[193]将来結婚したら、夫に家事を全部押し付けられるのではないか、と不安になります



<リクエスト>

こんにちは。いつも楽しくブログを拝読しています。このテーマはまさに今の自分の為のものだ!と思うようなタイムリーな記事があって、とっても助かっています。

将来結婚したら、夫に家事を全部押し付けられるのではないか、と不安になります。現在結婚の予定はありませんが、元彼との付き合いの中でも、破れた服の繕い一つでも、やってあげたらいわゆる「女の役割」(と見なされているもの)は自分独りで負わなければいけなくなるのでは、と思うと躊躇していました。料理始め家事全般は得意な方なのですが……

家庭で父や兄が家事一切をやらず、私は女だからと手伝うことに不公平感を感じていたことが原因だと思います。与える喜びが無く、一方的に搾取される気がしてしまうのです。何でもしてあげればいいとは思いませんが、どうしたら不安から開放されるでしょうか?

(ネコネコさん)


<根本からの回答>

「ご飯を作ってあげたいな」と思える人と出会える自分になりましょう!

いつもありがとうございます(^^)

育った家庭で「家事は女のもの」という風潮が強く、そこで不公平感を感じていたとしたら、やはり、自分が持つ家庭にも不安を覚えるものですよね。
ましてや、“なぜか、父や兄と同じタイプの人とお付き合いし易い”という傾向を私たちは持っていますので、なおさら、怖くなってしまうかもしれません。

だから、その幼少の頃からの「心の癖(パターン)」を手放していくことが一つの目標となるのではないでしょうか?

どうやって?という話は、一旦横に置きまして、まずは、その「心の癖」を見ていくことにしましょうね。

ネコネコさんの家庭において「女がやるべし」となっているもの、どんなものがありましたか?
家事全般、繕い物のほかは何かありましたか?

その一つ一つにどんな“感情”を感じるのかチェックしてみましょう。
うんざりしたり、怒りを感じたり、理不尽さを感じたり・・・。

一方で、「男の仕事」なるものはどうだったのでしょうか?
例えば、稼ぐのは男の役目、とか、車の運転は父の役目、とか、決まっているものはありませんでしたか?

同じように、その一つ一つに感じる“感情”をチェックしてみましょう。
感謝の気持ちは出てくるでしょうか。それとも「当然」という感じでしょうか。

「女がやるべし」で不公平感を感じることがあったとして、でも、「男がやるべし」については“当然”のように思ってしまっていることがないかをチェックしてみましょう。不満が強くなると、盲点が増えてしまうんですね。

「男と女の対立」模様が展開されると、自分がやることには「不満」を感じ、相手がやることには「感謝が無い」という状態がよく起こります。
これは一種の“戦争状態”といえるのですが、こういうパターンがあると、パートナーに対しても、暗黙の“要求”をしてしまうようになりやすいんです。

また、「家事を押し付けられたくない」とネコネコさんが思う分だけ、「家事は分担ね」というルールを作って、それをパートナーに押し付けてしまう、ということも起こりがちですよね。

そこにもルールはあれども、愛はないわけで、やがては疲弊してしまいます。

例えば、夫婦においては、家事はどっちがやってもいいんですよね。
そして、理想を言えば、ネコネコさんが「この人のために料理を作ってあげたい、繕い物もアイロンがけもしてあがたい」と思える人と出会うことだと思うのです。
せっかく得意なんですからもったいないですよね。

ルールを作ってしまうと、その時点からお互いを縛ってしまいますね。
だから、ある程度の自由度は必要だと思うんです。

その上で、コミュニケーションです。
例えば、結婚を意識した相手が現れたとき「実は、小さいころ家庭がそういう状態だったので、家事全般を丸投げされたら凄く辛くなる」という話を幾度と無くしておくといいでしょう。
そのときの彼の反応や姿勢がもし好意的なものだとしたら、ますます愛情が深まります。

また、そういうコミュニケーションができる相手じゃないと辛いですよね。

もちろん、「そうは言っても結婚したら相手は変わるし」と不安になるかもしれませんが、だからこそ、愛情が必要なんです!
この人のために頑張りたい!と思える相手。

そうすると、お父さんやお兄さんが、そういう方だったからこそ、きちんと相手を見て、自分が選ぶ、という意識が持ちやすいと思うんですね。

さて、その育った家庭で培ったパターンを手放すアプローチですが、これはひとえに、如何にお父さん、お兄さんを許すのか、そして、お母さんを許すのか、というところにかかってくるでしょう。

搾取される、奪われる、という感覚は、幼少の頃からの痛みがそうさせたものだと思います。だいぶ、犠牲をしたり、頑張ってきたりしたんだろうと思うんです。
お母さんのことが書かれていませんでしたが、お母さんの姿もまた印象に残っているだろうと思われます。

そこで、その痛みと向き合っていき、そこで辛い思いをした「昔の自分」を慰めてあげると効果的かもしれません。
例えば、昔、一番辛かったときの自分にタイムマシーンに乗って会いに行くとしたら、何て声をかけてあげたいでしょうか?どういう風に慰めてあげたいでしょうか?

心のわだかまりを取り除いていくと、お父さんや男性に対する印象も少しずつ変わって行きます。
そうすると男性と知り合っても、その恐怖心から抜け出せるかな?と思うのです。

参考になりましたら幸いです。

=今日のミニレッスン=

こんな男に出会いたい、というリストを作ってみましょう。
ただし、「~でない人」「~しない人」という“not”文は作らないようにしてくださいね。

男と女の心理学

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