罪悪感満載な夫の無言の意味。



無言の意味は多種多様。
コミュニケーションを図りたい女子からすると言語道断な罪ですが、罪悪感という彼の心理を理解すると、その辺が見えてくるかもしれません。
「信頼して待つ」こともできるようになるでしょう。

***
2年の不倫を終えた夫。
家を出たまま帰ってきません。

「罪悪感でいっぱいだ、何度も裏切ってしまった」そう告白した春。
その一言だけを告げ、それから音信不通。
住所も教えてはくれません。

渦中は離婚離婚とせかしていましたが、今はうんともすんとも、何も言わないし何も答えてはくれません。

ただ…なんとなく…相手とはどうやら終わったようです。たぶんですが。

相手と別れたら帰ってくるだろう…が、予想外にあれれ、いまだ帰っては来ません。

どうするの?にも無言。
手放しを1年頑張った私の離婚してもいいよ、にも無言。

ただただ出ていけとも帰るでもなく家のローンを払ってくれています。

夫の無言の心理がわかりません。
私はこのまま夫を待つのか、、手放すべきなのか。
見えない居場所のわからない夫へ私は何をすべきなのでしょう。
(Hさん)
***

答え。

今を楽しむこと。

以上。

自立系武闘派女子と言われる猛者たちがもっとも苦手とするのが「待つ」ということ。
「泣かぬなら、さっさと食っちまいな、ホトトギス」という座右の銘を持つ彼女たちにとって、待つ、のは辛い作業。

また、自立系武闘派女子と呼ばれるツワモノどもが殺意を覚える行為が「無言」ということ。常に自ら困難な道をずっとおしゃべりしながら開拓してきた彼女たちにとって、無言、というのは理解しえない行為です。

でも、男性はよくこの「無言」を使います。

それは時に「何も言えねえ」という意味でもあり、「No」という意味でもあり、「分からない」という意味にもなります。

「股間にぶら下げてるものがあるんだったらはっきりしなせえ」と武闘派は憤るわけですが、分かんないものは分かんないし、何を言っていいのか混乱してるし、何か言ったらその125倍は言い返されそうだし、、、となるわけです。

さて、Hさんのケース。

>どうするの?にも無言。

たぶん、これは「散々裏切って傷ついた自分にどうしたいもこうしたいも言う資格なんてねえさ。それに、今さらお前のところに戻ったってやり直せる自信もないし、かといって、別れたいわけでもねえ。風に吹かれて生きるのよ」と波止場で船のロープを巻き付けとく奴あるじゃん?あれ、何ていうの?それに足を掛けて彼は海を見ながらそう、言ってるのかもしれません。

単に「分かんない」という意味である可能性が高いのもあります。

>手放しを1年頑張った私の離婚してもいいよ、にも無言。

たぶん、これは「俺は何も言う資格がねえ。どうかお前の好きなようにしてくだせえ」という一種の大政奉還みたいなもんかなあ、と思うんですよね。
つまり、ここでは「No」という意味での無言。

口から先に生まれてきた女子たちからすれば、男性のこの無言戦法はたいへん怖いものがあるんですけど、逆にイタイケな男子からすれば、何をどう言えばいいのか分からないってのが正直なところなのかもしれません。

で、Hさんとすれば、彼の「罪悪感」を理解してあげる気持ちが必要なのかもしれません。

>「罪悪感でいっぱいだ、何度も裏切ってしまった」そう告白した春。

詩的ですね・・・(笑)

まず、彼がこれを言ってくれたこと、ものすごい大きいです。
プライドの高い自立男性はなかなかこの「過ちを認める」ということは万死に値しますからね。
そら、武闘派みたいに切腹するでござる!なんて勇気はないのだけど、彼がその罪悪感を背負って生きてることは無言の意味にも通じます。

「なんて顔してお前と生活すりゃいいんだよ。俺は何度もお前を裏切ったんだぜ。それでもお前は俺を許してくれようとしていて、そんな中で生活するなんて地獄みたいなもんだ。
お前が辛そうにしてるのを見ると罪の意識がむくむくと湧き上がってくるし、気丈に振る舞っている姿を見てもやっぱり申し訳ないって気持ちになる。」

ということで別居なんだろうと思います。

不倫して罪悪感でいっぱいの彼にとっては「奥さんの存在」=「罪悪感のシンボル」になってしまいます。
これ、浮気・不倫・離婚問題を扱う上で重要なこと。

罪悪感のシンボル、ということは、奥さんの顔を見るだけで罪悪感が発動しちゃうわけです。

自分は加害者。奥さんは被害者。

もちろん、これは勝手に旦那さんが作り上げた世界であり、私に言わせれば「どっちもどっち」。でも、彼がそう思っているということは彼にとってそれが真実なんですね。

被害者に詰め寄られた加害者はどんな気持ちになるでしょう?そして、どんな態度をとるでしょう?

よく開かれている加害者側の記者会見(それは学校だったり、企業だったり)を見ると分かりますよね。

だからまあ、別居なんだろうと思います。

で、この罪悪感。彼領域の問題なのでHさんには何もできません。
とはいえ、指をくわえてるだけではきっと爆発してしまうと思うので、できることをやっていきましょう。

ちょっとこんな風に考えて見てください。

「罪悪感まみれの人が被害者に会ったときに、その罪悪感が癒されるには、被害者はどんな態度を取ったらいいか?」

通常の裁判ネタでは、被害者はより被害者になろうとするのでなかなか参考文献は見つかりにくいと思いますが・・・。

例えば、こんな態度はどうでしょう?

 「え?何のこと?全然気にしてないけどー(^^)」って全然ふつうに振る舞う。

あるいは、

 ニコニコして幸せなんだ~ってオーラを放ちつつ、「あなたのこと愛してるわ~」って言う。

どちらもおすすめなんですけど、もちろん、それは罪悪感を軽減するもののゼロにはなりませんのですぐに別居が解消されません。けど、確実な一歩を踏み出します。

たぶん、Hさん、この領域に入ってますよね~?

で、そういう風になれるにはどうしたらいいのか?というと、ほら、根本先生、答えを最初にもう言っちゃったわけです。すごい!

会う機会がない、という方も多いし、確かにその通りなんですけどね、不思議なんですが、自分がどんどんその領域に達すると不思議と旦那の罪悪感も勝手に軽減されていくんです。

見えないもので繋がっている、というんでしょうか。

だから、自分にできること、を続けて行けばいいんです。
その基本は、自分が笑顔になれること、すなわち、今を楽しむ、ということ。

もちろん、できる範囲でですよ。

あと自分のこの1年の成長を受け取っておきたいですね。
1、2年の前だったら、彼が住所を明かさずに別居になってたらどうしてました?
今と同じ態度でした?

「どうしたいの?」に無言の彼にどういう態度をとっていたと思いますか?

女性として、人として、各段に成長した自分がいると思います。

だから、言ってあげて欲しいんです。

「あたし、すげえ」って。

そうして罪悪感を理解し、自分にできることをやろう、としていくと、彼の無言、沈黙にも理解ができるようになります。

この理解ができるようになると、今の無言に「信頼」すらできるようになるんです。

そしたら、これができるようになります。

「信頼して待つ」ということ。

「彼には彼のプロセスがあるのよね。ちゃんと罪を認めたんだから、今頃はちゃんと自分で禊でもやってるんじゃない?ま、とか言いながら他の女と浮気してたら殺すけど(笑)そのうち気が済めば戻ってくると思うんだよね。あたしはそれまで女を磨きつつ、手放ししつつ、いつでもウェルカムできるように待っておくのよ」

彼がいない時間も楽しめるようになっちゃいます。

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