Q&A「旦那様の不倫とその後の私の不倫。どうしていけばいいのでしょう?」



<ラブカウンセリング>
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(HNめいさんより)

私には結婚8年目になる旦那様と3人の子供がいます。

昨年3年にも渡る旦那様の不倫が発覚しました。
ちなみに世間からみて、オシドリ夫婦で、家族仲もよく、そんなに大きな問題はなかったように思います。ただ、旦那様の事業を手伝っているのですが、そのために私のことは、仕事のパートナーか秘書のように感じていたそうで、母のように包みこんでくれる彼女に惹かれたようです。
その時は色々ありましたが、一応元のさやに戻りました。
けれど、実はそのことを相談していた男性と私は付き合うようになりました。(もちろん旦那様は知りません)

旦那様は、その後も別れてなくて、嘘ついて旅行とかにも行ってたみたいで、それを知った時はやっぱりショックでした。
そして、彼と別れた上で、旦那様に正式に彼女と別れるように迫ったこともありました。
でも、その後別れたのかどうか、はっきりとは分かりません。
結局、私を女としてみてくれる彼とよりを戻してしまいました。

でも、やっぱり納得できないのです。同じ屋根の下で暮らしているのに、家族としてしかみてくれていないのは辛いです。
仲良しは仲良しですが、身体の関係は私とはもてなくなったみたいです。
あんなに確信をもって結婚したのに。元々好きだったのかどうかすら、分からなくなりました。

結婚ってみんなそんなものなのでしょうか?

旦那様はただの家族、仕事のパートナーと割り切って、彼と思う存分ラブラブした方がいいのかも…と思いつつ、こういう夫婦関係に陥ってしまったことが、やりきれません(>_<) どうすれば、旦那様と割り切って付き合うことができますか? 彼は、私を支えてくれ、理解してくれ、求めてくれる人で、大切にしたいと思っていますが、このままでは、彼への気持ちも中途半端なままです。 *・*・*・*・*・*・*・*・*


ご相談ありがとうございます。
このお話について、自由にしゃべっていいと言われたら、2時間の面談カウンセリング枠は優に飛び出す自信あります!ので、短く纏めることがほんと難しかったです。

> 結婚ってみんなそんなものなのでしょうか?

したり顔をして「夫婦ってそういうもんだよ。どの家庭でも似たようなもんさ」と語る人はゴマンといそうな気がします(笑)

でも、めいさんにとっては「違うだろ」と感じられるのでしょう。
こうしてメッセージを送ってくださるわけですから。

私も「そんなものじゃないよ」と思います。
確かに崩壊していく夫婦もたくさんありますし、私はそういうカップルもかなり目にしていますけれど、でも、その逆のカップルもたくさん見ています。

この問題を乗り越えると、間違いなくお二人の関係は過去最高を記録するくらい素晴らしいものになります。

「結婚して10年になるけれど、今が一番幸せ」と2年後にはおっしゃってるかもしれません。

それは、可能なことなんです。

今回の浮気問題。

見た目は仲良くて、何の問題もなさそうな夫婦だったわけですから、晴天の霹靂かつ、非常にショックを受けられたことと思います。
3年もですからね・・・。

ご主人に対して怒りや悲しみ、絶望などを深く感じたと同時に、自分を責めませんでしたか?ひどく。

文面から察するに、だいぶ、自立的な生き方をされてきたようです。
もともと頑張り屋な上に、ちょっと無理しちゃうところもありそうです。

人に頼るのは・・ちょっと苦手なほうなのかな?
自分のことを弱いと思ってしまってませんでしょうか?ほんとは強いのに。
でも、そんな自分も嫌いなのかもしれません。

自分を愛してあげることも、今回の問題がもたらしてくれた恩恵になるかもしれません。
もっと、楽に、幸せになっていいんだ、と感じられたらいいかな・・・。

もう罪を重ねるのはやめて、自分を楽にしてあげましょう、愛してあげましょう、なんて声をかけてあげたくなります。

理解して、女としてみてくれている彼。とても貴重かつ大切な存在で、自分が女であることを思い出させてくれたり、その喜びを感じさせてくれるものだと思います。

でも、正直、一緒にいても苦しいときも多いのではないでしょうか?

