嫉妬は愛し、愛されないために自らが設置する防御壁。



自信のなさなどが作る嫉妬の感情は大好きな人を愛するのが怖くて、また、愛されるのも怖くて、二人の間に作った壁のことを言います。
それを自らの愛で越えていく、というレッスンをしていきましょう。

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根本さん、こんにちは。
主人との関係に悩んでおり、ゆっちさんのブログから根本さんを知り、ブログを読ませて頂くようになりました。
私の悩みは主人に対する激しすぎる嫉妬です。
街にいる女性やテレビに映る女性、知り合いの奥様や、主人の女友達。
あらゆる女性が対象で、主人が少しでも他の女性を見ていたり、話しをしていたりすると、あの子のほうが魅力的だと思ったんじゃないかとか、あの奥さんのほうが良いなとか、仲良くなりたいとか、可愛いなって思ったのではないかと一気に嫉妬心が出て、「今見てたでしょ?」「あの奥さんのこと可愛いと思った?」などと、嫌味を言わないと気がすまず、必ず嫌な雰囲気になってしまいます。

主人は私が嫉妬することが分かってきたらしく、テレビでも女子のスポーツ中継になったら何がなんでもチャンネルを変えるとか、外で奥さんの知り合いがいても、会いたくないと言います。
それも全て、私に変な言い掛かりをつけられるのが嫌だからだそうです。
最初は「そんな風に思ってないよ」と言っていたのですが、最近では「心の束縛」「お前のせいで鬱になったらどうする?」「めんどくさい」と、かなり怒るようになってきました。
自分でも良くないこととは分かっていますが、主人が嫌がると分かっていながら、どうにも自分の気持ちを処理できず主人にぶつけてしまいます。
主人には「束縛の病気だ」と言われます。
普段主人は私のことを大好きだと言ってくれますが、このことが原因で主人にストレスを与えていると思うと自己嫌悪になり、気持ちが離れ本当に不倫などにならないかも不安です。
主人は「自分が不安になっても、相手が傷つくと思ったら言わない」と言います。それは、私にとって考えつかず、そんなことしたら私の気持ちはどうなるの?と思ってしまいます。

私は依存体質で、口うるさく過干渉気味な母親にビクビクし、母親の意見が正解の環境で育ちました。父親は母親にバカにされていて、20代前半までは両親が大嫌いでした。父親の性格に似た私は幼い頃は父親っ子で、兄、妹を持つ中間子です。
家庭環境のせいか、自分に自信がなく、中間子特有の一番好かれたいという気持ちが満たされなかった思いからきているのでしょうか。
(Cさん)
***

私の場合、まずは「依存体質を改善しましょう!!」ていうところから始めるのですが、大丈夫です??

中間子ってあまり目が届かないんですよね。
しかも、兄&妹がいるってまた愛情を感じにくいポジションですよね~!!

一般的に、親は初めての子である第一子にエネルギーを注ぎます。しかも男の子の場合、お母さんがかなり夢中になっちゃうことも多いです。
かつ、末っ子は子育てに慣れてきているので余裕を持って接することができて、何をしても可愛い、と思えます。
そうすると中間子はどっちつかずで浮いた存在になりやすいですね。

だから、ご主人に強く嫉妬してしまうのも幼少期の体験が影響してることは間違いないでしょう。

>街にいる女性やテレビに映る女性、知り合いの奥様や、主人の女友達。

こうした女性たちに「妹」を投影している可能性がとても高いですね。
もちろん、「夫」に投影してるのは両親ですね。

妹さんってどんな方です?
幼少期はどんな関係でしたか?

>父親は母親にバカにされていて、20代前半までは両親が大嫌いでした。

ここからも次のようなことが言えるんですよね。

Cさんってファザコンでしょう?そうすると、お母さんにバカにされてるお父さんを見ると、「私は女性からバカにされる」という意識を持つようになります。

それもまた嫉妬を加速させることになりそうですよね~

さらには両親が大嫌いなくらい大好きだったわけですから、ものすごい片思いを長年してきたってことで、Cさんのマインドには「私は片思いが相応しい」「大好きな人には愛されず大嫌いになる」というパターンが生まれます。

だから、旦那さんにどれくらい愛されても、分かっていても受け取れないんですね。

「あの両親ですら愛してくれなかった私をなんであなたが愛せるの?」って思っちゃうんです。
だから、いろいろとご主人の愛を試すようなこと、しちゃうでしょう???

