ごちそうさまを言わない彼の心理と、どうしてもそこにこだわる私の気持ち。

相手を変えようとするのは無意味なこと。相手が変わってくれても自分が変わってなければ新たな課題を見つけるだけだから。
価値観の違いを埋めるのは結局は愛じゃん、という話です。

***
根本先生

いつも楽しみに勉強させてもらってます。

標題の件ですが、ネットで調べると同じ悩みをもつご家庭の方は多いみたいなのです。

これに対する対策は、みなさん、諦めてるとか、料理について文句言われないだけマシだ、育ちが悪いなどと仰られ割り切られているようですが、私はこれだけがどうしても許せません。そして、譲れません。

お金にルーズだったり、バツイチで子持ちだったり、もっと大きな問題はたくさんあるはずなのに、私のなかではダントツこの『ごちそうさま』もしくは『ありがとう』を言わないほうが大問題なのです。結婚したくないって本気で思ってしまいます。赤ちゃんがいるのでそれは出来ないのですが。

最初の方は「ご馳走さまは?」とか、インタビューアーのようにマイクを仕向けるフリをして「何かお忘れではないでふすか?」等とフザケて言わせてたのですが、そんな対応もしんどくなって来て、最近はわざと言わない様にしてるんじゃないの?と被害妄想に陥る時もあるほどです。この件では何回もケンカしても元にもどってしまいます。しかも、毎回「やだなーこーゆーのでケンカするの」と、私が言われる始末。

「ご馳走さまは?」と催促していうと「言ったよ?」「美味しかったってゆったよね?」とか嘘までついてきます。

ご飯作らないとか、家に入れないとかは出来ないので、どうにか私の心が落ち着く方々を教えてください。

なぜ「ごちそうさま」を言わないのか?そして、なぜそれが私は許せないのでしょうか?

私が、見返りを求めてるとか、彼の常識、礼儀、マナーが悪いとかじゃ、収まりきれないこのどうしようもない心理と、どうすれば私が言われなくても平和に過ごせるのか教えてほしいです。

PS
私はお料理大好きで、食費は全部私が出し、栄養バランス、盛り付け、お皿にいたるまで朝晩飽きないように考えてやってます。食べられないようなまずいものを出してるわけではないんです。
(ATさん)
***

なかなか面白いテーマなんですけど、「ごちそうさまを言わない心理って何ですか?」って聞かれて即答できるほど経験がないのですよね、私。
もしかしたらここまで真剣にこのテーマをお持ちの方って初めてかもしれません。

ネットで調べてもほかの方は諦められてるけど、ATさんは違うですよね~

あ、ちなみにATさんに気を付けて頂きたいのは「正当性を主張する」ってことね。

「自分が正しいんだ~~~~!!!!!」という主張は人を遠ざけますので(そして、今、そういう本を書いているのですが、そして、締め切りの恐怖に追われているのですが・・・)

すなわち、

「ごちそうさまを言わないのが許せない」 (これはOK)

「ネットで調べたら、同じ悩みを持っている人が多いと分かる」(これもOK)

「だから、私の主張は間違ってない!」(これは危険)

「だから、あなたがおかしい!直しなさい」(これは別れてくださいと言っているのと同じなのでとても危険)

だから、こういう風に
「相手がおかしい、相手が直すべき、だってほら、周りにもこんなにも同じ悩みを持ってる人がいるし!!」
と主張したくなったときは要注意です。

かなりコントロールモードに入っていて、相手の心を自ら遠ざけに入っています。

私はご存知かと思いますが、「鳴かぬならそれも良かろうホトトギス」主義でして、ごちそうさまを言わない人がごちそうさまを言えるようなテクニックは持っていません。

だから、相手を変える、コントロールする、ということはしない方向でお話を進めさせていただきますね。

ちなみにこういうあまり経験のないテーマの場合、「それってどういう感じなの?なんでそう思うの?ずっと前からそういう主義?親は厳しかった?」などとあれこれと質問をしていって、なぜATさんが「ごちそうさま」の言葉にそこまでこだわるんだろう?というところを理解していきます。

だから、今回のテーマも

>なぜ「ごちそうさま」を言わないのか?そして、なぜそれが私は許せないのでしょうか?

