なんで遊ばれちゃうんでしょう?(2)



ラブ・カウンセリング

さて、今週は実はよくお伺いするパターン、自立系を紹介したいと思います。

○自立系

『プライドが高く、男性とつい張り合ってしまう。』

意外に多いんですよね。

プライドが高い分、自分でも何とかしようとしますから、かなりボロボロになっていることも少なくないかもしれません。

自分の弱さを認められない(認めるのが嫌=認めるのが怖い)というところがネックになっていることもよくあります。強がってしまうんですね。


もともと『男性に負けたくない、舐められたくない、バカにされたくない』という思いが強く、そこにプライドを刺激されるようなことを言われると、ぼっと情熱に火がついて、『何としてでも見返してやりたい、ぎゃふんと言わせたい』という衝動に駆られます。

そういう彼は、軟弱、かつ、いい加減、うそつきなタイプだったりして、その言動で「私がなんでこんな奴に・・・」と悔しい思いを刺激されたりするわけです。

そうして彼の術中に見事にはまってしまうのです。(彼としては無意識なことも多いですよ)

また、誠実でまじめで、やさしく、温和で私の言うことは何でも聞いてくれる・・・そんなタイプの彼が、エッチした途端つめたくなったり、徐々に距離を開けられたりすると、まるで飼い犬に腕を噛まれたかのごとくプライドが傷つき、怒り、意地になってしまうこともあるのです。

もちろん、自立的で頼りになる男性が相手だと、心のどこかで競争心が煽られますから、つい、へんな“やる気”になってしまうこともあります。もちろん、彼も競争心旺盛だったりして、そうすると、恋愛というよりも、戦闘モードになり、戦略・テクニックなどの頭脳戦のほか、何とかしてやろうとコントロールも働くものの、なかなか思い通りに進まなくてイライラギスギスしやすくなります。

“むかつく”“悔しい”“惨め”“思い通りにならない”といった、ネガティブだけどインパクトの強い感情は、とても刺激的。だから、そうした感情を煽られると、その人のことが気になって仕方がなくなるんですね。

そうすると、感情が動いたことで、あなたはその人のことを必要以上に意識するようになります。(吊り橋効果とも言います)

その感覚は、誰かを好きになったときと似てるんです。

それ故に、「あんな奴・・・」とむかついていた人のことが、気付いたらどうしようもなく好きになっていた、なんてことが起こりうるのです。

これは潜在的には男性との競争心があり、女子校育ちの方にも多いパターンです。

「男なんて」と張り合おうとすると、この罠にはまってしまったりしますね。

表ではバリバリと仕事をこなすキャリアウーマンだったり、凛として後輩の憧れの的だったり、美人で常に周りからちやほやされてきたり、自分を強く見せなきゃいけない方は要注意です。

ただ、こうしたプライドが高い女性の中には、心のどこかに自己破壊願望があり、こういう恋にはまることによって、それを満たしている場合もあります。

カウンセリングでお会いした際に「なかなか羽目を外せないんです」とおっしゃる方も多く、どこかで自分の生き方に窮屈さを感じていらっしゃるのかもしれません。

だから、遊ばれるような恋を無意識に選び、その自堕落な欲求を満たしていることもあるのです。もちろん、そんな意識はないかもしれませんが。

また、男性と競争してしまう女性の中には、自分自身の女性性を否定して男性になろうとする(男性にならなければいけない)という観念を持っている場合もあります。

そうすると、遊ばれる経験は、まさに女性性を傷つける(否定する)ことになり、男性性を相対的に高めることができます。

これも無意識の欲求なのですが、もし、あなたが自分の性を否定しているようなところがあったり、両親との関係で十分に女の子として生きられなかった場合は、このケースも大いにありうるのです。

(失恋クリニックからの処方箋)

競争を手放すために、また、女性性を許すために、“白旗”を振りましょう。

負けを認めるのは勇気ある選択、一歩です。それによってあなたはもっと自由を感じられるでしょう。

もちろん、負けを認める=男性が勝ち、ではありません。

勝ち負けではありませんから、競争をやめる目的で白旗なんです。

そして、女性としての自分をもっと愛してあげようと思ってみてください。

自分に厳しくするのではなく、もう少し、優しさを与えてあげましょう。

きっとあなたの中には素晴らしく、輝かしい女性性が眠っているはず。

それを解放してあげることで、さらに素晴らしい自分へと成長できますよ!

さて、来週は「癒着系」「無自覚系」の2つを纏めてご紹介。お楽しみに!


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