夫から離婚を突き付けられた別れたくない妻はまずは何に焦点を絞って取り組めばいいでしょう?


夫ではなく自分に意識を向けることができたら、ふつうは自分の生い立ちや過去の人間関係にフォーカスを当てるのですが、それ以外にも「今」できることもあるんですよ。

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2ヵ月前に夫から「離婚したい」と言われました。
理由は、「とにかく完全に一人になりたい」ということです。その他にも、「私たちが違い過ぎて、将来が一緒に見れない。また、自分の将来の夢は自分ひとりの力で叶えたいと分かった。だから一緒にいる意味がない」「夫という役割(いちいち何かを決断する際に、相談したり私の存在を考えたりしなければならない等)が重い」など。
一人になりたいからと言われ、なるべく話しかけたりしないようにしていた期間で、離婚の決意を固めていたのかと思うとショックでした。話し合いの度に、ずいぶん夫の前で泣いてしまいました。
こちらのページにたどり着き、読んでいくうちに、自分自身の子ども時代のしこり(母親に対する恨みや子供らしく振舞える環境ではなかったことへの怒り)、女性性への偏見、こうあるべきというこだわり(多分これも母親から来ています…)が蘇ってきました。
おそらくですが、夫も似たようなインナーチャイルドを持っています。小さいころ~10代にかけて得られなかったものを必死に取り戻そうとしています。これは、彼の問題として置いておくとして…。
今は「早く出て行ってほしい」と言われながら私が居座っている状態です。夫は罪悪感からか優しいですが、「離婚した方がお互いのため。もう決めた」と譲らず、数日おきに、家は見つかったのか、これからの身の振り方はどうするのか、と聞いてきます。私は一度、そうした方がいいのかも…と離婚に同意してしまっています。
今は、日々に感謝しながら、母親や自分の子供時代に向き合おうとしています。夫が喜ぶことをしてあげたいのですが、それは「一人になりたい=別居」だと思います。分かっているのですが、全然前向きに取り組めないのです。一人で生きてくことなんて考えたくない、全然ワクワクしない!って感じです。
一方、母親への恨みつらみはノートに書いても収まらず直接傷つけたい気持ちにかられていますし、やっても欲しいものは戻ってこないので虚しい気持ちにもなったりします
何にまず焦点を絞って頑張っていけばいいのでしょうか?
支離滅裂な文章ですみません。何か厳しいお言葉でも、アドバイスいただけると幸いです。
(Sさん)
***

今、ちゃんと頑張って取り組んでらっしゃると思いますよ。
すぐにはなかなか自立できないものですから、しばし、このような葛藤にハマってしまうのも自然なこと、すなわち、うまく行ってるものと思います。

おそらく、こういう思いをされてる奥様が数万、数十万、数百万ほどいらっしゃるんですよね。(相変わらずサバを読むのが得意です)

夫、というか、男性という種族はよく「ひとりになりたい」という言葉を言います。
なんでそういう心理に至るか、分かります?勉強しました?
当然「頑張らなくても愛されて幸せになる女性」とか「愛されるのはどっち?」などの男女の違い本を熟読されてる読者の皆さまであれば「ああ、その話ね。もう見飽きたわ」って思ってると思うんですけど、どう?ほんまにそう思ってる?(笑)

女子はあまり「一人になりたい」という気持ちにはなりにくいですね。
「放っておいてよ」というセリフはよく出てきますが、ほんとうに放ってしまうと後で大事件に至りますよね。
男性はよくそのトラップにハマりますが「放っておいてほしい」「一人にしてほしい」という額面通りの気持ちをよく理解してるからです。

つまり女子は一人になるのは寂しいので、どちらかと言えば「そばにいてほしい」というのが強い種族だと思われます。
(なお、私のブログの読者にはその一般的傾向が当てはまらない方も多数生息していることを理解したうえでの発言です。「わしゃあ、性別は女やけど、そういう思いは持たんけんのぉ」というメールやコメントは不要です。お願いします。)

何か問題が起きた際は一人になって考えるよりも、徹底的に話し合いたい!とことんしゃべりたい!という気持ちになることが多いようですし、とにかく気持ちをすっきりさせるために何らかの手法で吐き出す必要があり、そんなときに一人になってしまったら気持ちがぐるぐる巡ってしまうわけです。

