別れた後に気付いた元彼の魅力



ラブ・カウンセリング

「この人とはやっていけない」
「もっと好きな人が現れた」
「将来が見えない」

別れの理由は様々ですが、自分から別れを切り出すとしたら、それ相応の理由があり、いろいろと悩んだ結果だろうと思うんです。
もちろん、売り言葉に買い言葉で別れ話になってそのまま別れてしまったというケースもあろうかと思いますが、その場合でも、ケンカするだけの理由や衝突があったわけです。

ところが、別れて「すっきりしたわ~!」と意気揚々と次の恋に向かおうとした途端、元彼のいいところを思い出してしまったとしたら??

あるいは、元彼と別れて、新しい彼と付き合い始めた後、だんだん元彼のいいところが思い出され、同時に、今の彼に魅力を感じなくなったとしたら???

あなたはどうしますか?


実は、別れた後に魅力に気付いて彼の元に戻ったとしても、再び以前と同じように「やっぱりこの人とはやっていかれへん」となってしまうことも多いのです。

別れ話に発展しなくても、たとえば、「ずっと一緒にいるとケンカばかりするが、離れていると彼のいいところが見えて会いたくなる」ということも皆さん、経験したことありませんか?

これは心理的な距離に起因するものと考えていいと思うんです。

付き合っているとき、お互いの心理的な距離はとても近くなります。
近くなりすぎると「癒着」という状態になって、これ以上近づけないので、離れる方向に意識が向くようになります。
特にこうした癒着状態が長く続くと、ケンカが耐えなかったり、別れることしか考えられなかったり、浮気したくなったりすることも少なくありません。

そうすると、念願かなって(?)別れて心理的な距離が離れたとき、冷静に彼のことが見えてきて、魅力を再び感じ始めたりするのです。

また、マンネリという状態でも、やはり同じ様なことが起こります。
高学歴高収入、かつ、性格が明るく優しく、とても素敵で、ルックスだって完璧な彼とお付き合いしていても、変化が無ければ飽きてしまいます。「あんなに好きだった気持ちはどこへ行ったの?」と疑問に思うくらい、そんな素敵な彼に飽きてしまったりします。

そうして、別れてしまうと、後から「やっぱりあの人は素敵だった。なんで別れたんだろう?」と自分を責めたりするのです。

マンネリ状態(倦怠期)は、お互いの心理的な距離がずっと変わらない状態を指します。
どんな美しい景色も、毎日ずーっと見つめていたらいずれは飽きてしまうように、心理的な距離が変わらなければ、素敵な彼にも飽きてしまうのです。

だから、距離が離れると、感情が動き、今までは麻痺して見えなかった魅力に光が当たるようになるわけです。

(予防策)

そもそもこうなってしまわないためにはどうしたらいいのでしょう?
心理的な距離を常に動かし続けること、すなわち、お互いの関係性を変化させていくことであり、ということは、自分自身が成長し続けることですね。
もっと魅力的になるために、いい恋にするために、主体的に行動していくことです。

二人の関係性では「恥ずかしい」か「怖い」ことにチャレンジしていくといいですね。
「言ったら嫌われるんじゃないか。そんなことするの恥ずかしい。」
そういう感情が動くのは、あなたが変化しようとしている証です。

(対策)

別れたくなってしまったり、ケンカが絶えない状態になってしまったりしたとしたら、この気持ちが「今までの距離感を変えて、お互いに適切な距離を取ろうとしているサインなんだ」と気付くことが重要です。

多くの場合、ここでは「手放し」が効果的です。
彼に対して持っている「執着」「依存心」「自立心」「罪悪感」「無価値感」「無力感」などの不要な感情を手放していくのです。

しかし、長らく同じ状態に居続けると、変化することへの恐れが強く、どうしても、先延ばしにしてしまいがちなんです。
だから、「このまま行ったら遅かれ早かれ別れになる」と気付いていても、変えられなかったりするのです。

だから、とても勇気がいる選択ですね。
ただ、こうした二人の危機は、別れが求められているのではなく、次のステップに進みなさい、という合図であることも少なくないんですね。
まずは、前向きに次のステップへのプロセスを模索してみるといいと思います。

(本題)

まさに今回のテーマそのものですが、別れた後に魅力を感じてしまい、苦しくなったり、戻りたくなったら・・・。

でも、一旦ストップです。

安易に気持ちを伝えてよりを戻さないほうがいいケースがほとんどです。
というのも、お互いになんら変わっていない状態でやり直したとしたら、まさに元の状態(ケンカばかり、マンネリ、別れたい)に戻りやすいからです。

その魅力を感じ、しかも、他の女に取られてしまうような焦りや不安を感じ、いてもたってもいられなくなったりしたら・・。
でも、上記の理由から、敢えて、グッと堪えることをお勧めすることが多いですね。

実際に別れを選んだことは事実ですし、そこはうやむやにはできません(しないほうがいいです。相手の感情を考えても)。

振った立場ですと、なんとなく自分が主導権を握っていたものですから、安易に復縁を口に出しやすいんですね。
もちろん、逆に罪悪感に苛まれて自責の念にどっぷり浸かってしまうこともありますけれど。

だから、ちょっと時間を置くためにも、自分を見つめなおす時間を持ちたいのです。
なぜ、別れたくなるような状態になってしまったのか?
それを繰り返さないためにはどうしたらいいのか?

カウンセリングを受けてもいいし、心理学を学んでもいいし、そうした自分の心の癖(パターン)をいかに改善していくのか?が一番のポイントなのです。

これは同じ過ちを繰り返さないためにも大切なことですよね。

執着心や罪悪感が疼くかもしれませんが、まずは自分のことから、という意識ではじめてみませんか?

皆さんの参考になりましたら幸いです。


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