないんじゃないかな?という気がしてきたんです。

違いがあるとすれば、そのイメージ。

彼氏が切れない人は「できて当たり前」と思っています。
彼氏がいる状態が「ふつう」、いない状態は「異常」。

私たちの心や体は「異常」を感知すれば、それを「正常」に戻すべく“勝手に”努力する仕組みになっています。けがをして痛みがある状態は「異常」だから、それを健康な状態に戻すように自然治癒力が働きます。
心も同じなんですよね。

「彼氏がいない」という事象が「異常」であれば、「正常」である「彼氏がいる」状態を作り出そうと心が全力で動き始めるわけです。
だから、出会いもあるし、お付き合いができるわけです。

でも、その逆もあるわけです。恐ろしいことに・・・。
それは「彼がいない」という状態があなたにとって「正常」になってしまうこと。
だから、正常な状態を心はキープしようとしますから、なかなか出会いもありません。仮にうまく彼氏ができたとしても、それは「異常」な状態ですよね。だから、「異常」を修正しようとする心は、彼とうまく行かないように仕向けるかもしれません・・・。
恐ろしい計画です・・・。

これはいわゆる「自己イメージ/自己概念」の考え方なのですが、シンプルな見方をすれば、ほんと、こんな状態が成り立っているなあ、と感じられます。

だから、「彼氏がいない、というのが“異常”で、彼氏がいる、が“正常”な状態であることを、心にちゃんと教えてあげること」が大事ですよね。

でも、実際いないものはいないし・・・と思っちゃうかもしれませんが、そこは心のある作用に注目します。
それは「心は、実際に起きた出来事でも、想像上の出来事でも、感じていることを真実とみなす」性質です。

映画や夢に見たことを現実に起きたことのように感じてしまうことって経験ありませんか?

実際に恋をしていなくても、恋をしているような感覚を作り出すこと(まさに、想像であり、創造です)で、心に「彼がいて当然」と思い込ませることは可能なのです。

先の彼ができたら・・・という宿題は、そのイメージを作り上げる一つの方法です。
また、そのほかにもこんな課題を出すことも多いですね。

・男友達と1対1でデートをする。(あくまで友達。そして、1対1)
・街のカフェでヒューマンウォッチングをする。「どういう彼とお付き合いしたいか?」を道行く男性を見て考える。
・彼とデートしている気分で街を歩く(一人で)。だから、男の子が好きそうな店にも入ってみる。
・彼と行きたい店に一人で入ってみる。
・男の子向けファッションアイテムを揃える。女子目線ではなく、男子目線でOKな服を選ぶこと。

これらは実践編です。

恥ずかしかったり、勇気がいることも少なくないかもしれません。

もちろん、彼氏ができない理由に過去のトラウマがあって、なかなか恋がうまく行くイメージが掴めないことも少なくないと思うんですが、これらの課題は「男性に興味を持つ」ということだし、「男の人がそばにいることをリアルに感じる」ことです。

そうして、男性が近くにいるイメージから、お付き合いしているイメージまで、感覚的に作り出すことができれば、きっとそれが現実を引き寄せてくれることと思います。

だから、このイメージは、恥ずかしくても、ばかばかしくても、変な感じがしても、ぜひ、まじめに、全力でやってほしいな、と思います。きっとうまく行きますから。

「彼氏がなかなかできない」という方、ぜひ、お試しください。

ただし、今回の事例では外れてしまう方もいます。
「あたし、むしろ男らしくて、常に男の中で生活してるんだけど?」という方など。
そういう方は、むしろ「女子」としての自分を見つめ直すことが、恥ずかしいけれど大切なことかもしれません。知らず知らずのうちに「男」になってしまってると思うから。

また、ずっと彼氏がいたのに急にいなくなった場合の方も精査が必要かもしれません。

みなさん、全員に当てはまるわけではないかもしれませんが、「彼氏がいるイメージをリアルに想像し、感じてみる」は効果的な方法です。ぜひ、試していただけたらと思います。

もちろん、むなしくなったり、淋しくなったりする場合もあります。
そういうときはちょっと勇気を出して、さらにリアルなイメージを作り上げてみてください。
でも、リアルに感じれば感じるほど、わくわくして、夢心地になり、どきどきして、胸がじーんと熱くなってきます。
その感覚が作り出せたら、OK!!
その感覚こそが「彼氏がいるって、こんなにいい気分で、楽しくて、いいことなんだ!」と心にインプットしている証拠なのです!!

参考になりましたら幸いです!


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