もちろん、男性のように一人で自分の気持ちを整理したいと思うときもありますが、気持ちの整理という意味では「味方と認定した相手に話を聞いてもらう」ことの方がはるかに効果を感じられる方も多いでしょう。

で、そういう「一人になりたくない、一緒にいることが大事な女子」からすると彼からの「一人になりたい宣言」というのは死刑宣告に等しい行為のように感じられるのですが、実は「一人になって気持ちの整理をしたい」という宣言に近いものがあるのです。

(自立的な)男性は思考することで気持ちを整理しようとします。
話をすることはかえって気持ちの整理の邪魔になるのです。

また、そもそも距離が近づくのを嫌がります。
親密感を求めるのはセックスの時や酔っぱらって弱さを出したいときくらいなんです。

基本的に男性は距離感をとても取りたがります。
女性からすると寂しいですよね~

でも、心を許せば許すほど少年の部分が蘇ってくるので、今度は逆に甘えん坊になる男性もすごく多いです。

まあ、この辺は拙著を熟読している皆様にとっては釈迦に説法くらいのことだったかと思いますけどー、ねえ?そうでしょ?

ここでまたあのキーワードが出てくるんです。「投影」。

「自分が心地よいと思う距離が相手も心地よいと思ってしまう」のも「投影」。
「自分が一人になりたくない人だから、彼から一人になりたいと言われて傷ついてしまう」のも「投影」。

Sさん。そういう目で夫婦関係を見つめ直してみるとどんなことに気付きますか?

Sさん、だいぶ彼に気を使ってますよね。
今の状態では仕方がないのですが、一段も二段も彼から降りてしまってるような感じがしますね。
すっごく精神的に気を使ってしんどいでしょう?
彼がどう思っているのか?どういう気持ちなのか?あれこれ考えすぎて辛いでしょう?
そういうこと考えなくてもいいと思っててもついつい、ね。

彼のことを放っておきましょう!っていうのは、そういう「彼中心」(依存)の状態から、自分を取り戻すことを目的にしているからです。

だから、お母さんと向き合うにせよ、自分の女性性と向き合うにせよ、どちらもいいことなんです。そこに彼は介在しませんから。

ただ、どうしたって「彼に変わって欲しい」「彼と一緒にいたい」「彼の気持ちを取り戻したい」「別れたくない」みたいな気持ちが渦巻くでしょう?

そうすると、いかに自分に意識を向けようったって、引きずり戻されるように彼の方に意識が向いてしまうわけです。

でも、彼に気を使う、ってのは今に始まったことなのでしょうか?
それとも前から?
あるいは、彼の愛情にあぐらをかいてた時期がありましたか?

>夫は罪悪感からか優しいですが、「離婚した方がお互いのため。もう決めた」と譲らず、数日おきに、家は見つかったのか、これからの身の振り方はどうするのか、と聞いてきます。私は一度、そうした方がいいのかも…と離婚に同意してしまっています。

旦那さんが優しいのは罪悪感から、というのもあるでしょうし、そもそもSさんが優しいから、というのもあるかもしれません。
まだ優しくされる価値がある、ということは素直に喜んでいいと思います。

さて、逆襲に参りましょう(笑)

>「離婚した方がお互いのため。もう決めた」と譲らず、数日おきに、家は見つかったのか、これからの身の振り方はどうするのか、と聞いてきます。

「へえ、なんで離婚した方がお互いのためとか言えるわけ?あんた、ほんとにそう思ってるの?」
「家?探してないから見つかってないよ」
「これからの身の振り方?勝手にするわよ。これから別れようって女の身の振り方なんて興味ないでしょ?」

これらのセリフを毎日30回、練習してみてください。
イメージとしては「椎名林檎になった風で」。(あくまでイメージね、イメージ)

これを「杉本彩様風」にやってしまうと彼のチキンな心臓を止めてしまう危険性がありますし、「叶恭子様風」にやってしまうと本気で旦那がいらなくなってしまうので絶妙な調整力が求められます。

そこで、ちょっとナンバーワン・ホステス風と言いますか、スナックのママ風と言いますか、そんな感じでトレーニングしてみてください。

まずやるのはここからね。
あ、当然、家では旦那を誘惑すべくセクシーな下着、服を選んでくださいね。

「お前、男ができただろ?」と言われる程度がちょうどいいと思います。

「え?いないわよ。バカじゃないの?」ってさらって言い返す練習もしておいてください。

難しいでしょう?
というか、できないと思っちゃうでしょう?