>自分でも良くないこととは分かっていますが、主人が嫌がると分かっていながら、どうにも自分の気持ちを処理できず主人にぶつけてしまいます。

こういう思いを体験なさる方、よくあると思います。
ひとつは「本当の私の気持ちを理解してほしい」って思いから出てくるわけですが、根底には「私は嫌われるべき、愛されるわけなんてない。いずれ捨てられるんなら早く嫌いになって欲しい」という切実な思いがあるんです。

つまり、親子関係に端を発した「私なんて愛されるわけがない病」が発動して、「この主人も私のことを嫌いになるに違いない。そもそも好きだなんて嘘だ」という思いがベースになっているんです。

だから、分かっていても、なかなか消せないわけです。(消したくもないですし)

だから、まずは長期プロジェクトとしては「旦那のことは横に置いといて、まずは親子関係から入って行こうか」という提案になります。

・子どもの頃の何を我慢していましたか?
・お兄ちゃんや妹に対して嫉妬していたことはありませんか?
・お兄ちゃんや妹に対してどんな思いを持っていましたか?
・お父さん、お母さんのどんなところを嫌っていましたか?それが自分の中にあることは受け入れられますか?
・理想のお父さん、お母さんってどんなふたりでしょうか?
・両親に感謝できることを100個ずつ探してみましょう。
・兄、妹に感謝できることを50個ずつ探してみましょう。

この辺の宿題をやってみるだけでもちょっと心の整理が付くかもしれません。
やりやすいところから取り組んでみてくださいね。

さて、嫉妬というのは「情熱の愛情深い女(男)が自分のその情熱を出し惜しみするために生まれる感情」です。
言い換えると「すっごく愛情深い女(男)が愛を出すことを禁止されたときに生まれる感情」でもあります。
この愛を出すことを禁止する要因が「自信がない」だったりするんですけど。

つまり・・・Cさんは旦那さんのことを殺しちゃいたいくらい大好きなんですよ。
もう、好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで、なわけです。
でも、自己否定が強いから、与えられないし、受け取れない。
そうすると自分はこんなに好きなのに、旦那は私ほど私に愛情を持ってくれない、と思います。
それが悔しい!となると嫉妬になります。

これ、全部、誤解なんですけどね。
これ、全部、誤解なんですけどね。
これ、全部、誤解なんですけどね。

だけど、誤解って分かっていてもそれはなかなか解けません。
嫉妬することに意味があるからですね。
すなわち、愛さない、愛させないことによって「どうせ私は嫌われる」という過去のパターンを再現したいんです。
これが苦しいところです。

Cさん、本当は愛したくてしょうがない人です。
でも、自らブレーキを踏んで愛さないように努力してるんです。
これは辛いです。苦しいです。

嫉妬は防衛です。
愛を受け取れないため、与えないために自らが作った防御癖です。

本当はその壁を越えてくるくらいの愛を待っているのですが、それを人に求めるのはナンセンスです。でも、欲しい、という葛藤が自分を苦しめます。

受け取る、という意味での宿題は

「ご主人が私を愛してくれている証拠を100個以上探してください」

「ご主人に感謝できることを300個以上探してください」

この辺はいかがでしょうか?
でも、これは頭でやっちゃだめですよ。
Cさん、結構賢い人でしょ?
頭で考えるとすぐにできちゃうんですよね。

でも、一番学びたいことは「与える」ということなんです。
自信のなさを言い訳にせず、また、罪悪感も理由にせず、自ら愛する、という意識を徹底させたいんですよね。

嫉妬するのは先ほど書いたように自らが作った壁なんですね。
自信のなさや自己否定が作る壁なんです。

それを彼が越えてくるのを待つのではなく、自らの愛で越えてしまうんです。

そこでまずはご主人への愛に素直になりましょう。
彼じゃなきゃいけない理由、いっぱいあるでしょう?
理屈じゃなく好きなところ、いっぱいあるでしょう?

私は旦那のことがほんとうに好きなんだ!!と素直に丁寧に認めてあげることなんですね。

もし時間があるのなら、毎日旦那さんに手紙を書きましょう。
短いのでいいからラブレターを毎日。
もちろん、旦那には見せない奴ね。

『自分の愛に素直になる。』

これがまずは一つ目。

次、旦那さんが喜ぶことを1日3つしてあげる、ということ。
これは与える、という宿題。

それが癖になってきたら「今旦那さんのためにできることって何かな?」という意識を持つこと。
彼を喜ばせることが自分の喜びになるまでこれを続けましょう。

あとお勧めなのは毎回じゃなくてもセックスの時に「今日は私が全部するからあなたはマグロになって」という方法。

愛する、与える、を分かりやすく凝縮した方法ですね。
これはお勧めですよ。
様々な感情と向き合えるし、愛する意識を培うことができます。

すなわち、二つ目のテーマは

『愛する、与える』

ということね。

こういうマインドは「ロールプレイ」というセッションで扱うと分かりやすいんですね。
受け取る、というよりも、与える、ことに主眼を置いてセッションを作ります。

旦那さん役の人を会場から選んでいただいて、自分から彼に近づいていきます。
一歩一歩、愛を伝えながら。
そして、自分から彼を愛し、与える、ということをやります。

こうしたレッスンを繰り返すことで「与える」ということを体で覚えていきますね。

(ロールプレイは問題解決セミナーかリトリートセミナーで体験していただけます)

受け取る、与える。
嫉妬という強い感情には基本的なそのアプローチが役立ちますね。

たくさん宿題出しましたが、情熱の女らしく鼻息荒く頑張ってみてくださいね。

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