<リクエスト>
パートナーはいないんですが、わかりやすくて、いつも楽しみにしています。
以前につき合えない立場の人を好きだったことがあります。
私はいつも人を好きになると怖くて、無関心な振りをしてやり過ごしてしまうんですが、このときは「自分からあきらめない。つき合えなくても好きでいることはできる」と決めて接してました。
ところが、そう決めた頃から、周囲や相手との間にトラブルがたくさん起き、体調まで悪くなり、相手ともケンカになって避けあうようになってしまいました。
なんであんなことになってしまったのか、どんな心構えでいたら次につながるような離れ方ができたのか、教えていただけないでしょうか?
なんだかもう、人を好きになることが自分に負担をかけてるようでイヤになってきてます。
(さくらさん)
<根本からの回答>
抑圧した感情は、外からやってきます。
さくらさんは、そんなにも恋する怖れや抵抗が強かったのでしょうか?
そして、潜在的にはとってもすばらしいパワー、エネルギーの持ち主でいらっしゃるのかもしれません。(だから、怖いのかなあ・・・)
心理学的な見方ではあるのですが、人を好きになることやお付き合いすること、あるいは、女として見られることなどへの怖れ、不安、抵抗、罪悪感、怒り、などの感情があったとします。(あくまで仮の話だと思ってくださいね)
そうした感情は、誰かを好きになるとうじゃうじゃと心の中から沸いて出てきて、さくらさんを苦しめ、その結果、意識する、しないは別としても、無関心をよそおったり、距離を置いて遠くから眺めてきてました。
その距離というのも、相手に気持ちが伝わらない=自分の怖れが強く出ない距離だったのです。
でも、あるとき、これまでのパターンを覆すべく、思い切って好きでいることを決意し、距離をとることなく、無関心でいることなく、その人と向き合うことにしました。
ただ、付き合えない人であった分、罪悪感もちょっとだけあり、でも、ある種の安心感みたいなものもちょっとあったとしましょう。
でも、今までのパターンから、その怖れや不安をすべて手放して付き合うことはできず、むしろ、ぐっとがんばって抑圧して「好きなままでいよう!」と決意したんです。
そうすると、その恐れや不安、罪悪感などの抵抗がぐぐぐっと潜在意識や無意識の層へと抑圧されてしまうんですね。
そして、その抑圧された感情は外界へと投影されることになりますし、また、抑圧したパワーが強ければ強いほど、ネガティブな感情を内に入れるために内臓はじめ、体調に変化を招くことになったりもします。
たとえば、怒りを飲み込めば、イライラが体の中に入り、胃腸を壊しやすくなったり、肝臓にダメージを与えたりします。
また、外に投影されたネガティブな感情は他人とのトラブル(諍い、すれ違い、対立、嫉妬など)を招きやすくなります。
たとえば、怒りを抑圧すれば、意識せずとも常にイライラした状態になりますから、誰かのちょっとした態度にも怒りを感じやすくなりますし、もっと言えば、そのエネルギーが同じようにイライラしている人を招いたりすることもあります。
ちょっと日常的には理解しにくいテーマで、「分かりやすい」とおっしゃってくださるさくらさんにとっては申し訳ない答えかもしれませんが、こういうケースというのは意外に多くあるんです。
恐れを我慢する。怖くない、怖くない、と言い聞かせる。そしたら、ふと道を走る車のヘッドライトが目に入って「きゃーーっ!!!」といつも以上に怖れを感じてしまう。
彼氏とうまく行かなくて悔しくて、「本当は今日は彼とラブラブに過ごすつもりだったのに!」と街を歩いていたら、いちゃついているカップルばかりが目に入って、余計にむかついた。
こういうのは投影という心理現象なのですが、この観点から見れば、さくらさんの身の回りに起きたことこそが、さくらさんが抑圧した感情だったのかもしれません。
そして、次に繋がる離れ方、ですが、いつものように「怖いものを怖い」と素直に認めてあげることではないでしょうか?
怖いのを我慢して近づく、のではなく、怖いならば怖いなりに近づく、ということもできるんです。
こういうパターンをお持ちの方は、エネルギーやパワーがとても強い方かと思いますから、自分を知る意味でも、カウンセリングやセラピーなどで内なる魅力を解放していかれるといいのではないでしょうか?
今回はちょっと抽象的だったかもしれませんが、参考になりましたら幸いです。
=お勧め!エクササイズ=
【パートナーがいらっしゃる方へ】
全身でぎゅっとする。
愛情を100%、ハグに込めて。
【パートナーがいらっしゃらない方へ】
恋をすることの怖れを10個挙げよ。
怖れに素直になっておくことは、意外に恋愛上手への未知なのです。