自分を見失った恋を失って。


ラブ・カウンセリング

もし、あなたの大好きな人が「俺、やっぱ明るい子が好きなんだよね」と言われたら、なかなか自分の中の暗い部分を出せず、無理に笑ってしまうことが多くなりませんか?

もし、あなたの大好きな彼が「お前を見ると、いつも安心するし、ホッとする」と言ってくれたら、その言葉に応えようと、しんどいときにも優しく振舞おうとしませんか?

あるいは、もし、「女はいつもかわいくしてなければならない」という観念が根付いているとしたら、少々虫の居所が悪い日があったとしても無理に笑顔を作ろうとしてしまうかもしれません。

それがあまりに“演技”であったとしたら、心はどんどん疲弊してしまうんです。


確かに「明るい部分」はあるかもしれないけれど、それ相当に「暗い私」だっているはずで、その自分はずーっと隠されてしまいます。

彼を喜ばせたい一心だったとしても、それだけではまた虚しいですよね。

私たちは彼から愛されるためによく犠牲をしてしまいます。無理をしてしまうわけですね。

カウンセリングでそんな話をお聞きしていて、その名演技のあまり、つい「女優ですね・・・」と言ってしまうこともあります。

このあたりのお話は以前『失うのが怖くて、自分を見失ってしまいました。』 でも紹介させて頂きました。

さて、そうして頑張った恋をすると、自分を見失ってしまいますね。
「あれ?私ってどんなだったっけ?」という迷宮にはまり込んでしまうのです。

でも、彼の愛情がふんだんに注がれている間は苦ではありません。

でも、彼の態度が変わり、自分の気持ちが変わり、そして、やがて別れが訪れたとき、何か自分自身がぽつんと取り残されたような感覚になるのです。

それは、ある種の虚脱感のようでもあり、燃え尽きて何もやる気がなくなってしまうような感覚でもあるでしょう。

皆さんも、そんな体験されたことないでしょうか?

そういう時、その虚しさを埋めるために何かをしてもより一層虚しくなるだけで、その穴が埋まるわけではありません。

また、そもそも無気力になってしまって何もやる気にならないかもしれませんよね。

そういう時は、何もしなくていいんです。
いや、むしろ、何かしちゃあ、いけないんです。

今のあなたには“自分を取り戻す時間”が必要です。
じーっとしていてもいいし、昔の友だちに会いに行ってもいいし、毎日をできるだけきちんと暮らすことでもいいし、とにかく背負ってた“偽りの自分”から脱却する時間が必要なんです。

あなたはその恋をしている間、別の人間を演じていたようなもの。
だから、その恋がクランクアップした後は、その役割を“抜く”ことが大事なんです。

だから、今、何かしようとすると、その演じていた頃の自分が出てきてしまうし、また、違う役割にはまろうとするかもしれないし、あんまりいいことないんです。

心は枯れていて、辛くて、寂しくて、虚しさでいっぱいかもしれないけれど、そんな中で少しずつ自分自身を取り戻して行きましょう。

そこで焦って何かで埋めようとすると、ますます自分を見失ってしまうでしょう。
自暴自棄ってそんな状態だと思うんですね。

悲しみの中にそっと自分を置いてあげるような感じでいると、心や体が勝手に元気になっていくのを観察できるかもしれません。
だんだん時間が経つに連れて、ちゃんとお腹が空くようになるし、気がつけば泣きながら眠っているし、周りの色がはっきりと見えてくるし。

自分を取り戻す方法というのは、自分をきちんと見つめてあげることなんですね。
何を感じているのか、どんな状態なのかをじっくり見つめるんです。つまり、ただ感じてるだけでいいんです。

そうすると、案外、自分の強さ、パワーに気付けることもあるでしょう。

どうも、いつも無理して自分を消してしまう癖があったのかもしれません。

カウンセリングで、一人旅を提案することが良くあります。
ふらっと一人で住み慣れた街を離れるんですね。週末だけでもいいです。
知らない土地に行くとやるべきことから解放されるから、つまり日常から少し距離を置けるから自分自身が際立つんです。そうして自分を自分に戻してあげるんです。

あとはやっぱり、その気持ちを誰かに話してみましょう。
こういうときは、ただ聴いてもらうのが理想的ですね。
話をすることで、やっぱり自分自身になれるから。気を使わない相手が居ればベストだけど。

そうして、徐々に輪郭がはっきりしてきて、ああ、私だな、と思えるときがやってきます。
そしたら、次はもっと楽しく、自然な恋ができるようになっているはず。
この失恋から学んだことはとても大きいということに、そのときに気付きます。

仕事や人間関係とか日常の流れに紛れてしまいそうだけれど、こんな辛い失恋した後は、敢えて、敢えて、自分を大事にする、そんなわがままを自分に許してあげて欲しいな、と思うのです。

 

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