[113]婚約者がいるのに、なくてはならない異性の友人が結婚すると聞いて、素直に喜べない自分がいます。



<リクエスト>

こんにちは。現在婚約者がいます。6年前、お互い思いあっていた人(Bさん)と、家同士の思想の違いからお付き合いしなかったことがありました。その後は友人として付き合いを続けており、自分にとってはなくてはならない人です。似たような傷があるためか感性が似ていて、お互い相手がいなかったらもう一度一緒にやっていく道を探せたかもね~と冗談で言い合うくらいです。(現在Bさんは家とその思想から縁を切っています)その人が来年結婚して引っ越すことになり、なぜか動揺しています。
今の婚約者との結婚(もしくは結婚自体)に不安を感じているのか、なんでも理解してくれているBさんとの関係に未練があるのか、自分と似ているBさんが一人で幸せになってしまうのが心細いのかわかりません。とにかくBさんの人生から自分がいなくなってしまうようでとても寂しく、笑顔で祝福できない自分がいます。どうしたらBさんの幸せを喜んで祝福できるでしょうか。不完全燃焼に終わった恋の気持ちの整理の仕方をアドバイスお願いします。

(橙さん)


<根本からの回答>

パートナー(婚約者の彼)を改めて、再選択するときがやってきました!

橙さんにとってはBさんというのは、心の支えといいますか、きれいな言い方をすれば、心の恋人だったんだろうと思うんですね。
その人が他の人と結婚するとなれば、今までと同じような“存在”を感じることは難しくなると思うんです。

それはふつうに異性の友人が結婚する際も同じで、「今までどおり遊んでね」と言ってもらったとしても、相手のパートナーの手前、そうはなかなか割り切れないものです。
それがお互い思いあっていたり、感性が近かったりする相手だったらなおさらです。

素直に喜べ、という方が無理な相談ですよね。

でも、そこでは運命の選択なんです。
彼のことを本当に大切にしたいと思えば、彼の幸せを願い、彼を手放すこともできるでしょう。
でも、自分のエゴや欲が邪魔すれば、嫉妬はしても、祝福はできなくなってしまうでしょう。

つまり、彼を手放す、ということは、すなわち、自分自身のエゴや欲求を手放す、ということが求められるんです。

それは彼のために、であり、私のためであり、私の婚約者のためでもあります。

彼のことを本当に、本気で、心から、全力で、大切にしたいと思えれば、彼の選択を支持できますね。
それはすなわち、彼のことをほんとうに愛することでもあります。
愛することの選択肢の一つとして、手放すこともあるんです。

まずは、その意識付けをしてみましょう。
辛いですけれど。

そして、その方向で、彼を(私のエゴを)手放していきます。
手放しのセッションは面談でも、グループセラピーでも、多数取り揃えていますが、まずは、不完全燃焼部分を癒していきます。

彼に言えなかった本音。
彼と築きたかった幸せ。
そうした思いはたくさんあろうかと思います。
それらの気持ちを、出会いに感謝しながら心の中で彼に伝えていきましょう。

先の意識付けが進めば進むほど、涙や嗚咽は漏れても心はぶれなくなっていきます。
心の深いところ、おなかの底から、彼の幸せを願えるようになります。

そうして、その感情を解放していくと、徐々に心は軽くなっていくでしょう。

しかし、本当の問題は、Bさんのことだけではありませんよね。
なぜ、婚約者とBさんという2本の柱を立てることになってしまったのか・・・。
そこに橙さんの本質的な問題が隠れているのかもしれません。
ここを解決していくことが根本的な癒しになるのではないでしょうか。
もし、直接お話しする機会があれば、この点をよりお聞きしたいな、と思います。

また、Bさんの存在によって、婚約者を愛せなくなってしまったり、二人の将来に悲観すべき材料が揃うのだとしたら、Bさんも心の底では喜べなくなるでしょう。
そこでは、Bさんのためにも、婚約者の彼を愛する、という選択が必要になります。

難しいチャレンジではありますけれど、改めて婚約者の彼と向き合い、彼を愛することを選択していきましょう。
ここを乗り越えた分、二人の絆、橙さんの愛は深まるはずです。

少し深いテーマで、抽象的な表現も多く含んでいますが、参考になりましたら幸いです。
橙さんが幸せになれますように・・・。
ありがとうございました。

=お勧め!エクササイズ=

【パートナーがいらっしゃる方へ】

「あなたを選びます」と宣言し、パートナーを再選択する日にしてみましょう。

【パートナーがいらっしゃらない方へ】

真実のパートナーシップを得るために、今、何を手放すことが求められているでしょう?

男と女の心理学


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