恋愛体質の私は幸せになれない?



幸せになる方法って、自分らしいかどうか、自然かどうか、だと思うんです。
だから、周りの情報に振り回されることなく、自分らしさを探していきましょう。
これは日ごろからできることですよね。

周りが結婚していくんだけど、自分は1人。いつもお祝いをする方で御祝儀貧乏!?になっちゃってて。
でも、その後に続く出産ラッシュ。
かつて一緒に「恋」や「仕事」の話をしていた友達の話題は最早「子ども」8割、「旦那」2割。
そうなると全然話題についていけない自分。お呼びでない自分。

そうして結婚について焦り始めたり、1人門外漢で居場所を失ったり。
だんだん、そういう友達とも疎遠になります。お互いに合わなくなって。

それでも色々と恋の相談を“かつての”友達にしてみるんだけど、「結婚ってそういうもんじゃないのよね」「あなたは恋愛体質なんだよね」と若干冷ややかな言葉を投げかけられる。

夫婦問題のカウンセリングが多い一方で、こうした女子たちのご相談もよく伺います。
また、「友達に置いて行かれるから今必死に妊活してる!」という既婚女子もいらっしゃいます。

皆さんは結婚に何を求めるのでしょう?
「安定」「安心」でしょうか、やはり。特に子どもが生まれたら、そんな「平穏な日常」を求められる方が多いですよね。
安心して子どもを育てられる、言い換えれば、子育てに集中できる環境が欲しいということで。

また、結婚すると心理的には“巣作り”が始まるんですね。
住み心地のいい家を作ることはもちろん、ご近所付き合いも含めて、その場所に根を張ろうとします。
将来的なことも具体的に考え始めます。子どもを育てるにはどこがいいのか?家はいつ建てようか?子どもの教育や家や老後のことを考えて今から貯蓄もしなければ!
これは本能的なものかもしれません。

そうなるとますます「安心」「安定」がキーワードになってきます。

恋愛するなら仕事が不安定でも刺激的でドキドキさせてくれる彼がいいし、ときめきも大きいのだけど、いざ結婚するとなるとそういう相手だとちょっと不安。
浮気されるんじゃないか?私のことが好きなのか?将来をどう思っているのか?遊びじゃないのかしら?
そもそも「ドキドキ感」ってジェットコースターやお化け屋敷を持ち出すまでもなく「不安、怖れ」が創り出すものですよね。
この先どうなるんだろう???って思いが、ドキドキを作り出し、ワクワクさせてくれます。そもそも「ロマンス」を作り出すのは不安や怖れなんですよね。

だから「結婚」そのものに対しては、特に初めてするときなどは「この先どうなるんだろう?全然違う世界なんだろうな」とドキドキ、ワクワクするものです。
でも、結婚相手に対して「不安」を抱えているとそれが「心配」に変わってしまうもの。
「この人、大丈夫だろうか?」っていう風に。

最近は「頭で考えて結婚する」という方が増えてるのかもしれません。
婚活サイトなどを見ると、メニューみたいな感じでプロフィールが並んでいるし、パーティでも、お見合いでも、相手の人となりはもちろん、職業、年収、家族構成などの情報が先に入って来るものです。

「この人と結婚したらきっと幸せになるんだろうな」って考えて結婚する。
当然そこにはときめきもドキドキも存在しません。
今までの恋とは違うって分かってるけど「結婚ってそういうもんだから」と自分で自分を納得させようとします。
もちろん、周りも「結婚するなら心が穏やかで優しくて安定的な人がいいよ」って勧めてくれます。
恋愛対象としては「退屈」に属する人なんですけどね。

そういう時に「やっぱりそういう人とは結婚したくない!ほとばしるほどの情熱を感じて、めくるめくロマンスを感じて、うっとりととろけてしまいたい!」なんて話をすると、安定を求めて結婚した友達からは「あんたは恋愛体質なんだね」で片付けられてしまいます。

こういう傾向は情報が増え、経験も重ね、賢くなった30代以上に特に顕著な気がします。
20代だったら勢いで結婚できたのに、逆に今は躊躇してしまう、という。

それで私のところに「恋愛体質な私は結婚できないんでしょうか?」って相談がやってくるんです。
そもそもその質問も情報に振り回された結果なのかもしれないですよね。

そういう方にこんな話をするんです。
「あなたみたいな方もカウンセリングにはいらっしゃるんですけど、その一方で、『安定、安心を求めて結婚したのにめっちゃ後悔してる!どうしよ!子供も産んじゃった!もうこの退屈しすぎてこの旦那とはやっていけない!』って相談も来ますし、『この人は大丈夫!と思って結婚したのに、全然大丈夫じゃなかった!浮気してるの!あの顔で!』って相談も来ますよ。」って。

逆に「結婚するまでは遊びまわっててけっこう大変だったんだけど、いざ結婚して子どもができたら、ものすごく家のことも子どものこともやってくれるいいパパになった!」なんてお話も聞きます。

もし、あなたが情熱の女で、ときめきがないと3分も生きていけない!というタイプならば、きっとどんな相手と結婚してもその情熱を掻き立ててくれるできごとが起こります。・・・というか、起こします。

「安定安心を求めて結婚したのにものすごく退屈で、こんなの嫌だ!って思ったら、素敵な人と知り合って・・・実は付き合ってるんです」なんてパターンもあれば、「旦那が浮気をして・・・もう晴天の霹靂で!」というパターンもあります。
どちらにせよ、あなたの情熱を如何なく刺激してくれる“アトラクション”です。

こういう書き方をすると「安心、安定を求めて結婚しちゃいけない」みたいに聞こえますね。
失礼しました!そういうつもりはありません!!

