鳥かごの中からそろそろ彼を出してあげましょうか。



ラブ・カウンセリング

今日はいつもと少し違ったタッチでお届けします。敢えて、黒字のみにしています。
あまり考えずに読み流す漢字で目を通していただけるほうがいいかもしれません。
何となくハマった方は、幾度か読み直すと効果的ですね。


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例えば、自分に自信がなくていつかは捨てられるんじゃないか?という不安に苛まれていたり、不信感があって彼を信じ切れなかったり、1人になるのが怖かったり、様々な理由から私たちは相手をコントロールしたいという衝動に駆られます。

常に行動をチェックしたり、いつも一緒にいようとしたり、疑いの眼差しで観察したりして、彼を縛っていくわけですね。もちろん、それは口に出さなくて、心で思っていても同じことです。

そういう気持ちになってしまうことって誰でもあると思うんですよね。
そして、不安や怖れ、寂しさが強くなればなるほど、実行に移してしまい、まるで彼を鳥かごの中に閉じ込めてしまうような状態にしてしまいます。

鳥かごの中に彼を入れてしまうと、ひとまず安心はします。
だって彼は逃げていかないですからね。

でも、大きな問題が一つ。
彼は自分の意志でそこにいるのではなく、私が望んだからそこにいるわけで、だから、扉を開けたら逃げてしまう、という不安を常に抱えてしまうということ。

ますます監視を強化する必要を感じます。

でも、彼を逃がさないようにコントロールすればするほど、彼からの愛は感じられません。
彼がすごく愛してくれていたとしても、全然受け取れないんですね。
鳥かごの中の彼に愛されても、それは愛とは感じられないのです。

でも、案外、そういうときって「あなたは私を愛していない」と不満を持ちます。

もちろん、心のどこかでは分かっていますよね。「私が愛させていないんだ」と。

しかも、鳥かごの中の鳥とは親密感が感じられません。だから、いつまでたっても寂しいんです。

でも、ちょっと想像してくださいね。

もし、扉を開けて、その鳥を自由にしてあげたとしましょう。一旦は彼が大空を飛び回り、どこかに行ってしまうのかな?と思った瞬間、再び、あなたのかごに戻ってきたとしたら?
今度は、彼の意志を感じませんか?
そして、そこに「私を選んでくれた」という、彼の愛を感じませんか?

でも、戻ってきてくれるとはなかなか思えないでしょう?
かごの扉を開けたらきっと彼はもう二度と戻ってこないと。
その思いは、彼をコントロールしている(かごの中に閉じ込めている)罪悪感が強ければ強いほど大きくなります。

だから、なおさら、扉に頑丈な鍵をかけてしまうのです。

信頼が必要ですよね。彼を信頼すること。そして、自分を信頼すること。
そして、勇気を出して、その扉を開けること。
「自由にしていいよ」と彼に伝えること。
そして、その彼の行動や選択を支持すること。

ものすごく勇気の要ることです。
ものすごく怖いことです。

でも、もしかしたら、そういう時期に来ているのかもしれません。

もう彼をコントロールするにも限界が来ているし、彼もそこで窮屈そうにしています。
あなたの罪悪感もいっぱいいっぱいになっているし、お互いに虚しさに心が支配されていっています。

ここでは愛することも、愛されることもできないことに、気付いていますよね?

「手放し」とは、鳥かごから出して鳥を自由に飛ばせてあげること。

まずは、その「選択」をしてみませんか?


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