「糞の役にもたたない」とモラハラ夫に言われるのは私の投影?



自分のことを「役立たず」と思っていると、その言葉に反応して傷つきます。
自分を愛し、その思いを解消すると、その言葉に反応しなくなります。
そんな自分自身の愛し方、また癒し方を紹介します。

***
根本様
いつも、ブログを楽しみに読ませて頂いています。毎回、人の心って奥が深いなあ、っと思います。
今年は根本さんのセミナーに参加デビューもしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

以前から、投影については、本を読んだり、心理学のセミナーに参加したり、きくまるを聞いたりして、何となく、分かったような分からないような・・という状態でした。

先日の「投影」についてのブログ記事を読ませていただき、また少し理解できたような気がします。
自分の事に当てはめてみた時、に疑問があり、リクエストさせて頂ました。
私はいつも夫から「糞の役にもたたない」とか「お前は何もできなやつだ」とか「存在する意味がない」というような事を言われます。
シャワーのように、存在を否定するような事を言われるので、洗脳されてしまいそうです。

この場合、私は自分の事を、「自分が役立たずだ」と思っているという事ですよね。
もしくは「役に立たないやつはダメな人間だ」という「人の役にたつべきだ」というビリーフがあるのでしょうか。

また、逆から見れば、夫が夫自身が自分の事を「役立たずだ」と思っているので、私に投影して、私が役に立たない人に見え、怒りが出てくるのでしょうか?

夫はモラハラだと思います。モラハラ男について、よく言われるように、夫も恐怖心が強いのだと思います。
最近は、自分を防衛するために、私に暴言を吐いてくるんだろうな、と思えるようになりました。
夫に対する恐怖心や怒りは、かなり減っていますが、暴言を吐かれるのは、やはり辛いです。

私に出来る事は、「自分は役立たずだ」という思いを癒して行く事でしょうか?
「役立たず」と言われた時に出てくる感情を癒して行く事でしょうか?
癒し方にお勧めの方法もあれば教えて下さい。

また、私は自分の事に精一杯で、人の事を気を遣う事ができません。
それも、自分を役立たずだと思ってしまう理由だと思います。
自分の事で精一杯の状態から抜け出すにはどうすれば良いでしょうか?

沢山疑問があり、長くなりすいません。
ブログのネタとして、回答していただければ嬉しいです。

最後のお願いですが、東京でのグループカウンセリングの日程をもっと増やして下さい!
(Mさん)
***

東京でのグループカウンセリングの日程はとりあえず月に1~2日程度は継続していこうと思っています。
いい会場も見つけましたしね~

モラハラはなかなかのトラウマを作ってくれるのですが、その言葉を信じて受け止めているのは「自分」だし、投影の法則から見れば、それを言わせているのは自分自身、ということになります。

だから、

>この場合、私は自分の事を、「自分が役立たずだ」と思っているという事ですよね。

はい。大正解ですね~!ぱちぱち~

>もしくは「役に立たないやつはダメな人間だ」という「人の役にたつべきだ」というビリーフがあるのでしょうか。

はい。そうですね。
「役に立たなきゃいけない」と思っているから、自分のことを「役立たず」だと思うようになり、「糞の役にもたたない」と言う言葉に反応しちゃうのですね。

だから、潜在意識を掘り下げていくのであれば、なぜ、自分のことを役立たずだと思うようになったんだろう?なぜ、役に立たなきゃいけないと思うようになったんだろう?というところが目の付け所になりますね。

>また、逆から見れば、夫が夫自身が自分の事を「役立たずだ」と思っているので、私に投影して、私が役に立たない人に見え、怒りが出てくるのでしょうか?

そうです、そうです!!素晴らしい(^^)

ご主人は頑張り屋さんなんでしょうね。
「役に立たなきゃいけない」と思っているからこそ、役に立つために頑張り、自分は役に立っていると思い込みたくて一生懸命になります。
この心理はほんと男性に多いです。

また、Mさんもお気づきのように「攻撃は最大の防御」でモラハラをすることで自分の怖れ、弱さ、無力感等から身を守るために暴言を吐き続けます。
それくらい怖いし、自分のことを弱いと思ってらっしゃるんでしょう。

>私に出来る事は、「自分は役立たずだ」という思いを癒して行く事でしょうか?
>「役立たず」と言われた時に出てくる感情を癒して行く事でしょうか?
>癒し方にお勧めの方法もあれば教えて下さい。

癒し方は色々とあります。
Mさんがおっしゃるように「自分は役立たずだ」という思いを癒していくこともとても大切な道筋だと思うんですね。

なぜ、そう思うようになったのか?
そう思うことで得られるメリットは何なのか?
なぜ、自分はその思いを持ち続けたいのだろうか?

そして、やがては自分をより深く慈しみ、承認し、愛するところに向かいます。

「あなたは本当に素晴らしいの。
 かけがえのない、大切な存在。
 だから、もっと自分を愛して、自分を大切にしましょう。」

そう自分自身に語り掛けてあげましょう。
この言葉を毎日自分に言ってあげるだけでもずいぶんと効果があると思います。

また、今度はご主人の心の内を見ていくこともできます。

「この人は本当に怖がりで、自分のことを弱いと思い、何もできない人間だって誤解している。
本当はとても優しいし、人のことを考えられるし、素晴らしいところがあるのに、それをすっかり忘れてしまっている。
それくらい怖い思いをしたのかしら?
それくらい自分を傷つけなきゃいけないと思っているのかしら?」

そんな目で見ていくんですね。
ちょうどこのプロセスはMさんにとって

>また、私は自分の事に精一杯で、人の事を気を遣う事ができません。

という部分を解消する方法にもなるでしょう。

そういう目で見ていくことで、彼の心の中にいる、傷ついて、怖がって、震えている、小さな男の子が見えてきます(それを見てあげます)。

Mさんはお子さんいらっしゃいますか?
もし、いらっしゃったらきっとその男の子を見た瞬間に母性を感じられるでしょう。

もし、お子さんがいらしゃらなくても、女性の中にある「男性を癒したい、守りたい」という母性本能のようなものが目覚め、その男の子を抱きしめたくなるでしょう。

そういう意識でご主人を見ていくと、彼の暴言もまるで小さい男の子が怒ってママに文句を言ってるように聞こえてきます。
そうすると何を言われても傷つかなくなっていくんですね。

もちろん、その結果、ご主人の態度もなぜか変わっていくんです。

この方法はロールプレイの手法を使うとより分かりやすいセッションになります。

セミナー会場から、夫の中にある傷ついた少年のシンボルを選びます。
そして、その怖がり、弱っているその子を見続け、そして、ゆっくりと近づき、ただただその子を抱きしめてあげるのです。

「怖かったね。辛かったね。遅くなってごめんね。気付いてあげられなくてごめんね。もう大丈夫ですよ。私が来たから安心してね。うん。うん。もう離れないからね。大丈夫よ。」

そんな風にその子に言ってあげるんです。

結局はどんな問題も自分自身が創っているものです。
そして、それは自分自身を愛すること、そして、相手を愛することで解決していくことができるのです。

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