という点では前半はあまり重要ではなくて、後半の質問の方がはるかに大切だって捉えます。

というのも前半のは

「なぜ、言わないのか?」
「言うって発想がないからでは?」
「なぜ、そういう発想がないの?」
「そういう教育を受けてきたからでは?それにその言葉にそんなに重要性を感じていないからでは?」

という感じで案外あっさり終わっちゃうと思うんですよね~

それよりも「なぜ、許せないのか?」の方がはるかに大切なテーマです。

例えば、ATさんは食事中、まったく会話もなく、笑顔もなく、全然美味しそうに、むしろ、嫌そうにご飯を食べていても、最後に「ごちそうさま」と言われると納得するタイプでしょうか?

あ、ちなみに、なぜ、ごちそうさまを彼が言うようにすることに意味がないかというと、もし彼が「ごちそうさま」を言うようになったら、きっと次なる課題をATさんは見つけるからです。
「ご飯中に笑顔が少ない!」とか「もっと美味しいって言って!」とか。
相手への不満や文句は必ず拡大する法則があるので、ひとつクリアしても必ずまた新たなテーマが見つかるもんなんです。

だって、その不満も所詮投影ですからね~
相手は何も悪くないのですよー。

だから、自分自身が変わるまで、相手がどんだけ変わってくれても不満の種は尽きません。

つまり、彼が「ごちそうさま」を言ってくれたとしても、ATさんは次なる課題を見つけてくるので決して心が平和になることはないんです。

そこでは彼の態度に依存してるからなんです。

自分の心の平安は自分自身で創るもの。誰かが与えてくれるものではないのです。
だから、彼がごちそうさまを言わなくても幸せになれる方法を模索することを私はいつも提案しているのです。

先日、新宿の居酒屋さんに知人の紹介で行ってきたんですね。
そこはコスパが抜群過ぎる店で(そもそもそれがいけない)、何を食べてもおいしいし、一つ一つのお皿に愛がこもってるし、仕事もたくさんしているし、使っている食材も値段の割に相当いいものだし、ものすごく感動したんですね。
今年に限って言えば、札幌・すすきので行ったお店以来の感動を覚えたわけです。

ところが、その店は美味しくて安いと評判なんでしょう。
男同士は私たちのみで、女性同士のグループやカップルで満席でとても賑やかなんです。
そして、当然ていやあ、当然なのかもしれませんが、料理に対してコメントしたり、大将に聞いたりって発言がないんですね。

「え?このハモ食って何も言わないんだ。こんだけ骨抜きすんのめちゃくちゃ大変で、ここまでするのって凄すぎるんだけど・・・」
「このワサビ。ワサビなんだけど風味主体で、本物で、これだけで飲めるクオリティなんだけどなあ・・・」

などと思ってだんだん悲しくなってきましてね。
少なくても「美味しい!なにこれ~~~!!」って叫び声の10や20は挙がってもいいお料理だったと思うんですよー。

その後、紹介してくれた知人に「ほんと切なかったっすわ~。料理がもったないっすよね~~~」と愚痴るほどでございました。

こだわりが強いと相手に求めるレベルが高くなっちゃうんですね。
「こんだけ美味しい料理を作ってくださってるんだからお前らもっと感動しろよ!」と私は勝手に主張してるわけです。

それは私が美味しいものが好きで、カウンター席が大好きで、大将と仲良くなることやコミュニケーションを取ることが至福の喜びである人間だからなんです。

もし、同じ人間がたくさんいたら、世のカウンター席は常に壮絶な争いとなり、私のような大人しくて奥床しい人間は「あ、今日も、ダメっすか。あ、い、いえ、いいです。座敷で」とか言っちゃう毎日になるんですよね。
それは困ります。

だから、お料理よりも目の前のおしゃべりの方に夢中になってくれたり、仕事の話で盛り上がれたりする方がたくさんいてくれないとその方が私は困ってしまうのです。

ちなみに私の周りは類友の法則によって美味しいものが好きな人ばかりなのでこの愚痴には賛同してくれます。
しかし、あまり料理に興味がない人からすれば
「わざわざ神楽坂から新宿に行って飯食うの?そのためだけに行ったの?」
「そんなハモとか知らないし、ワサビとか興味ないし」
ってテンションなわけですね。

