こんにちは。カウンセリングサービス の根本裕幸 です。いつもありがとうございます。
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さて、今週末(11/1)は東京で心理学ワークショップ を五反田・ゆうぽうとで開催します!
13:30-『自分史を作って、心のパターンを発見しようセミナー』 (PC) (携帯)
18:30-『あなたは女王様タイプ?それとも王子様?~心理テストで作る自分の取扱説明書~』 (PC) (携帯)
先週大阪で開催しまして、皆さん、がっつりと取り組んでいらっしゃいました。
自分史を作るのは、『自分の人生を振り返る』ことや『隠れたパターンに気付く』というものもありますが、自分と言う人間を客観的に見ることで『誇り』をもてるようになったり、『いとおしさ』を感じられるようになったり、いわば、自己承認、自己愛のためのツールとして使えると思っているからなんです。
そんな体験をしに、ぜひ、いらっしゃいませんか?
また、夜の部は「自分を知る」ということを、心理テストを通じて経験できます。
でも、心理テストも一つの道具。それはきっかけの一つなんですね。
それをベースにどうしていったらいいのか?どんな目標を持ったらいいのか?自分をどう扱ったら幸せになれるのか?を学んでいただけたら、と思うのです。
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お待たせしました。ここからが本題なのです・・・。
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好きになればなるほど、失うのは怖くなりますよね。
いけないことと分かっていても、ずーっと側において、束縛してしまいたくなるかもしれません。
(因みに、あなたを束縛する彼氏がいたとすると、彼はあなたを失うのが怖いのですね)
それだけ好きになれることは素晴らしくいいことなのですが・・・
でも、失うことを恐れるあまり、自分自身のことも見失ってしまうことがあります。
例えば・・・。
レストランで食事中。彼が「ねえ、やっぱり女の子なんだから料理くらいはできないとね」とフォークでパスタを絡めながら言いました。
ドキッとするんです。だって、料理は苦手だから。
しなきゃいけないって分かっているんだけど、何か気の進まないテーマ。
しかも、意外にも彼が料理得意なことが、このあいだ彼の部屋に遊びに行ったときに分かってしまって、ますます焦ってどうしようと思う今日この頃。
私は両親が仲悪かったし、私もお母さんとの関係があんまり良くなくて、それで、料理をするのはなぜか惨めと言うか、屈辱的と言うか、抵抗感がありありなのです。
でも、彼のその言葉で、こう思ってしまいました。
「料理できないと、嫌われてしまう」と。
だから、彼のそのセリフにこう答えたんです。
「そりゃあね、やっぱり女の子なんだからね。料理は基本だと私も思うよ」
彼、その言葉に乗ってきて、「だろ?やっぱりそうだよな。俺も料理好きだしな。お互い料理できた方が子どもできたときや病気のときのも役立つだろ?」と。
あ、ちゃんと将来のことも考えてくれてるんだ・・・いい加減だと思ったけど、意外・・・そう思う一方で、冷や汗もまた出てきます。
墓穴を掘ってしまった・・・(汗)
もう取り返しはつきません。
そして、彼のそんないい面を見た後は、ますます失いたくない気持ちは募っていくのです。
プレッシャーは甚大です。
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「失いたくない」という心理の裏側には、「きっといつかは失うに決まっている」という心理的な“ルール”が隠れています。
これは両親との関係で育まれたネガティブなパターンで、何かの機会に「私はそんなに愛されていない」と気付いて、凄くショックだった経験がベースになっています。(もちろん、そんな記憶はないことが多いです。覚えていたくもないですし)
「失いたくない」とすれば、全ての行動は「これをしたら嫌われないか?」「これをしなかったら嫌われないか?」という、怖れや不安に基づく選択になります。
「したい」から「する」のではなく、「怖い」から「する」ことになるのです。
それでは上達も、継続も、しませんよね。
そればかりか、そうさせている相手(今回の例ならば彼氏)に対する恨み辛み、憎しみなどの感情も募っていきます。もちろん、自己嫌悪もさらに強くなります。
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その結果、本当に失ってしまったら・・・
後悔と自己嫌悪ばかりが強くなって、ほんとうにボロボロになります。
そういう失恋をして半年経つのに、まだ全然立ち直れない・・・そんな女性にお会いすることも少なくありません。
もちろん、半年どころか、年単位になってることもしばし。
失恋を引きずるのは、自分らしさを見失った度合いに比例するといってもいいくらい。
失うのが怖くて犠牲したり、我慢したりした分、引きずる期間が長くなるのです。
もちろん、失わなかったらハッピーか?といえば、そうではありませんよね?
ずっと演じ続けなければいけなくなります。それもまた絶望を感じるほどに苦しいこと。
自分で自分の首を絞めてしまうかのように。
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まずは、自分を取り戻しましょう。
例えばね、手を開いてみてください。
それは自分の手、ですよね。
右手で、左手を握ってみてください。
少し強めに。
左手さん、しっかり握られた感じ、するでしょう?
今、その左手の感じ、あなた自身の感覚ですよね?
そう、それが自分自身である感覚なのです。
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ん???わけ分からないこと、言ってます?
自分を見失う、ということは、その左手に感じる圧力が、実感できないことを言うのです。
だから、まずは、その感覚からゆっくり取り戻していきます。
「今、何が飲みたいですか?何が食べたいですか?」
別に病気の人を相手にしているわけではありませんよ。普通に働いている女の子です。
彼にしてあげたかったこと、どんなことがありました?
彼の前で、殺してしまった自分は、どんな自分だったんでしょう?
もし、嫌われないと分かっていたら、何をしてましたか?
彼に言えなかった、わがまま、どんなのがありますか?
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失恋の後、引きずっている彼女に、そういうちょっと酷な質問を投げかけます。
涙を流しながら、後悔しながら、自分を責めながら、答えを返してくださいます。
それらを全部聞きながら、最後にこう伝えるんです。
「その全てを与えられる女性に、成長する機会が、彼から与えられた、と思ってください」
それは、地に足が着いた状態。
「私」を常に意識できてる状態。
それは自信がある状態。自分のことをちゃんと認められている状態。
だから、まずは「私」に注目していきます。「彼」の話はほとんどしません。
そして、「私」の後に、「彼」なんです。
優先順位の入れ替え。
1.彼、2.私、ではなく、1.私、2.彼に。
その結果、あなたは選択できるようになります。
「私の気持ちは○○だけど、彼が△△を望むならば、今回はそれでいいよ」という風に。
あるいは、
「私は今日は○○な気分だから、△△は我慢してくれない?こんど埋め合わせするからさ」
という風に。
自由なんですね。
心当たりある方はまずは「今日のお昼は何を食べたいか?」って自分に聞いてみるところから。
「今日のお茶は何にしよう」と悩むところから。
そこから少しずつ広げていきましょう。