あなたはどんな風に人を愛するの?(1/2)



ラブ・カウンセリング

失恋するとほんとうに心から自信を失いますよね。私はやっぱりダメなんだ、と思うこともあれば、ちゃんとできなかった自分を責めることもあるでしょう。
それで死にたくなったり、消えたくなったりすることもあれば、その痛みを忘れるために早速次の恋に走ることもあります。

しかし、深く傷ついて立ち直れないと思ったときでも、あなたの中には輝ける魅力は今も存在しています。
見えなくなることはあるけれど、なくなることはありません。
使わないことはあるかもしれないけれど、ずっとそこに魅力は存在しています。


そんな魅力のひとつが、愛情表現。
ほんとうに千差万別、様々な形で人は愛情を表現します。

以前、「愛情表現にはざっくり三種類があって、それは“視覚派”“聴覚派”“触覚派”なんです。」という話をご紹介しました。(2012/5/14彼の愛、受け取れていましたか? )

そのときは「彼の愛し方」に注目したのですが、今回は「私の愛し方」に意識を向けてみましょう。

もちろん、視覚・聴覚・触覚という分類でもいいのですが、もう少し“私オリジナル”の表現を探してみませんか?

日本人(と言っていいのか分かりませんが)に多いのが「忍耐」という形で愛を表現する方法。

「彼の気分を害さないように、嫌われないように、好かれるために」と言った受身の目的もあるのですが、それは“我慢”と言って、愛ではないんですね。
だから、「我慢」は愛の表現ではないのです。“犠牲”のひとつです。

しかし「忍耐」は愛の表現なのです!!
なんて言われると混乱しますよね。言葉の定義の問題なんです。

「我慢」というのは、自分の利益や怖れ・不安、罪悪感などネガティブな感情により自分の感情を押さえ込むことを言います。「したくないけど、仕方がないから、する」というニュアンスです。

「忍耐」というのは、ポジティブな目的があります。彼や私の幸せのためだったり、愛のためだったり。そのために、感情を一旦、横に置くことを「忍耐」と言います。

だから、同じ行動でも、あるときは「忍耐」で、あるときは「我慢」になります。

たとえば、「仕事で忙しい彼にしばらく会ってなくて寂しいな」と感じたときに、「でも、わがままを言って彼を困らせたら、きっと嫌われる。だから電話したいけどやめとく」は“我慢”。「でも、彼は彼で一生懸命頑張ってるんだから、私も頑張らなきゃね。だから、今日は電話するのやめとこう」は“忍耐”。

要は、ネガティブな理由や感情が沸き起こるのが“我慢”、ポジティブな気持ちでいられるのが“忍耐”。
だから、純度100%の忍耐ってのもなかなか難しくて、“忍耐が80%、我慢が20%”って行為もあるわけです。
そこでは“愛が80%、犠牲(恐れ)が20%”なんて言い換えることもできます。

そうすると「これは忍耐なの?我慢なの?」と考えちゃう方もいらっしゃるかもしれませんが、おそらく両方のミックスだと思っていいでしょう。
そして、ちゃんと自分の行為の中には愛が入っていることに気付いていただければOKです。量の多少は気にしなくて今は大丈夫ですから。

さて、言葉の説明はこれくらいにして、そんな“忍耐”という愛し方、とても多いですね。

「忙しい彼にあれやこれや言ったら、きっと迷惑をかけてしまうから、彼に余裕ができるまで待ってあげよう」
「本当はもっと言いたいことがあるけれど、彼もいっぱいいっぱいで余裕がないだろうし、無駄なケンカはしたくないから、ここはグッと堪えてみよう」

とはいえ、「でも、やっぱり寂しい!」とか「そうは言ってもやっぱりむかつく!!」という気持ちもありつつ、だから、“我慢”も多少は混じりつつも、”忍耐”で愛する方、少なくないと思うんですよね。

カウンセリングをしていると、女性たちの思いの深さや視野の広さに驚かされることが少なくありません。
「そこまで考えてくれてるの???」と驚くこともしばし。
「きっと彼はそんなあなたの思いを半分も受け取れないよね」という話をすることも少なくないんですね。

あなたは、恋や二人の関係を大切にするために、あなたがしていること、していたこと、たくさんありませんか?それがあなたなりの愛情表現なんです。

○仕事の人間関係で疲れていても、そんな顔見せて心配させたくないから「おつかれさま!仕事大変だったんでしょう?」って笑顔で言ってみたり、

○本当は不安でいっぱいなのに「今からどうしようか?たまにはちょっと贅沢してお寿司でも食べに行く?」って元気に振舞ったり、

○不満や言いたいことが溜まっているのに傷つけちゃいけないからと、どういう風に言えば伝わるのかを一生懸命考えたり、

○寂しくて本当は一緒にいたいのだけど、仕事や趣味を頑張ってる彼を応援しようとしてみたり。

我慢してる気持ちもあるけれど、頑張って愛そうとする姿はやはり美しいと思うし、それができるのはあなたの心の強さだと思うのです。

これらも全部、あなたの「愛し方」。だから、「あたしって偉いなあ!」と何度も何度も思って欲しいのです。
それだけ素晴らしいことを、あなたはしています。きっと。

残念ながら、鈍感な男子たちにその思いは意識レベルでは伝わっていないことも多いけれど、でも、その愛し方は彼の無意識を刺激しています。(特に近い距離になるとなおさらに)

だから、その愛し方に自信持ってOKなんです!ということを口をすっぱくしていいたいんです(^^)

では、今週はここまで!次週は他の愛し方にも注目してみたいと思います!


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