好きなのに傷付けたくて仕方ないというのは、投影の法則からすると自分に対してそうしたいということでしょうか。



過去に自分なんて傷ついてしまえばいい!!という呪いをかけたことはありますか?
自分のことが愛せない、と思うことはありませんか?
自分を愛し、自己肯定感を高めませんか?

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根本先生こんにちは。
私には野良猫系プレイボーイの彼氏がいます。付き合いはじめて1年半くらいですが、彼が複数の女性と関係を持っていることに対しては、以前よりもだいぶ諦めの感情というか、受け入れる気持ちが大きくなったように感じます。

しかし、未だにふとした拍子に複数女性と付き合うことを嫌味に言ったり、わざと自分を卑下するようなことを言ったりして、彼を傷付けたくて、罪悪感を感じさせたくて仕方ない感情に襲われます。

好きなのに傷付けたくて仕方ないなんて、自分でも恐ろしいしやめたいなと思っています。

そもそも、私自身、散々彼の行動に傷付いてそれでも別れられないのは何故なのだろう、とモヤモヤした気持ちにもなります。セックスが好きだから?依存してるから?

好きなのに傷付けたくて仕方ないというのは、投影の法則からすると自分に対してそうしたいということでしょうか。

そしたら何故こんなにも自分を傷付けたくて仕方ないのでしょう?

こんな一人SMプレイはいい加減辞めたいです。野良猫彼氏なんか作らず、恋がなくたって人生を謳歌したいと望んでおります。
(Mさん)
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なんか、Mさん、我が読者を代表するようなリクエストですね。ありがとうございます。

>好きなのに傷付けたくて仕方ないなんて、自分でも恐ろしいしやめたいなと思っています。

でも、ふつうですよ。そういうことよくあります。
その理由の一つは自己肯定感ですが、これは後述すると予定なので、そちらを参照ください。

好きなのに傷つけたい、という感情は幼少期から我々に備わっているものなんです。

「いい子にして愛されなければ悪い子になる!」という法則を私たちはそれこそ0歳児から学びます。

「大好きなお母さんに振り向いてほしければ、この飲み物をこぼせばいい」という方法は、おそらく皆さんが得意とされた戦法でしょう。

「ぎゃーっ!もうあんた何してるの!!」と言う怒号と共に、願い通りお母さんがこっちを見てくれるのです。

また、もう少し成長すると好きな人に悪戯をしたり、わざと嫌がられるようなことをして注目を浴びようとします。
私が小学生の頃の得意科目であるスカートめくりは、当然のように気になる子をターゲットとしていました。
ところが、スカートをめくられて嬉しいのは小学生でありながら既にMに目覚めた女子で、かつ、めくる人間のことが好きである場合に限られるわけで、これもまた「嫌なことをして注目を浴びるテクニック」の一つと言えるでしょう。

そして、さらにそれが大人になると・・・いやね、大人って。心が汚れちまって・・。
相手にひどいことを言ったり、したりするんですね。

でも、それは本当は「こっちを見てほしい」とか「私だけを見てほしい」という思いから出て来るものなので、やった後は大後悔時代の始まりです。
ところが、そこで生まれた罪悪感が更なる罪を引き寄せる、というのはちょくちょく出て来る罪悪感ルールの一つですね。

そんな風に、好きだからこそ、こちらを振り向いてほしくて傷つけたくなる、という思いは不自然なことではなく、誰もが持っているものです。

なぜかというと「こっちを向いてもらってる自信が全くない!!!!!」からですよね。
これが自己肯定感が低いと「こっちをちゃんと向いてもらってるのに、そうは思えない!!!」という複雑な事情も生まれるのですが、これはまた後述する予定です(笑)

Mさんの場合、彼がプレイボーイで他の女性がいるからなおさらですね。
もし、Mさんが本当に彼のそういう部分を受け入れているのであれば、こんなことは引き起こさないと思います。
つまり、「彼が他の女と寝てようが、私のところにちゃんと戻って来てくれるんだから平気だし、その分、私をしっかり抱いてよね」と思うタイプの女子ではないんじゃないでしょうか?(稀にそういう女性がいらっしゃいますね)

「本当は嫌だけど好きだから黙認するしかなく、諦めるしかないから、仕方なく、その状況を受け入れようと頑張っていて、ようやく最近それが出来つつある」だとすると、やはり他の女性のところに行かれるのは辛いのです。寂しいのです。悲しいのです。嫌なのです。

Mさんの心の中にはそんな思いが疼いているのかもしれません。

だから、こっちをもっと振り向いてほしくて、ほんとうは私一人を見てほしくて、そんな風に彼の罪悪感を煽るようなことをしてしまうのかもしれないですね。

ちなみに「諦め」というのは「怒り」の表現の一つで、無理やり自分を納得させることです。

さて、Mさんのホンネって何でしょうね???

で、次の話題。

>私自身、散々彼の行動に傷付いてそれでも別れられないのは何故なのだろう、とモヤモヤした気持ちにもなります。

こういうことも良くありますよね~。ほんとあるあるです。
傷付いても別れられない理由というのは、それだけ彼のことが好き、というよりも、その傷付くことが逆に刺激物になっている場合です。

「彼にひどいことをされてすごく傷ついた分、優しくされたときの喜びが大きい」

これ、分かりますよね???

