大人な彼と付き合うと寂しい。


劣等感があると劣等感を引き寄せ、寂しさがあると寂しさを引き寄せます。
彼を心の広い大人で、自分はそうじゃない、と思うのもまさに自己嫌悪の引き寄せ。
そこでは彼の愛し方、そして、自分の愛し方に注目していきます。

***
いつも勉強になる内容をご配信いただきありがとうございます。
以前は、人にも自分にも厳しい私でしたが、少しずつ両方に甘く、というかほかの人も自分も認められるようになってきました。

私(32歳)の家庭は父が不在、母が依存体質でした。兄(35歳)は反抗期もなく、いまだに実家におり、母と共依存状態です。父も含めて3人は、離れられない感じでぴったりとくっついて生活しています。
私は高校生の頃は母第一優先で、共依存のようでしたが、その後反抗期に入り、大学からは離れて生活するにあたり、家族とは一定の距離を置いて生活できています。

ご質問したいのは、自分でも消化できなかった、強い感情についてです。
現在1年ほど付き合っている10歳上の彼は、「結婚は絶対しない」と考えて生きてきた自立意識の高い人です。1年が過ぎ、彼のほうの考えも少しずつ変わり始めているような気がします。お互い影響しあっているのでしょうか。
最近、彼が私に「ずっと死ぬまで一緒にいようね。でも、もしあなたが誰かほかの人を好きになったら教えてね、その人と付き合ってもいいから。でも僕とは一生離れないでね」と言いました。
私はその言葉に、強い怒りを感じて、「ほかの人を好きになってもいい、でも一生離れないでほしい」とはどういう意味だろう、と疑問に思いました。
彼はとても広い心をもった人で、嫉妬する感情はあまり無いようです。私が必要があって他の人といたいのなら、かまわないと考えているようです。
私としては、むしろ嫉妬をしてくれたほうが嬉しいような気がしますし、そんなことを言う彼は、私には本気じゃないのでは?などと思ってしまいます。

なんだか、彼のほうが大人で、心が広く、私のほうが劣等感や嫉妬心にさいなまれているような気がします。
そんな時、とてもさみしくなります。

また一方で、子供を将来生むのであれば、年齢のことも考えなければいけないとも思っています。

すべては起きるべくして起こっている、と理解しています。
でも、心の中でもやもやした気持ちも残ってはいます。
何かアドバイスを頂けたら、大変うれしく思います。
よろしくお願いいたします。
(Yさん)
***

「大人な彼とお付き合いすると、心も広いし、寛容だし、“特に情熱的女子の私としては”寂しくなる」
というお話をよく耳にします。

「縛って!ね、縛って!!」というほどでないにせよ、束縛されると窮屈な反面「必要とされてる!あたしのこと好きなんだわ!」って実感できますよね?
「君しかいないんだ」とか言われると、「うぜー、重た~い」と感じる一方できゅんと来ちゃったりします。

嫉妬されることで逆に愛を感じることって皆さんもあると思うんですね~。

>「ずっと死ぬまで一緒にいようね。でも、もしあなたが誰かほかの人を好きになったら教えてね、その人と付き合ってもいいから。でも僕とは一生離れないでね」

このブログ/メルマガを読んでる皆さんはどっちが多いんでしょうか。
Yさんみたいにこの言葉にイラッと来ます?
それと逆に愛されてる~!って感じます?

両者の発言がすれ違うシーンにこの15年で17万回ほど出会ってると思うんですが(え~、根本の発言は時に大きく盛られることがあります)、私からすると彼にとって最高の愛情表現がこの言葉だたんじゃないかと思ってしまうんですね。(回りくどい表現ですが)
つまりは彼なりの本気の告白だったのかもしれません。

彼は「君が他の男性を好きになっても構わないというくらいの心の広さ」を見せてるわけですね。「それでも僕は君のことが好きで、だから、離れないでいたい」という意志を示してるわけです。
逆にふつうだったら「他に好きな人ができるなんて絶対嫌だ」と思うところを敢えて「他に好きな人ができても一緒にいたい」と言うところで、「それくらい君のことが大好きなんだぞ!」ってアピールしてるわけです。
彼にとては寛容さ、心の広さが「売り」というわけです。

ところが、情熱的女子の筆頭であるYさんとしては、それに寂しさを感じるんですよね?
「ええ?そんなに大事じゃないってこと???」って思っちゃうんですよね。

それなら「絶対に他の男に目を向けないでほしい。僕だけを見ていて欲しい。」って行って、「他の男を好きになるなら、君を殺して、僕も死ぬ!」とか言われた方が幸せを感じるのかもしれません。(それは言い過ぎ?)