さて、旦那のこと、その彼女のこと、彼のこと、家族のこと、子どものこと、仕事のこと、あれこれと考えると、非常にややこしくなってしまいます。

こういうときは、案外シンプルなもんなんです。

それは「あたしの本音に沿って生きる」という選択をすること。
“私の本音”にこだわるんです。
誰かに合わせるとか、頭で考えるとか、そういうのではなく。

少なくても、この一連のプロセスで分かったことがいくつかあります。

1.私にとって家族の絆、つながりはとても大切なものであること。
2.子どもを育てている母であったとしても、女として愛されたいということ。

1についてはご主人が、2については彼が満たしてくれているので、非常に迷うわけです。

だから、「旦那と彼を足した人が欲しい!」と思いませんか?(足して2で割らないところがポイントです。笑)

だから、まずはそれを望みましょう。

欲しい!と天に向かって叫ぶ勢いで。(街中でやると怪しい人に間違われます)

可能性としては、3つありますよね。

1.旦那が成長する
2.彼が成長する
3.そんな人が新たに現れる。

その選択は天にお任せしましょう。めいさんはただ、欲しいと望むだけ。
いや、そんなパートナーを手に入れる!と決めるだけです。

・・・・。

で、お気づきでしょうか?

実は、ご主人にも、彼にも、めいさんは満足されていないんです。

つまり、どっちと付き合っても、十分ではなく、イマイチ、なんです。今はね。

彼やご主人にとっても失礼なこと、え?そんな傲慢なこと、などと思われるかもしれませんが、とても重要なことなんです。

つい、こういう問題では、ご主人や彼に対して、加害者・被害者の立場に陥りがちです。
被害者は加害者を責め、、加害者は自分を責めて被害者に補償行為を繰り返します。
終わりはありません。

でも、加害者・被害者の意識を一旦横において見れば、めいさんは、ご主人にも彼にも満足しないことが言えるのではないでしょうか。

だから、選べないんですね。
だから、中途半端と感じるんですね。

私の気持ちが曖昧だから。

ご主人に対してはまた裏切られるのが怖かったり、女としてみてくれなかったり。
彼に対しては離婚してまで一緒になるのは・・・と迷いがあったり。

二人とも100点満点ではないんです。

だからこそ、私の気持ち。
まず真っ先に“私の気持ち”を決めるんです。そこで他力本願は辛いところ。
彼の態度、ご主人の態度で決めるのではなく、自分自身が悩んで悩んで決めてください。
(もちろん、そのお手伝いを私たちとか、他の誰かに依頼するのは素晴らしいことです。最後に決めるのが自分、ということね)

その鍵は「私は誰を愛したいんだろう?」

過去のことはひとまず横において、その上で、「誰もが不完全な存在なのだけれど、誰を愛したいんだろう?」をじっくり見極めていきましょう。

その答えは既に出ているようにも思えるのですが、でも、やはり自分できちんと覚悟して決めることが大事ですよね。

そして、選んだら、後を振り返る必要はありません。

そのとき、めいさんは「私が選んだ、本気で選んだ」という確信、すなわち、腹を括ってる状態なので、迷いがやってきても、再び選びなおすことが出来るんです。

これをコミットメントと言います。
腹が括れれば、迷いは去るでしょう。自分を変えていくことも、彼を手放すことも、夫と向き合い、愛を贈ることも、何でもできるようになっていきます。

だから、「私が決めること」と思い、この問題と向き合っていきましょう。

この問題をきっかけに大きく人生を輝かせられますように・・・参考になりましたら幸いです。

※コミットメントについては↓の心理学講座 も参考にしてくださいませ。
Lecture.59 変われない私~頑固さとコミットメントの心理学~
Lecture.398-1 アカウンタビリティ(責任の概念)(1)~アカウンタビリティとは?~


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