依存症ってたいていこれなんです。負け続けて時々買ったときの喜びが大きいから辞められないのがギャンブルだし、普段、つながりが感じられない分だけセックスしてるときの喜びが大きくなるからそこに依存したくなるんです。

別れたらいい、そんな男とは幸せになれない、と分かっているのに別れられない、というのは、彼の存在が刺激物で、それに依存症的症状が出ているからかもしれません。

だからよく「こういう彼と別れるにはね、ヘビースモーカーがタバコやめるくらいの覚悟がいるんだよ」なんて例えたりします。

Mさんの場合も、セックスが好きなだけなら他の男性も視野に入るでしょうし、相性のいい男なんてたくさんいるから彼にこだわる理由はありません。
依存してるから?というのは、彼に、なんですけど、もっと言うと、彼の刺激に、ということかもしれませんね。

これも後述する自己肯定感と深くつながりがありますね。

>好きなのに傷付けたくて仕方ないというのは、投影の法則からすると自分に対してそうしたいということでしょうか。

すばらしい~~~。
ここに気付けるのはさすがは熱心な読者(推定)ですね!!!

そう、彼のことを傷つけたいのはもちろんですが、これは投影の法則でもあるので、自分自身を傷つけたい気持ちの表れでもあるんです。

ま、実際、彼を傷つけると自分も傷つきますからね。
(これを2丁拳銃の法則って呼びます。自分と相手に同時に発砲するんです。ちなみに吉本所属の芸人さんとは無関係です。(笑))

>そしたら何故こんなにも自分を傷付けたくて仕方ないのでしょう?

で、ここで登場してもらいましょう!!

「はいっ!!ご紹介に預かりました後述です~。こんにちは~♪」

なんで、自分をそんなにも傷つけたいか?っていうと、自己肯定感が低いから。以上です。
そう、すべての問題はここに帰着させることができるのです!!(笑)

〇女性としての自分にはそんなに価値がないと潜在意識で思い込んでいる。
〇自分で自分のことを愛せない、大切にできないと思う。
〇自分が彼に与えられるのはセックスくらいなのかもな、と思うことがある。
〇恋愛以外でも、自分には価値がないな、と思うシーンがいろいろある。
〇自分はもともと罪悪感が強いタイプだと思う。
〇誰かを助けたい、守りたくて、でも、できなかった経験が過去にある(幼少期含め)。
〇好きになると必要以上に相手に与えようとしてしまう。
〇犠牲的なパターンが多い。
〇自分の意志を我慢することは苦手ではなく、それが相手の喜ぶことだったら尚更そうしてしまう。
〇誰かを助けたい人である。
〇時々自分をめちゃくちゃに傷つけたい衝動に駆られることがある。
〇頑張り屋さんだと思う。ちょっとオーバーワークになることが多い。
〇何かをしないと愛されないという思いがいつもある。

ま、心理テスト風にやるとこんな感じかな。
罪悪感系、無価値感系があるので、全部Yesとはならないと思いますけど、思い当たる節があれば、自己肯定感はあまり高いと言えないでしょう。

「自分を愛する」ということを意識的に学びましょう。
自分を愛することの難しさは、短所と言われてるところに対してです。

つまり、分かりやすく言えば「この野良猫男子を手放せない私を愛する」ということです。
「彼にひどいことを言っちゃう私を愛する」ということです。

じゃあ、愛するって何!?って言うと、簡単に言えば「よしよし」してあげることでもあるし、「許す」ことでもあるし、「そういう自分でもOK」と言うことでもあります。

自分に共感してあげること、
自分を信じてあげること、も自分を愛することです。

自分に与えること、
自分を笑顔にすること、
自分を楽しませてあげること、も自分を愛することです。

そういう意識をふだん持っていきましょう。
もちろん、今もそれがないわけではないと思います。

そこでは「自分が愛されるにふさわしい理由」を探してみることをお勧めしています。

癒し、という目で見れば、そんな風に自分が傷つくべき理由がなにかあります。
私なんて幸せなパートナーシップを築くのなんて相応しくない!と思う理由が。

それが過去のトラウマによるものであれば、その傷を優しく抱きしめ、癒してあげる必要があります。

自分が穢れてしまっていると思うのであれば、自分自身を浄化してあげるのも自分を愛することになるんです。

特に自分に「あんたは幸せになっちゃいけない」とか「あんたなんか一生愛されない」とか「あんたは傷つくべきだよ」って呪いをかけてることもあるんです。
ひどいショックなできごとをきっかけにね。

そしたら、その呪いを解いてあげる必要がありますね。
じゃあ、どうしたらそれができるの?って言うと、そう宣言するんです。何度もね。

「私はその呪いを解いて自分を愛します。」と。
「私は幸せになることを自分に許します。」と。

だから、彼と別れることよりも先に自分を愛することをお勧めしたいですね。
ぜひ、そんなテーマにますます取り組んでまいりましょう!

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