愛を感じるポイントって人それぞれ違うんですね。

「束縛」によって愛を感じる人もいれば、「自由」によって愛を感じる人もいます。
そして、それは往々にしてカップル間ですれ違います。
バランスの法則によって、自分とは逆のタイプを好きになりやすいので、こういうことが起こるんです。

また、彼がそのセリフを言う、ということは、暗にYさんに「心の広さ」を求めている兆候と見てとることもできます。
だって、私たちは自分が愛して欲しい方法で人を愛するものですから。

だから、こういう時は怒りに任せて、はベストではないけれど、そのコミュニケーションはしておいた方がいいんです。

詳細は書かれてないので分かりませんが、Yさん、そのセリフを聞いて怒りを感じて、どうしました?
明らかにその場の空気を凍てつかせましたか?
「何言うてんねん、ワレ。もう一回、言うてみ!そんなん愛ちゃうわ、ボケ!!」くらいの啖呵は切りましたか?
ちゃんと「それ、困るんですけど。寂しくなっちゃうんですけど。」って伝えました?

もし、そのコミュニケーションがないと、彼はそれでOKって思っちゃいます。
つまり、それでYさんも満足して喜んで幸せでいてくれてると勘違いしちゃいます。
そして、「Yさんも認めてくれたし、自分も他に好きな女性ができても、Yさんとずっと一緒に居よう」と潜在意識に許可を出してしまいます。

>彼のほうが大人で、心が広く、私のほうが劣等感や嫉妬心にさいなまれているような気がします。

これはね、Yさんの自己嫌悪がそこにあるんです。
もともと劣等感があって、それが彼の持ってる要素と比較して、そっちの方が良いように思わせるんです。
だから結果的に自分をちっぽけに感じてしまうんですよね。

それぞれの良さってのがあるので、どっちが上で、どっちが下ってことはほんとうはないんですね。

だから、それで寂しくなるってことは、もともと「寂しい私」が心の中にいて、彼の言動がきっかけでそれが出て来ちゃうって考えると良いのです。

>私(32歳)の家庭は父が不在、母が依存体質でした。

ということは、Yさん自身、親密感を感じる距離がとても近いことが想像されます。
つまり、すぐに寂しさを感じてしまうくらい、人(母)が近くにいた、という感じ。

やっぱり育った家庭の距離感が人間関係の基本的な距離を作りますから。
だから「癒着を切る、手放す」などのこのブログでよく出てくるプロセスを経て、家族との適切な距離感を作っていくのも一つのアプローチです。

また、お父さんが不在だった分、お母さんからの癒着も強まりますが、そのお父さんがいない寂しさや不安もまた潜在的にはあるのかもしれません。

子どもの頃、我慢したことってどんなことでしょうか?
お母さん(お父さん)に言いたいけど言えなかったことってどんなことでしょうか?
もし、子どもに戻ってお父さん、お母さんに「寂しい」って伝えたらどんな気持ちになるでしょうか?

ついつい私たちは「私が愛を感じられるストライクゾーンに愛を投げて来い!」って要求してしまうものです。

だから私はいつも「彼なりの愛情表現は何?」「彼はどんな風に愛してくれる人?」ってお聞きするんです。

彼なりの愛情表現を受け取れるようになると、幸せはぐっと広がって行きますね。

彼の愛し方に注目する、ということは反面、自分の愛し方について向き合うことにもなります。
Yさんはどんな風に彼を愛したい人、そして、愛してきた人なのでしょうか?
「私のは愛じゃない」なんて思わずに、それを見つめてあげましょう。

そうすることで今までとはより一段深いパートナーシップが築けるようになります。

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