[173]好きなのに離れたくなったり、嫌いになりたくなったりするのです。



<リクエスト>

こんにちは。
似たような事例が見つからなかったので、質問させてください。

付き合っている彼がいるのですが、時々無性に離れたくなったり、嫌いになりたくなったりしてしまいます。
彼のことはとても好きだし、もっと大切にしたい気持ちはあるのですが、どうしてこう思うのか分かりません。

なんでも話し合ってる彼ですが、こればかりは傷つけてしまうので、言えずにいます。

私は彼の事が嫌いなんでしょうか?
別れたいのでしょうか?

(めぐさん)


<根本からの回答>

自分の「好き」を信じてあげると、乗り越えられるでしょう!

好きなのに離れたくなったり、嫌いになりたくなったりすることって、他の皆さんも経験ないでしょうか?

色んなケースがあるので、ざっと思いつくままにご紹介したいと思います。

一つは「これ以上好きになるのが怖い」とか「これ以上幸せを感じるのが怖い」と気持ちにブレーキをかけるときです。
これは潜在的な『傷つく怖れ』で、「もしこれ以上好きになって彼なしでは生きていけなくなったら困る」という感覚を伴います。

この場合は、その怖れを乗り越えて、さらに一歩踏み込むと、さらに素晴らしいパートナーシップの恩恵を受け入れることができます。

それから、「我慢している感情があって、それが爆発しそうなとき」というのもあります。
気を使う人、我慢しぃな人、嫌われるのが怖くて顔色伺っちゃう人、に多いかも。

爆発して彼に嫌われる(あるいは自分のことがもっと嫌いになる)ならば、その前に距離を取っておこう、という心理で、自分の感情ときちんと向き合ってあげることが大切です。

さらには「私の間合いには他人は入れねーぜ」という“パーソナルスペース”に関する問題という可能性もあります。
近い距離で傷ついた経験があると、“親密感”が信じられず、人との近い距離が怖くなります。また傷つくんじゃないか、また傷つけられるんじゃないか、と言う風に。
いわば、「小骨が喉に刺さって酷い経験をして以来、魚が食べられなくなってしまった」みたいな感じですね。

この場合には、まだ潜在意識の中に痛みがあるということなので、それと向き合い、解放し、癒してあげると良いでしょう。

そして、「本当は嫌いなんだけど、一人になるのが怖く付き合ってる」なんてケースもありますね。
めぐさんはこれを危惧されてるんですよね。

ただ、これは犠牲的な面が強くなるので、付き合っていてもあまり楽しみは感じられません。特にキスやセックスなどのスキンシップが無性に嫌になってくると思います。

この場合は、お互いこのままでは幸せではないですから、別れるなり、感じ方を変えるなりしたいところですね。

まだまだあります。ちょっと深いレベルの話。
女性性に関する問題なのですが、自分自身の女性性を嫌っていると、異性がより近い距離に入ってくると「女性性への嫌悪感」を彼に投影して、彼のことが気持ち悪くなったりするんですね。
これはセックスに嫌悪感をもつ方が多いのですが、自分が女性であることを受け入れ、許すことがテーマになります。

同じく深いレベルで言えば、両親の夫婦関係がどうだったのか?も影響を与えていることがあります。結婚していたり、それに近い距離感にあるカップルがなりやすいのですが、両親の夫婦仲があまり良くないと、自分がそうなるんじゃないか、あるいは相手が自分を傷つけるんじゃないか、との怖れが出てくることもあります。
これは内面的な両親からの影響を取り除くべく、癒してあげるといいでしょうね。

・・・とまあ、ざっと書いてみたのですが・・・いかがでしょうか。
一つの要因ではなく、複数のものが絡んでいるかと思いますし、また、実はこれだけじゃなくて、めぐさん自身に固有の要因というのも入ってきます。

でも、「好き」という気持ちがあり、「もっと大切にしたい」という気持ちがあるのであれば、それを無碍にするのはもったいないですよね。

きっとこの感覚を越えれば、さらに素晴らしいパートナーシップがやってくるはず。
だから、ぜひ、向き合い、そして、乗り越えていきましょうね!

機会があればカウンセリングやセミナーも活用してみてくださいね。

お役に立てば幸いです。
ありがとうございました。

=今日のミニレッスン=

私の「好き」に自信を持つ。

男と女の心理学


あわせて読みたい