<リクエスト>
根本さん、いつもブログやコラムでお世話になってます。
最近になって、取り上げてほしいと思ってたことがあり、サイトに問い合わせようとしていたところだったので、こんな機会をいただき感謝しています!!最近ツいてるが口癖になったからなのか、ツいてる気がします(笑)
私は今旦那から(性格の不一致から)離婚したいと言われています。私は離婚は承諾してはいません。お互い自分勝手なところがあったので、お互いに反省しやり直したいと思っています。
そこで質問なんですが、よく「執着を手放す」っていいますよね。それは理解しているつもりです。でも私が旦那の「妻」の座に居座ることも執着なんじゃ・・・と思ったりするんです。
どこまでが執着なのかわからなくなってきたんです。
お時間がありましたら、取り上げていただけたらうれしいです。
体に気をつけてお仕事してくださいね
ありがとうございました
(やまさん)
<根本からの回答>
「執着」しているとき、というのは、「選択」のない状態のこと。
やまさん、ツイてますね~(^^)
おっしゃるように、「離婚したい」と言ってる旦那に対して、妻の座に執着してしまうこともありますよね。
でも、じゃあ、素直に手放して離婚しようか?というのも、また、後悔して引きずってしまいそうですよね。
さて、理想論ではありますけれど、執着を手放してる状態というのは、
「私は彼の妻であることを選択しているが、妻の座に誰が座るかどうかは彼に委ねている状態」
なのです。
なんて、理屈っぽいんでしょう???(笑)
やまさんのような状態の方に、こんなセッションをすることがあります。
(グループセラピーのロールプレイや、面談のイメージワークで)
1.ご主人(イメージの中の、あるいは、ご主人と見立てたボランティアの人)に、まずは近づきます。感謝の気持ち、言いたいけれど言えなかったことなど、感情を開きながら近づいてもらいます。
2.そして、旦那さんに向かって「あなたはもう自由です」と伝えて、一歩ずつ、距離を開けるんです。
3.そして、ある程度離れたところで、彼に再びこう伝えます。「私はここに居て、あなたを選んでいます。あなたの選択は、あなたに委ねます」
もちろん、こんな機械的なアプローチではなく、もっと、感情を掘り下げて行うので、淡々と進むことはありませんけれど、でも、これは代表的な“手放し”のセッションです。
「執着」というのは選択がない状態で、「彼の妻は私しかいない」「私の夫は彼しかいない」という限定的な、追い詰められた気持ちになることが多いんですね。
一方、それを手放している状態というのは、よりフラットで、お互いをもう一度選択しなおそうという姿勢を表します。
ほんとうは夫婦というのは、常にこの状態でいたいものなんですが(すなわち、お互いをお互いが常に選び続けている状態)、なかなかそうは行かず、つい、癒着したり、離れすぎて会話がなくなったりしてしまうもの。
そういう意味では、やまさんにとって大切なことは、
1.夫を手放す
2.夫をパートナーとして選ぶのか、私も選択する。
3.彼に選択を委ねる
という3つのプロセスになりますね。
で、最大のポイントは「2」。
私も改めて選びなおすんです。
究極としては、「今もし私が独身だったとしたら、やはりもう一度彼を選ぶだろうか?」というところです。
執着が強いときは、「もちろん!彼しかいないから」と限定的な気持ちになります。
それは苦しい気持ちがするので、すぐに分かります。
(とはいえ、全く執着のない状態も奇跡みたいなものなので、あまりナーバスになる必要はありませんよ!)
でも、冷静に自分を見つめなおしたときに、改めて、彼を選べるかどうか?実のところは、微妙なところも多いんですよね。
よって、こうした「離婚問題」というのは、改めてお互いを見つめなおし、選びなおす、「再選択の問題」として見ることができるんです。
お互いの絆をもう一度深め、さらに信頼しあった関係になるための試練と言えますね。
だから、離婚問題を乗り越えた夫婦というのは、今までのマンネリ・倦怠期を越えて、もう一度、ロマンスや安らぎ、深いつながりを実感できることが少なくないんですよ。
#ちなみに、この機会に自分の心を総ざらいして、もっと素敵な女性になるために、何が必要か???を見つめなおしてみるのも素敵なチャレンジになりますね!(執着を手放すにもおススメなアプローチです!)
=お勧め!エクササイズ=
【パートナーがいらっしゃる方へ】
パートナーに「あなたを改めてパートナーとして選びなおします」と宣言してみましょう。
【パートナーがいらっしゃらない方へ】
「素敵で、対等なパートナーを受け取ります」と宣言してみましょう。