かといってそれが悪いわけではないのです。

興味の違い、趣味の違い、なんです。

夫婦の問題でこの違いはかなり大きくて、それだけで離婚問題になるほどなんですけれど、やはり、俗にいう「価値観の違い」というのはお互いを分離させ、孤立させるものになります。

ATさんのように

>私はお料理大好きで、食費は全部私が出し、栄養バランス、盛り付け、お皿にいたるまで朝晩飽きないように考えてやってます。食べられないようなまずいものを出してるわけではないんです。

ここまでこだわりを持っているとしたら、そりゃあ、相手に求めるものも大きくなっちゃいますよね~

だから「ごちそうさま」って象徴だと思うんですよ。
もし、彼がそう言ってくれたらどんな気持ちになりますか?
ちょっと深く考えてみてください。

「美味しかったってことを言ってもらってるような気がする」
「ありがとう、ここまでしてくれて嬉しい、という気持ちを感じる」
「自分が頑張ったことをねぎらってもらってる気がする」
「これだけ頑張ったことが、その言葉で報われる」

だいぶ、料理、食事に関しては彼との温度差が大きいんじゃないでしょうか???

その新宿の大将と気が合うかもね(笑)

頑張った分、報われたいと思うのは人として当然の心理なんですが、その表現の仕方っていろいろなんですよね。

ATさんの「ごちそうさま」に対応する彼の態度って何なのでしょう???
彼は料理や食事、食器についてどれくらいの興味をお持ちなのでしょう???
また、彼の愛情表現、彼の感謝の表現ってどんな形で成されますか?言葉を使いますか?態度で表しますか?

文面を見ても分かるようにATさんは与えることが好きな方だと思うんです。
与えることが好きな方は受け取ることが疎かになりやすいんですね。

彼の愛情を受け取る、というテーマでしばし過ごしてみてはいかがでしょうか。
まだまだ受け取り足りてないと思いますよ。

ちなみにATさんにとって「愛される」ってどんな感じですか?
愛されたらどんな気持ちになります?
愛されるって発想はそもそもありますか?

よく、それでも相手の態度が気に入らなくて何とか相手に変わって欲しいと思うこともあります。
浮気や借金を繰り返すとか、暴言を吐くとか、仕事しないとか。

そういう相手を選ぶだけの事情が自分の側にあるのは言うまでもありません。
「それがちょうどいい」からです。

相手を変えることにあまり意味はないのですが、どうしてもそうしたいって場合にもやはり「覚悟を決める」というところから入ります。
つまり、結局は自分を変えることになるんです。

ATさんがおっしゃるように、

>赤ちゃんがいるのでそれは出来ないのですが。
>ご飯作らないとか、家に入れないとかは出来ない

という風に「できないこと」があるってことはまだまだ本気で彼を変えようとは思っていないってことなんです。残念ですけど。
むしろまだ余裕がある状態なんですね。

それって弱みですからね。強く言いきれません。

「相手に浮気を辞めさせたいならすべてを投げ打つほどの覚悟を持つこと」って厳しいことをよく言います。

一言で言えば「命がけになんなさい」「本気になんなさい」ってことなんです。

「ごちそうさまって言わないのなら、結婚しません。別れます」と言い切れるくらいの覚悟を持ってみてはいかがでしょうか?
それくらい本気で向き合ってみたら、その思い、彼に通じるかもしれません。

逆に、そこまではなれないということは、彼と一緒にいることの方が、ごちそうさまを言うよりもはるかに大切ってことなんです。

分かりますよね?
それくらい彼のことが好きってことが。愛してるってことが。

だから、それを伝える方がはるかに効果的だし、心は平安になりますね。

毎日、今言ってる倍以上、「大好き、愛してる」を感じ、伝えてみましょう。

きっと、ごちそうさまは気にならなくなりますから。

#結局は最後の4行だけを読んでもらえればいいのに、長々と書いてしまうのですなあ・・・。

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