非難されるかもしれませんが、子どもや夫以外の男性からの男性からの愛がどうしても必要なんです。



罪悪感から自分を罰するのをやめるために、自分を許す勇気が必要です。
心の中にある強烈なハートブレイクの体験を癒し、そして、愛を自分自身に与えてあげます。
そうすると、感謝と愛おしさで狂おしいくらいの愛が心の奥から滾々と湧き上がってくるでしょう。

***
私は結婚して13年になります。主人とは家庭内別居状態でもう何年もまともに会話していません。

その間、何人かの男性とお付き合いしてきました。
私は本当に心から繋がりを求められる相手がほしくて、さびしくてさびしくてそんな人を捜し求めています。
誰か私を愛してくれる人がいないかなと。そして私も心から愛せる人がほしいと。主人とはもちろんセックスレスでもあるので、心のつながりと身体のつながり両方を求めあえるそんな人を探しているんだと思います。
離婚も真剣に考えています。ただ子どもがダウン症で生まれていたりと・・
一人で育てていくにあたって、なかなか不安が拭えない自分もいます。

ただ・・好きになる男性はみな既婚者ばかり。それに加え、仕事がバリバリ忙しい人ばかりで連絡もマメじゃない男ばかりを選んでしまいます。そういう男性にばかり惹かれてしまう。
そして思いっきり最初から愛してしまうんです。いや・・愛してるというか好きというのがどういう状態かわかりませんが、その人のことばかり考える自分がいます。

そういう男性も最初は頑張ってマメに連絡をくれるのですが・・
男女の関係になった途端・・連絡が減って釣った魚には・・パターンに陥ります。
そして落ち込みます。
自分には女性として、人間として継続して愛を送られる価値はないのではないかと。
なので相手から連絡がぐんと少なくなると、別れの言葉を言われるのが怖くて、追いかけて捨てられるのが怖くて自分からならば・・と望んでもいない別れを口にしてしまう恋愛パターンをずっとずっと繰り返しています。
本当にずっと・・なんです。

私は男性とすぐにそういう関係になってしまうのを自覚しています。
二人になると本当にびっくりするほど甘えてしまうんです。男性に。
身体のつながりをその時だけでも感じられたら、その時は満たされるような気持ちになってしまうんです。

先生の言う「情熱の女」なのかもしれませんが、本当に心から繋がりあえる、信頼しあえる、想いあえるそんな男性を求めているんです。
なのに現実はなぜか自分が望む形とは違う方向へいってしまいます。

対策として、自分を大切に・・頭ではわかっているんですが、まず、どんなに友だちと楽しい時間を過ごしても・・彼とでないと満たされない自分がいます。本当に楽しくないんです。何をしてても。びっくりするぐらい全然。
依存の状態ですよね・・完全に。

自分が喜ぶことをする・・温泉に行ったり、本を読んだり・・どんなにそんな時間を過ごしても、彼と一緒にいる時間以上の喜びをどうしても感じることができないんです。癒着の重症状態なんでしょうか・・
趣味や、一人の時間をイキイキと過ごしている人を見ると本当にうらやましいと思います。
何度か色々チャレンジしましたが・・
どうしても彼といる時間の喜びや幸福感以上の幸せを感じることができないんです・・

友人に相談しても、「あなたには子どもがいる」「子どもがあなたを必要とし、愛してくれることが十分幸せじゃない」と。
もちろん子どもは大切です・・
でも非難されるかもしれませんが、全然満たされないんです。子ども以外の男性からの愛がどうしても必要なんです。
母親として失格ですよね。子どもへの接し方も彼との関係次第になってしまっています。
情けないですよね。こんな母親で子どもがかわいそうやなって思います。

昔から年上の人とお付き合いすることが多く、独身時代から不倫が多かったです・・
よく先生は、父親との関係に触れていらっしゃいますが、小さい頃から父はよく女遊びはしていましたが、それでも私にはやさしく接して育ててくれました。
愛情がもらえてないなんて思ったことはないんです。

なのになぜなんでしょう。

毎日先生のブログも見て、セミナーも行って勉強しているのに自分のことになると解決策が見いだせないんです。

こんな私に何かご教示いただけましたら幸いです。
宜しくおねがいいたします。
(Oさん)
***

確かに父親からの愛情の不足についてはよく触れていますね。そこから不倫に走ってしまう、という事例で。
ただ、父親から愛された子どもがやはり不倫を繰り返してしまう、ということも実は少なくないんです。

Oさんはお父さんのことが大好きだったんだと思います。そして、憧れでもあり、尊敬すべき存在であり、小さい頃は「パパみたいな人と結婚する~!」とか言ってパパを喜ばせていたのかもしれません。

でも、パパのことが好き過ぎる、そして、パパも愛してくれてるとなると、Oさんの中で男性像が圧倒的にパパになってしまうんです。

すなわち、「私の理想の男性」=「私を愛して、可愛がってくれる、女遊びをする既婚男性」になってしまうんですね。
Oさんのお父さんは仕事人間でしたか?男性的なタイプでしたか?
もし、Yesなら完全にOさんの今までの恋愛パターンと合致しますね。

大人になって自立していくと、お父さんからの愛情ではだんだん満たされなくなります。もちろん、自分も外に目が向くし、お父さんも変わっていきます。
しかし、心の中の理想像は変わらずに留まりつづけます。