旦那の前でいきなりやる必要はないんですね。
ただ、ちょっとセクシーな下着付けて、濃い目のメイクして、さっきのセリフ、言ってみてください。
いろんな感情感じられますから。

毎日30回唱えているうちに徐々に芯のところにあるエネルギーが目覚めてきます。

これだけで終わると「この人、何言ってんだから分かんない」とか「ありきたりのテクニックを言ってるだけなのよね」という批判を免れないので(んなことはないか)、ここから皆さんが「おぉ!さすがは根本さんだ!」と思わず言ってしまう話をしたいと思います。

こんな話をするのはSさんがお母さんとの関係に問題を抱え、

>母親への恨みつらみはノートに書いても収まらず直接傷つけたい気持ちにかられています

このような素晴らしい一文をしたためられているからです。

ほほ、Sさん、大人しそうなふりしてるけど、実は超絶的情熱女でんな。
「あたしが火を噴いたらやばいよ。桜島なんて目じゃないよ」て思ってるでしょ?

お母さんへの恨み辛みがこんだけ豊かにあるということは、Sさんはそれだけ豊かな資源をお持ちだ、ということ。
これを使わない手はないじゃないか?ってことで、先ほどの若干お茶目な(?)提案に繋がるんです。

だから、あのアファメーションもファッションも全部本気で私は言うてます。

お母さんにそれくらいの恨み辛み怒りがあるということは、それくらい女性性を抑圧してる可能性が高いのですね。
母性はもちろん、包容力や愛情深さ、優しさ、居心地の良さを作るエネルギーなどをふんだんに抑圧してるケースもあるのです。

もちろん、お母さんを直接許すことでそれを解放してもいいのですが、せっかくなんで、女であることにそのエネルギーを使ってもいいと思いません?

ただ、その封印力が強いとなかなか挑戦できません。
一歩目、きっかけが難しいんですね。

だから、カウンセリングの時には「次、カウンセリング来るときはTバックでね」という半強制的な宿題を出したりします。ま、とはいえ、確認は自主申告に委ねられますけど。
また「今日、帰りにギャル系の店寄って、店員さんが勧める服を盲目的に買って、こんどそれ来てセミナー来てね」とか言います。

こういう問題で難しいのは表面では「夫は関係ない。私の問題」と思っていても、気持ちの中で「夫に心変わりしてほしい。もう一度やり直したいって言ってほしい」と思っている、そのギャップなんですね。

「期待」って言いますが。

だから、「手放し」ってことをよくよくお勧めしているんです。

さっきのセリフも手放しのための言葉です。

「私は私、夫は夫。
 私には私の人生があり、夫には夫の人生がある。
 私の幸せは私が作るもので、夫の幸せは夫が作るもの。
 夫の存在関係なく、私は幸せになれるし、
 私の存在関係なく、夫は幸せになれる。」

こんなアファメーションもあります。

そうして夫への執着や期待や依存を切り離し、自分の足で立ちます。
そして、自分を振り返りつつ、自信を取り戻していきます。
女性として、人として、妻としての自信を付けていくのです。
そして、自分がどうしたいのか?どういう生き方をしたいのか?をそこで考え、実践していきます。

その時、夫が真実のパートナーであれば、彼の気持ちはより強くなって戻ってきます。
もし、そうでないのであれば、あなたの方が別れを選択することができるようになります。
「私にはもっと相応しい人がいる」という自信を持って。

そのためにまずは声に出して言ってみましょう。
「あたし、めっちゃいい女だわ。めっちゃかわいいわ」

「は?なんで離婚した方がお互いのためとか言えるわけ?あんた、ほんとにそう思ってるの?」

「家なんて探してないから見つかるわけないじゃん」

「これから別れるんでしょ?そんな女の身の振り方に興味あんの?」

何事も繰り返し練習です。

頑張りましょう!!

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