「安心、安定が自分の生き方にフィットしてる」ならば全然OKです。
だってそういう相手と結婚してすごく幸せでしょう?
私のクライアントさんにもそういう方、いっぱいいるんです。

※もちろん、安心、安定が自分に合ってると“思い込んで”結婚すると、「実はあんた、情熱の女やん。ドラマが無かったら生きられへんやん」と潜在意識が動き出して様々な「問題」という名のアトラクションを用意してくれます。

私たちは「幸せ」になることを目的に生きてますよね。
そのために生まれて来ましたよね。

幸せな生き方って何か?って言うと、自分らしい生き方をしてるかどうか?だと思うんです。

その自分らしい生き方を模索しながら私たちは生きてるんですけど、その感覚は外(情報、周りの人たちなど)ではなく、内側から湧き上がって来るものです。それが感覚であり、感情であり、直感(直観)です。
だから、100人中100人が「そんな人は辞めた方がいい」って推薦してくれても、あなたの感覚が「この人だ!」と思えば、あなたは幸せになれます。

だから、恋愛体質だって思うんなら、思い切り恋愛して結婚したらいいんです。
結婚=幸せ、独身=不幸、では決してないですし、離婚=不幸でもありません。

間違えた!と思えば何度でもやり直せるのが今生きてる時代です。

だから、自分が好きなようにやるのが一番なんです。
自分にフィットした生き方をするのが一番なんです。

あなたらしさって何でしょうか?
いろんな情報に振り回されやすい昨今ですが、恋愛や結婚に限らず、「これが私らしいよな」と思うことをやっていけばいいんです。
そしたら、その結果が吉と出ても凶と出ても「それもまた自分らしいかな」と納得できます。

何者かになる必要はない!って拙著「こじれたココロのほぐし方」で書きましたけど、ほんとそうなんです。

自分らしさって自分の直感や感覚を信じることなのです。分かりやすく気分って置き換えてもいいんですが、どれが直感なのか、感覚なのかって分からないですよね。
エゴ、大暴れ、ですから。
思考もじゃんじゃん動きますから。

私が思う直感、感覚って「自分にとって自然かどうか」なんですね。

ちょいと話題がそれますが、男性恐怖で男の人が怖くて恋愛できなくて、でも、結婚したいから婚活していたクライアントさんたち。
頑張るんだけど、いい人もいるんだけど、でも、うまく行かなくて怖くて絶望していたんだけど、「なぜかこの人は大丈夫」という人に出会います。
10人中9人はダメだったのに、この1人だけは大丈夫、という。
で、その人とお付き合いして、結婚して、幸せになっていくんです。

この「なぜかこの人は大丈夫」というのが「自然」な感覚だと思っています。

だから、自分の感覚や直感が分からない方は、一日一日の過ごし方を「これって自分にとって自然なことなのかどうか?」でチェックしてみることをお勧めします。
今日、この話を思い出したら「これって自然?自分らしい?」って自分に聞いてみましょう。

「仕事が終わって暗くなった外に出る。東京は大阪に比べて日が落ちるのが早い。そのせいか思いの他晩秋の街は冷えている。あ、銭湯が僕を呼んでいる。誘われるように熱い東京の湯に浸かる。東京らしいな、と思ったら、蕎麦が食いたくなった。じゃあ、ちょっくら前から気になってた蕎麦屋に行ってみようか。店に入ると目の前のカウンター席がいい具合に空いている。とりあえずビールで喉を潤していたら、隣の席の人が垢ぬけた呑み方をしている。ちょっと話しかけたら案の定蕎麦通の人で、他にも東京の蕎麦のうまい店を教えてもらえた。店の人におススメを聞きながら酒の肴を2,3品。意外にお腹が膨れたので〆の蕎麦は十割に。ああ、幸せ、と思いながら蕎麦湯を頂いて店を出る。」

これ、昨日の私なんですけど比較的「自然」な夜を過ごせたと思います。考えてないですから。
欲に駆られると考えてしまうので、そういう時は「外れ」を引きやすいと経験が教えてくれました。もちろん、悪い酒にもなります。

そんな風に、というと偉そうかもしれませんけど、これって自分らしいかな?って問い続けてください。
今日のランチも、休憩時間に飲むコーヒーも、帰り道も、読む本も、聴く音楽も、友達の会話も。

Q.恋愛体質な私でも結婚できますか?

A.あなたの人生に結婚が必要なら必ずできますし、幸せになれます。妥協せずに、自分を貫いてください。

※参考
「追いかけられるのが幸せ」ってほんとう?
本当に結婚したいの?

男と女の心理学
○根本のセミナー情報
○根本のカウンセリング・スケジュール
☆根本本。
根本の著作


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