そうするとやはり「お父さんの代わり」を探し始めます。
そして、同じようなタイプの人に惹かれます。

お父さんとご主人は似たタイプでしょうか?
結婚して、子どもが出来てからのご主人はお父さんとは真逆のタイプになってしまっているとしたら、再び、Oさんはお父さんを探して他の男性を求めます。

さらにセックスを覚えると、お父さんを裏切ってしまったような微かな罪悪感を秘めつつ、よりお父さんを理想化した男性を探すようになります。
(これは、お父さんを裏切って他の既婚男性とセックスをしていたあの頃と、ご主人を裏切って同じことをしている今と、パターンは同じなのです)

結婚していて、男性的で、自分を愛してくれて、求めてくれる人。
全部受け入れてくれるような、そんな人。

パターンと言ってしまえばそれまでなのですが、子どもの頃から一貫してこの法則は崩れていないんじゃないかな、と思うんです。

だから、満たされません。
内なるパパっ子のOさんがその存在をずーっと求め続けるんです。

だから、母親失格になります。
だってその部分では、私はまだ子どもで、パパの愛が必要な存在だから。
子どもを育てるほどに大人になっていないから。
母親失格と罪悪感から自分を責めることで、また強い刺激を求めるようになります。
だから「失格じゃないよ」という許しが必要なのです。

認めたくないかもしれませんが、実際はちゃんとお母さんをやってらっしゃると思いますよ。
罪悪感から相当自分を否定されてますが、自分が思う以上に、母親としてやってらっしゃると思います。

でも、そんな風に男性を求めるマインドは友達や趣味や息抜きなどのリラクゼーションではとても満たされないくらいの刺激を求めていているんです。

これはもうお父さんの代わりを求めてるレベルから、罪悪感がスパイスとなってさらに発展し、セックスや恋愛などの刺激物に依存してしまう状態を作り出します。

いわば、飢え、です。飢餓感です。渇望感です。
気が狂いそうになるくらい男性を求めてしまう瞬間があるでしょう?
どうしようも抑えきれない衝動に、自分がほんとうにおかしいんじゃないか?って思うこともあるでしょう?

もし、Oさんが男性にそれを見出さなければ、アルコール、ギャンブル、お酒、ドラッグなどの別の刺激物に依存せざるを得なくなっていたかもしれません。
だから、倫理的には問題はあるかもしれませんけど、心理的には今の状態をすぐに辞めることはお勧めしません。

まずは「受容」そして「許し」が必要です。

今の状況を丸ごと受け入れて、それを許していきます。
そうせざるを得なかったことを否定し、批判し、罪として捉えるのではなく、それ以外に自分が今日まで生きられなかったことを知るのです。

こんな話をよくします。
「もし、砂漠を3日も4日も放浪していて水に飢えているとしたら、目の前の泥水だって飲み干してしまうでしょう?あなたは今、そんな状態にあるんですよ」って。

ありきたりな表現かもしれませんが、その飢えを満たす、愛が必要です。
それを求めて今も他の男性に走ってしまうんだろうと思うのです。

私もOさんのような方には何人も会ってきました。
Oさんのように非常に強く自分を罰し、嫌悪し、そして、傷つけています。
どこを見ても自分が最低な人間にしか思えず、でも、その一方では絶望しています。
出口がない闇を彷徨い、そして、その牢獄に自分を一生閉じ込めようとします。

光が必要なのです。
生きていてもいい、何も間違ったことは起きていない、という許しが必要なのです。

一つ一つ階段を下りるように、心の中に入って行きます。
そうすると、それだけの飢餓感、渇望感を作っている大きなハートブレイクに出会います。
それが何かはまだ私には分かりません。
けれど、割れてしまった鉢に水が溜まらないように、周りの人の愛を受けても受けても漏れてしまう割れ目(ハートブレイク)を見付けていきます。

その自分を救うんです。他でもない、自分自身で。

それにはすごく勇気が必要です。
今まで見ないようにしてきた絶望の淵に向き合う勇気であり、そもそもこんな自分を許す勇気でもあります。

そこまで深く掘り下げていくと、自分がとてもいとおしく、そして、傷ついてきた存在であることにきっと気付けるでしょう。

ここまで達すると、皆さん、まるで子どものように泣き崩れます。
涙が止まらなくなって嗚咽します。
実際、私の目の前で何十分も泣き続けた方もいますし、毎回カウンセリングやセミナーに来るたびにずーっとひたすら泣いていた方もいます。
そうして、心が浄化されていきます。

そうなるともうこれ以上自分を傷つけることは辞めようと思えます。
そして、今度は滾々と湧き出る自らの愛に気付き、それを与えるようになります。いや、与えたくてしょうがなくなります。

きっとその時はダウン症のお子さんがとても眩しく、いとおしく、たまらなくかわいい存在に見え、あのご主人には深い感謝の思いで心が満たされていくでしょう。

私はこのプロセスを「いっそ、壊れてしまいませんか?」なんて提案するんです。
自分を縛るあらゆる縄を切り捨てて、自由になっていくことをそう表現します。

信じられないかもしれませんけれど、Oさんにはそんな未来も描けるのです。
だから、そんなに心配しないでください。

昨日の記事にもつながりますけれど、すべては自分で創り出した物語です。
そうしたくて、していることです。
だから、自分自身で如何様にも書き換えが可能なんです。
あとはいつ、本気でその自分と向き合うか?だけですね。
その時期がきたらきっと、人とのご縁もすべてうまく回り始めるでしょう。

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